ヤングマシン4月号(2月24日発売)で紹介したSP忠男のZ900RS用フルエキゾーストがついに完成した。写真の通り4in1のショート管スタイルでリヤタイヤ前方にパワーボックスを配置している。取材時は無塗装だったが、製品は渋い耐熱ブラックとなって新発売だ。
低速でのサウンドが病みつきに!
SP忠男からデビューのフルエキゾーストマフラー「パワーボックスフル」は、シンプルな4-1集合方式を採用。華美な装飾や色味を持たないそのルックスは、どちらかというと昔ながらの「ショート管」と例えるのが自然。Z900RSの佇まいに違和感なく溶け込み、ついつい見入ってしまう美しさを持つ。
走らせてみると、低速~高回転域まで、そのサウンドと乗り味はSTDとは別物。とくに3~4000回転での重厚で低いサウンドに、Z900RSをより往年の"ゼット"っぽく思わせる演出が病みつきになる。高めのギヤでゆったりと流すことで、4気筒・大排気量車らしい質感を、より強く感じることができる。
前述の重厚さを持ちながら、本フルエキでの軽量化を果たしたZ900RSはクイック性も抜群。ピークパワーとトルクも確保しており、弱点のない逸品に仕上がっている。(ヤングマシン4月号より)
スリップオン版はパワーボックスメガホン
STDのテール部と比べ、よりショート&コンパクトなルックスに仕上げたSP忠男の専用スリップオン「パワーボックスメガホン」。同社のマフラーの象徴ともいえるエキパイ部の膨張室=パワーボックスが、音と出力特性をうまくミックスさせ、エンジンの回転数全域でしなやかな伸び上がりを作り出し、ライダーに「気持ち良さ」を与えてくれる。
3000回転くらいまで、低速域での印象はひとことで「上品」だ。コックピットから感じる音量はSTDと同等か、むしろ少し穏やかに感じるほど。
どこからでも違和感なく加速できるトルクの"丁寧さ"が印象深い。また、6~7000回転から先はSTDよりパワフルな性格を覗かせる。パワーボックスメガホンは加速時の音量が79→81dBとSTD比で2dB高く設定されており、音の作り込みと加速感の演出が気分を高めてくれる。手軽に雰囲気を変えたい人へ、オススメだ。(ヤングマシン4月号より)
ニュース提供:SP忠男