
ハーレーダビッドソンの2023年モデルをまるごと紹介。今回レポートするのは、ストリートボブ114/ファットボブ114/ソフテイルスタンダードの3機種だ。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)●外部リンク:ハーレーダビッドソンジャパン
ストリートボブ114:装飾を削ぎ落としたシンプルなボバースタイル
拳を突き上げて乗るような感覚がワイルドなストリートボブ。ブラックで仕上げられたミニエイプハンドルバーは、風を感じるクラシックなライディングスタイルが好きなライダーに最適なもので、小ぶりなLEDヘッドライト/トラディショナルなフォークブーツ/ダイナミックなチョップドフェンダーによって、オールドスクールなチョッパースタイルに仕上げられている。
容量13.2Lのフューエルタンクには、70年代のFX=ファクトリーカスタムを象徴するNo.1ロゴが描かれ、ストリートでは視線を独占してしまうだろう。
ミニマストが好む装備は徹底しており、メーターは小型ディスプレイをライザーにさりげなく埋め込む。スピード/燃料残量/時計をデジタル表示しつつ、オド/トリップ/航続可能距離/エンジン回転数なども切り換えて目視できるから機能面も申し分ない。
グロスブラックでフィニッシュされたキャストアルミホイールが採用されたのは2022年式からで、2023年モデルもこれを踏襲している。
【2023 HARLEY-DAVIDSON STREET BOB 114】[NEW COLOR]インダストリアルイエロー ●価格:275万8800円
【2023 HARLEY-DAVIDSON STREET BOB 114】ビビッドブラック(左)/レッドラインレッド(右) ●価格:270万3800円/275万8800円
シート高が680mmと低く車体もスリムで軽快なため、女性にも高く支持される。2023年式では、ファストバックブルー/ガーントレットグレーメタリックに代わって、シルバーヒューズが登場。レッドラインレッドは2022年式より継続となった。
ライダー側に大きく引き寄せられつつ、高い位置にグリップがセットされるエイプハンガーバーや、大胆にチョップされた前後フェンダーなど、トラディショナルなチョッパースタイルが魅力のストリートボブ114 。
ファットボブ114:小径ホイールを履くコーナリングマシン
キャスター角を立てたアグレッシブなステアリングジオメトリーで、コーナリング性能も高めたスポーツモデル。前後16インチのストラクチャーアルミキャストホイールにはファットタイヤを組み込み、車体をぐいぐい寝かし込んでいける。アップライトなライディングポジションを生むバーハンドルで、ビッグトルクを引き出し操るのは痛快そのもの。
ブラックナセル内に収められた角型LEDヘッドライトが睨みを効かせている。2023年式ではレッドラインレッド/グレーヘイズが登場。ガンシップグレー/ホワイトサンドパールに代わっている。
【2023 HARLEY-DAVIDSON FAT BOB 114】グレーヘイズ ●価格:300万0800円
ソフテイルスタンダード:カスタムベースとしても人気の的
いかにもハーレーらしいミニエイプハンドルバー/チョップドフェンダー/ソロシートを備え、シンプルなボバースタイルとしているから、カスタムベースとしても最適。
メーターはハンドルクランプに埋め込まれたデジタルディスプレイで、小型ながらもバーグラフ式の燃料計/タコメーター/ギヤ段数はもちろん、ガソリン残量から残り走行可能距離なども表示する優れモノだ。
オイルクーラーを標準装備し熱対策も万全としたミルウォーキーエイトエンジンは、ヘッドやプライマリチェーンケースなどをシルバー仕上げとし、コントラストが美しい。
【2023 HARLEY-DAVIDSON SOFTAIL STANDARD】ビビッドブラック ●価格:254万9800円
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