ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回は遠藤自動車サービスが仕立てた、クラシカルテイスト満載の“パンヘッド”を搭載したカスタム車だ。
●文/写真:森下光紹 ●外部リンク:遠藤自動車サービス
オーナーとのディスカッションで生まれたクラシカルテイストパンヘッド
大型のショールームに大量のクラシカルカスタムバイクを展示している遠藤自動車。基本的にそのスタイルは、ビンテージハーレーの基本骨格からスープアップさせたチョッパーやボバーがメインで、特にグースネックと呼ばれる低く構えたフレームを用いてのボバーは、今や遠藤スタイルとして定着している。
しかし、今回紹介するカスタムは、もっとベーシックなクラシカルテイストを表現したオーナーモデルだ。
フレームはウィッシュボーンタイプと呼ばれる典型的なハーレー用リジットタイプを使用し、フロントフォークにはレプリカ製のスプリンガーを採用。定番のグースネックスタイルなら16インチのフロントホイールだが、このフレームにはマッチングの良い21インチホイールを組み合わせている。
エンジンは1952年型のパンヘッドモーターを搭載し、相性の良いS&Sキャブレターを装備した。始動方法は、セルモーターとキックの両方を選べる仕様として、普段使いの利便性を上げていることが特徴だ。
全体のイメージやパーツ選びはオーナー自身と遠藤自動車とのディスカッションで決定し、マフラーやハンドル、そしてガソリンタンクサイドまで伸ばされたハンドチェンジレバーやシートはワンオフ製作されたものである。
フレームやエンジンの選び出しから始めたフルオーダーとしてのカスタムは、オーナーにとって唯一無二のもの。ビンテージカスタムの特徴であるシンプルなシルエットに、オーナー自身が細かくこだわったパーツ選びやフィニッシュワーク等、個性的なイメージを醸し出すカスタムとなっている。
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