10月4日に正式発表された国内ブランニューとなるXSR700が、日本GPが開催されているツインリンクもてぎに展示された。発売日は11月6日と少し先になるが、撮影や跨りもできたのでレポートしよう。このマシンはヤマハブースに10月15日まで展示されている。
カッコよさは900と同等、軽くてスリムだ
2016年に発売されたXSR900に続いて、レトロな外観と最新技術によるパフォーマンスを両立させたネオクラモデルが登場した。XSR700は軽量&コンパクトで定評のツインエンジンを採用したMT-07をベースとしており、XSR900より約10㎏軽量でかつスリムに仕上げられている。価格は約90万円で900より約14万円安いが、部材やデザイン性に差はなくネオクラモデルに重要なルックス的要素は互角と言っていいだろう。タンク表面に露出している部分はアルミ製のタンクサイドカバーで、ツートンになっている銀の部分はアルミ地となっている。欧州ではXSR700の方が先に発売されており、このあたりの手法は900より先に採用されているのだ。他にもヘッドライトステーやラジエターサイドカバー、フロントフェンダーステー、ハンドルなどにもアルミ材を使用し素材感を強調している。
XSR900と同じで足着き性はそこそこ
XSR700のシート高は835mmでXSR900より5mm、またベースモデルのMT-07よりも30mm高く設定されている。XSR700は厚みのあるダブルシートを採用しており、これが往年のXS650を想起させるポイントのひとつで、スタイルを構成する上で欠かせない要素となっているのだ。
ディテールにもこだわりが息づいている
マフラーエンドはフィニッシュにサンドブラスト加工が施されているだけでなく、サークル形状=円形をモチーフにデザインされた。サイドカバーやフロントフェンダーステーにも円形の肉抜き加工を施すなどこだわりのディテールが随所にみられる。ピレリ製ファントムタイヤも機能だけでなく、定番のアイテムと言えるのだ。
■主要諸元■全長2075 全幅820 全高1130 軸距1405 シート高835(各mm) 車重186㎏■水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ688cc 内径×行程 80×68.5mm 73ps/9000rpm 6.9㎏-m/6500rpm 6段リターン 燃料タンク容量13L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク■タイヤF=120/70R17 180/55R17