
ハーレーダビッドソン正規ディーラーでは、注目のニューモデル「スポーツスターS/ナイトスター」の試乗車が用意されており、見て触って乗ることができる。本記事ではハーレーダビッドソン埼玉花園の市川裕美店長が両車を紹介する。
●文:ウィズハーレー編集部 ●写真:森下光紹 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン埼玉花園
スポーツスターS&ナイトスターを徹底比較【気になるライポジ&足着き】
スポーツスターS
【HARLEY-DAVIDSON RH1250S SPORTSTER S】またがってすぐに感じるのは、ナイトスターより腰高な印象。両足を地面に下ろした場合、片足がつま先立ちになる。ただし片足で車体を支えるぶんには「特に不安なし」とのこと。また、ステップはフォワードコントロールながらライダー寄りにセットされ、決して遠くはなく、緩やかに膝が曲がって窮屈さも感じない。■シート高:765mm 車両重量:228kg
ナイトスター
【HARLEY-DAVIDSON RH975 NIGHTSTER】両足を地面に下ろした場合は、カカトが薄っすらと浮くものの「足つき性の良さを感じる」と、ユミ店長。「停車時、地面に下ろすのは片足だけなので、それならカカトまでベッタリ届き、安心感があります」と言う。スタンドを払って車体を起こす際も、しっかり踏ん張ることができるから、スイっと軽々な印象だ。■シート高:705mm 車両重量:221kg
ミッドコントロールかフォワードコントロールか?
ステップ位置の違いは、両車にとって大きなポイントと言えるだろう。ナイトスターはステップが近いミッドコントロールで、膝の曲がりはほぼ90度とゆったりとしている。一方、スポーツスターSは前方へ足を投げ出すフォワードコントロール。ただし、小柄なユミ店長でもフットペグは遠く感じず、リラックスしたライディングポジションとなる。
メーター&スイッチボックスもそれぞれで専用に!!
フロントマスクどっちがお好み!?
「両モデルともオールLEDで、先進的なフロントマスクですが、オーソドックスな丸灯にビキニカウルを組み合わせたナイトスターと、オーバルライトをむき出しにしたスポーツスターS 。それぞれで個性的な面構えで、選ぶときのポイントになりそうですね」by ユミ店長
レボリューションMAXエンジンは排気量が異なる!
空冷時代のスポーツスターも883と1200の2本立てだったが、水冷化されたレボリューションスポーツも排気量が異なる心臓部となった。しかも、ボア/ストロークだけでなく、レボリューションMAX975Tでは可変バルブタイミング機構を吸気側のみにするなど、専用設計されているのが見逃せない。
差別化されている足回り!!
【スポーツスターS】43mmの倒立フォークが奢られた。リヤサスペンションはシート下にピギーバック付きのモノショックが配備され、前後サスともにコンプレッション/リバウンド/油圧スプリングプリロードの調整機能付き。■フロントフォーク:倒立式/リヤサス:モノショック ■タイヤサイズ:F=160/70TR17 R=180/70R16
【ナイトスター】インナーチューブ径41mmのSHOWAデュアルベンディングバルブフォークをフロントに備えるナイトスターでは、リヤサスペンションもトラディショナルなツインショックとした。プリロードを調整可能としている。■フロントフォーク:正立式/リヤサス:ツインショック ■タイヤサイズ:F=100/90-19 R=150/80B16
シート&テールエンドもそれぞれで見応え満点!!
2in1集合マフラーのナイトスターに対し、ダートトラックレーサーXR750をイメージソースにしたスポーツスターSでは、2本出しのアップマフラーと軽快なシートカウルの組み合わせで、テールエンドのスタイルをガラリと変えている。ナンバープレートもテールライトやウインカーなどと一緒にスイングアームにマウントされるステーに備わり、より独創的。ナイトスターはフェンダーの上にライセンスプレートを立ててセットする伝統的なスタイルだ。
燃料タンク搭載位置が異なり給油口の場所も違う!!
【スポーツスターS】エンジンの上に、オーソドックスなレイアウトで備わるスポーツスターSのフューエルタンク。容量はナイトスターと同じ11.7Lで、リッドはキーを使っての開閉式だ。
【ナイトスター】車体の軽量化とともにマスの集中化が図られたナイトスターでは、容量11.7Lの燃料タンクがシート下に配置される。キーでシートをガバっと開けると、給油口があるぞ。
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