2017年11月、国内外でベストセラーを記録したMT-07がモデルチェンジを実施した新型を発表。MTらしさを強調すべく外装デザインに手を加えた他、サスペンションの改良などが施されている。そして2018年3月9日、国内でも新型が正式発表された。
MT-09SPと同様に足まわりを強化
サスペンションはFフォークの内部が改良され、減衰力が16%向上しスプリングが6%硬くなった。リヤショックは全く新しいもので、STDのMT-09に搭載されたタイプのKYBとなり、スプリングプリロードと伸び側減衰力の調整が可能だ(以前はプリロードのみ)。これはスプリングが11%硬く、高速の伸び側が27%、高速の圧側では40%減衰力が高められている。つまり、リヤ部分は路面の凹凸に対する保持力が従来モデルより大幅に向上していると言えるだろう。外観は先代MT-09のヘッドライトを採用しつつダクトやタンク、シートカウルなど全面刷新。2018年型からABSが標準装備となって発売される。尚、スペックは車重が1㎏増している以外大きな変化はない。
MT-07 ABSの特徴(リリースより)
今回マイナーチェンジは、“よりMTシリーズらしい進化”をコンセプトに開発しました。“MTシリーズ”のDNAをキープしながら、ライダーの操作に対し優れたパフォーマンスを発揮する走行性能にさらに磨きをかけ、新しい“MTシリーズ”らしいスタイリングへの進化を行いました。主な特徴は、1)バネ定数と減衰力のバランス調整を図り、ライダーの操作に対して、よりリニアに反応する前後サスペンションの装備、2)ライディングポジションの自由度を高め、長時間乗車時の疲労を低減する新設計シートの採用、3)吸排気の流れや“塊感”を強調し、より力強さを感じさせるスタイリング などです。
主要諸元(リリースより)
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や
整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
*3:WMTC モード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計
算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。