
●文:ライドハイ編集部(根本健)
[A] スリムさや振動などバイク向きだからです
Vツインといえばハーレーが有名。ドゥカティも90°でLツインとも呼ばれてますが、これもVツインのひとつ。海外メーカーは個性を重んじるので、そのカタチからVエンジンを選ぶのでしょうか? というご質問。
バイクのエンジンはまず単気筒から始まりました。これがより大きなパワーとスピードを求めて大型化していくと、熱量や機械抵抗をクリアするため2気筒化されはじめ、1960年代まで主流でした。
この2気筒化で、英国勢は単気筒を横に連結した並列2気筒=シリンダーが垂直にそびえた形式で、バーチカルツインと呼ばれる英国を象徴するカタチを定着させました。
対してアメリカ勢は、単気筒のクランクピンに、もうひとつピストンとコネクティングロッドのセットを加えた、合理的なVツインで大排気量化をスタートさせたのです。
何が合理的かといえば、エンジンにはピストンの上下に往復する運動を回転運動へ変換するクランクがあって、燃焼爆発で押し下げられたピストンを、圧縮側へ上げるのに勢いをつける、錘(オモリ)の役割をするクランクウエブという膨らみがあるのですが、Vツインはこの単気筒のクランクに2気筒分のピストンとコネクティングロッドを共有することができるのです。
このため、クランクの幅はコネクティングロッド1本分だけ広くなる、ほぼ単気筒と変わらないスリムなエンジンとなります……
※本記事は2020年12月23日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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