2018新型XSR700は、1970年に発売されたヤマハ初の4ストローク車であるXS-1をモチーフにしたネオクラシックモデル。FASTER SONSというコンセプトでXSの息子として位置づけられているXSRだが、カスタムにおいても著名ビルダーが手げけたXS改のエッセンスを落とし込まれた最新作が公開された。
Fast Father XS650(速い父親 XS650)
グレッグ・ヘイグマンが2000年代初頭にカスタムした初のヤマハ車はXS-1(XS650)で、シンプルさが気に入っているという。今回、Fast FatherのカスタムにあたってはエンジンをMikesXSでオーバーホールしキャブレターをミクニVM34に変更、点火系はPamcoのパーツでフルトラ化している。またオルタネーターも強化しLEDヘッドライトに対応させた。フロントフォークは正立の頃のYZF-R6用でリヤはSR500改用のアルミスイングアームにHagonのリヤショックを組み合わせている。今回ベースとなったXS650は、1972年式でXS2とも呼ばれている。
Faster Son XSR700(より速い息子 XSR700)
対してXSR700は、最新モデルがベースのためパフォーマンス向上のために手を入れる必要はなかった。そのためグレッグ・ヘイグマンは、XSとXSRの2台が相乗効果を生み出すようにカスタムを施している。具体的にはレトロなスタイルのフォークブーツやウインカーが内蔵されたLEDヘッドライトに7インチのバケットをセットしてXS2と揃いのイメージとしている。
XSR700をXS2と同じ色に塗装
父と子、2台のバイクを結びつける最後の作業は同じカラーリングに塗装することだった。そしてXSR700の取り外し可能なタンクカバーにはレトロなヤマハのエンブレムが装着された。またタックロールシートもXS2のシートに合わせて採用された。ヘイグマンはXSR700にスポークホイールの投入も検討したが、8499ドルのバイクに3000ドルのホイールを装着するのはナンセンスとして却下した。
ニュース提供:北米ヤマハ