![[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_01.jpg)
今を遡ること50年前には、すでにホンダCB750フォアもカワサキZ2も登場しており、マフラーこそメッキの4本出しだったものの、外装パーツとして樹脂部品が使われ出していた。バイクブームからレーサーレプリカブームが訪れた40年前には、樹脂の割合がさらに増え、現在ではクロームメッキは一部のモデルに使われる表面処理となっているのが現実だ。だからこそメッキの輝きを維持していきたい。そこで本記事では、NAKARAIのメッキ専用ケミカル・KINGシリーズ3種を紹介する。
●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ●外部リンク:NAKARAI
キラリと輝くクロームメッキは絶版車のアイコン。磨き、サビ取り、保護は専用ケミカルを活用したい
メーカーから出荷された新車当時は同じ状態でも、その後の環境や手入れによって、10年後/20年後のコンディションは大きく異なるものだ。紫外線を浴びず冷涼で低湿度の環境に保管するか、屋外に置くかで、塗装/メッキ/ゴム/樹脂の劣化度には雲泥の差が生じてしまう。
買った時には「このバイクに一生乗り続けていく」と決めても、徐々にくたびれゆく姿を見て「そろそろ潮時かも…」と乗り換えを考え始めるのが一般的なユーザーの行動パターンだろう。いじり好きのサンデーメカニックならレストアで起死回生を狙うかもしれないが、劣化が始まる前に手を打っておくのが理想。
クロームメッキの場合、表面の光沢は一様に見えるが顕微鏡レベルでは穴だらけで、そこから浸入した水分がクローム層の下でサビを発生させる。そのためメッキ表面に点サビが出た時点では、跡形なく消し去るのは難しいのが実態だ。とはいえワックスなどの油分を使うとクロームならではの透明感を鈍らせる原因となるし、永続性は期待できない。
メッキのプロであるNAKARAIが開発した「メッキング」は、完全透明の特殊シリコーンによる被膜でクロームメッキ表面をコーティングすることで、水分の浸入を防止。またこの被膜はメッキ表面の穴に浸透して水分の通り道を防ぐ効果もあり、耐食性を向上させる。
今から数十年を遡って新車当時のメッキに塗布できないのは残念だが、「ミガキング」「サビトリキング」との組み合わせで今後の劣化防止や防錆を行うことは有効であり重要だ。
左から【NAKARAI デカキング】●価格:2980円(260g) 【ミガキング】●価格:2780円(180ml) 【メッキング】●価格:5980円(100ml)
金属以上にデリケートな樹脂メッキの汚れは、ミガキングと史上最鏡クロスの組み合わせがベスト
ヤマハ ビーノやスズキ ヴェルデなどと同様に、1990年代後半に登場したレトロ風デザインの50ccスクーター・ホンダ ジュリオ。ヘッドライトリムやエンブレム類にプラスチックメッキを採用している。プラスチックメッキも経年劣化によって点状の腐食が発生するが、母材の樹脂は腐食しないため、メッキの皮膜だけがカサブタのように剥がれることが多い。
メッキ表面のくすみや汚れ、点状の軽度な腐食にはミガキングが有効。強く擦るとスクラッチで曇るので、付属の史上最鏡クロスで撫でるように磨く。
超微粒子コンパウンドと専用クロスの相乗効果で、傷を付けることなく汚れが効果的に取れる。
屋外保管が災いしてサビが発生したバックミラー。点々と見える赤サビは、メッキの穴から水分が浸入した結果。これを見過ごすと裏側で進行してサビの穴も大きくなるから、早期対応が必要。
初期段階ならミガキングで除去できる。汚れたクロスで擦ると傷が増えるので、きれいなクロス面を使うことが重要。
今では少数派となったクロームメッキマフラー。点サビはサビトリキング後のメッキングが重要
サビが広範囲に広がっている、あるいは深く進行している場合に使用するサビトリキングには、研磨剤とともにサビに反応して溶解する成分が含まれている。
サビトリキングを付属の汚拭クロスにたっぷり付けて優しく撫でると、研磨剤の物理作用と化学作用でサビが落ちる。
クロームメッキ表面の痕跡は消えないが、傷つくことなくサビを除去できた。
サビトリキング後は、今後の防錆のためメッキングを塗布する。
史上最鏡クロスに1〜2滴を垂らして10×10cmを目安に薄く塗り広げる。
皮膜が厚いとメッキ光沢剤成分が虹ムラになる。その場合はメッキングが付着していない部分で乾拭きしよう。
メッキングが使えないエキゾーストパイプは小まめな洗車と確認が長持ちの秘訣
マフラーの中でもより高温になるエキゾーストパイプは、水分が付着することでサビが進行しやすくなる。雨天走行後は洗車を行い、乾いたウエスで拭くことで予防になるが、車体下部だけに見落とすことも多く、気がついた時には点サビが発生していたということも多い。
サビトリキングをつけた汚拭クロスで点サビ部分を擦ると最初はサビに引っかかるが、やがてスムーズな手触りに変化してくる。
硬化後のメッキングには200度の耐熱性があるが、エンジン取り付け部分から15cm は高温すぎるため使用できない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
ガレージのインテリアにも適したカギ付き大容量7段引き出し収納 整理整頓や紛失防止、作業効率アップなど機能面でのメリットが多いのはもちろん、モチベーションアップに果たす役割も大きいのがツールキャビネット[…]
PMCが販売するADVANTAGE KYBフォークはカワサキZ系のレストアやカスタムに最適 逆輸入絶版空冷4気筒車が大人気となった1990年代初頭、フロントには倒立フォーク、リヤはアルミスイングアーム[…]
愛車の保管に困った時に頼りになるレンタルガレージ。モトジョイならバイクのメンテナンスまで依頼できる!! 自宅にバイクを置くスペースがない、共同駐輪場に置けるバイクは一人一台など、さまざまな理由からレン[…]
摺動部のコンディションをチェック フロントフォークのレストアで大切なのは「シールと摺動部」のサビ状況。今回紹介する車両はいずれにしても、分解メンテナンスとインナーチューブは、磨き込みが必要不可欠な車両[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
いま錆の電気分解がアツい!(個人的に) 「錆落とし」 バイクやクルマのレストアで切っても切れないのが、まさにコレ「錆」との戦いですよね。鉄と酸素が結びつくと錆になる。そのままだとどんどん進行して鉄を侵[…]
夏の猛暑が招く「空気圧高すぎ」のブラインドスポット 多くのライダーは「空気圧は自然に減るもの」と思い込んでいる。そのため、しばらく放置していても「少し減っているくらいだろう」と楽観視しがちだ。しかし、[…]
すわカウルが資源になる時代到来か ※今回の内容は神奈川県相模原市を例に取り上げています。お住まいの地域のルールについては、各自治体のHP等をご確認ください。 バイク弄りをしていると、地味に処分に困るの[…]
ドラムブレーキの固着がレベチだった件 古いバイクのレストアってまったく同じものはなくて、それぞれ車体ごとの「テーマ」みたいなものがあるようなのですがこちらのヤマハのポッケは、どうやら「固着」がテーマら[…]
始まりは車検の不合格 ごめんなさい。25万キロもの間、放置してしまい申し訳ありませんでした・・・! でもね。車ってエンジンが丈夫すぎるから、知らず知らずのうちに「放置」しちゃったりしていませんか? 我[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
いま錆の電気分解がアツい!(個人的に) 「錆落とし」 バイクやクルマのレストアで切っても切れないのが、まさにコレ「錆」との戦いですよね。鉄と酸素が結びつくと錆になる。そのままだとどんどん進行して鉄を侵[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
カーシャンプーやワックスをはじめ、高品質なカーケア用品で長年支持を集めてきた老舗ブランド『シュアラスター』。そのシュアラスターが展開するガソリン添加剤『LOOP(ループ)』シリーズのフラッグシップモデ[…]
バイク洗車での大きなポイントが「足まわりの洗浄」です。ホイールやタイヤが綺麗だとバイク全体が引き締まって見えるため、洗車にこだわるライダーさん達は口々に言います。「オシャレは足元から」と。 ただしキレ[…]
ツーリングから帰って愛車を見ると、フロントカウルやスクリーン、ヘッドライト、ヘルメットなどにびっしりと付着した虫の汚れ。特に春から秋にかけては虫の活動が活発になるため、高速道路や夜間の走行では短時間で[…]
人気記事ランキング(全体)
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
350cc単気筒から648cc並列2気筒へ!伝統のファミリーに宿る力強い鼓動 2023年に発表された「BULLET 350」は、350ccのJシリーズ単気筒エンジンを搭載したシンプルな空冷モデルだった[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
最新の投稿記事(全体)
カフェレーサーから市販レーサーへの変化 今後の主役はイレブン。ヤマハが’78年に発売したXS1100が、欧米で大ヒットした時点で、おそらく他の国産3社はそう感じたに違いない。 事実、当時のスズキとカワ[…]
時代を先駆けた動力性能と信頼性の歴史を辿る:『カワサキ650-W1の系譜』 最初の紹介記事は、約9年間に及ぶ販売期間の中で生産されたW1シリーズの変遷を体系的にまとめた「W1の系譜」だ。W1の人気が最[…]
「バブ」と親しまれた、ホンダ・ホークCB250Tの系譜と魅力 1977年、ホンダが250ccクラスに投入した初代「ホークCB250T」は、空冷4ストローク並列2気筒OHC3バルブエンジンを搭載し、最高[…]
350cc単気筒から648cc並列2気筒へ!伝統のファミリーに宿る力強い鼓動 2023年に発表された「BULLET 350」は、350ccのJシリーズ単気筒エンジンを搭載したシンプルな空冷モデルだった[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
- 1
- 2


