![[ハーレー試乗インプレ] FXLRSローライダーS:大排気量Vツインの怒涛のパワーを存分に味わい尽くせ!](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/05/HarleyDavidson_2024_LowRiderS_00.jpg)
創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り越え、新たなる時代へまた走り出している。本記事でリポートするのは、エンジンや足まわりをローライダーSTと共通にしつつ、大柄なフェアリングをハンドルマウントのビキニカウルにし、サドルケースを省いた兄弟モデルの「ローライダーS」だ。
●文/写真:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
アグレッシブなスポーツ走行に誘われる超弩級モンスター
跨った途端、視界の広いスッキリとしたハンドルまわりでフットワークの良さを予感させてくれるが、実際の操作フィールもまた俊敏で、ライダーはアグレッシブなスポーツ走行に誘われる。
エルボー型に張り出したハイフローエアクリーナーが強い存在感を放つミルウォーキーエイト117エンジンは、レスポンス良くトルクを発揮し、ダッシュがひときわ鋭い。
キビキビとした運動性能をより際立たせているのが、充実した足まわりだ。インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークは、初期入力から滑らかに動き、神経質な硬さを感じさせない。
フロント19/リヤ16インチの足まわりは、熟成の域に達する秀逸な応答性。接地感を伴いつつも、前輪に目一杯荷重がかかることはなく、大らかなでワイルドなハンドリングを有している。
モノショック式のリヤサスペンションもまた、路面をしっかりと追従し、ストロークの奥では踏ん張りが効く。たとえ大きな段差を乗り越えようとも、衝撃をくらって車体の挙動を乱すようなことがない。
つまり、ハイスペックな前後サスペンションを伴った軽く強靭なシャーシであるがゆえ、ライダーは大排気量Vツインの怒涛のパワーを存分に味わい尽くすことができるのだ。
ストップ&ゴーを繰り返す市街地走行も得意で、シーンを選ばない。2Lに迫る超弩級モンスターであるのに、持て余すことなく一体感を得られる完成度の高さを持つから、感嘆するばかりだ!
走りに重きを置くスピードクルーザーの代表格として人気の高いローライダーS。2023年式までは車体色は2つしか設定されていなかったが、ファンの要望に応えカラーバリエーションを増やし、2024年式では全4色に倍増している。
ダイレクトなハンドリングは、フォークの突き出し量からも一目瞭然。倒立フォーク/対向4ピストンキャリパー/300mmフローティングディスクローター/ブロンズ仕上げのアルミ鋳造キャストホイールなど、足まわりに隙はない。
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