![ナカライ|デカキング / ミガキング / メッキング|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_00-768x512.jpg)
![ホンダジュリオ|メッキ部|エンブレム|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_03a-768x512.jpg)
![ナカライ|ミガキング|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_04a-768x512.jpg)
![ナカライ|ミガキング|とれた汚れ|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_05a-768x512.jpg)
![ナカライ|ミガキング|ミラーの点サビ|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_06a-768x512.jpg)
![ナカライ|ミガキング|クロスで磨く|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_07a-768x512.jpg)

![ナカライ|サビトリキング|クロスにとる|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_08b-768x512.jpg)
![ナカライ|サビトリキング|とれたサビ|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_09b-768x512.jpg)
![ナカライ|サビトリキング|磨き後|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_10b-768x512.jpg)


![ナカライ|メッキング|塗布|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_11b-768x512.jpg)
![ナカライ|メッキング|クロスで塗り広げる|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_12b-768x512.jpg)
![ナカライ|メッキング|磨き後|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_13b-768x512.jpg)

![ナカライ|サビトリキング|錆びたエキゾーストパイプ|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_14c-768x512.jpg)
![ナカライ|サビトリキング|クロスで磨く|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_15c-768x512.jpg)
![ナカライ|サビトリキング|磨き後|[絶版車メンテ] 樹脂パーツからマフラーまで、“クロームメッキ”の輝きを取り戻すお手入れ方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/01/Nakarai_16c-768x512.jpg)





































