![[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_1.jpg)
単純明快なメカニズムを誇るポイント制御式のバッテリー点火も決して悪くないが、それ以上に魅力的なのが“強力着火”として知られるトランジスタ点火システム。現代では当たり前のフルトランジスタ点火システムが台頭する以前には、通称「セミトラ」と呼ばれたセミトランジスタ点火方式もあった。旧式ポイントモデル車の場合、セミトラのチョイスも一考だろう。
●文/写真:モトメカニック編集部(たぐちかつみ) ●外部リンク:ASウオタニ
点火系は強力な着火と安定性が何よりも信条。ASウオタニ製パワーアップで“セミトラ”にチャレンジ
30年以上もガレージに保管され、お不動様状態となっていた筆者のモトグッチ ルマンIII。その保管状況が良かったのは超ラッキー。外装パーツを取り外して電装部品に触れると、各種リード線はじつに柔らかく弾力性があった。
カチカチに硬くリード線に弾力性がないと、被覆がパキッと割れて電気トラブルの原因になるが、そんなことはなさそうだ。それでも電気系、とくに点火系には強力な着火力と安定性が欲しいので、ここは迷わずASウオタニ製パーツを組み込むことにした。
1980年代以前の2気筒エンジンモデルで、ポイント制御のバッテリー点火車の場合は、以前からASウオタニ製パワーコイルキットが高評判。いわゆる“セミトラ”キットだ。
高性能SPIIパワーコイルと電子アンプを組み合わせており、カワサキW1シリーズやヤマハXS1/XS650Eシリーズでは、数多くのユーザーが取り付けて好結果を得ている。1970年代には、自動車用点火パーツで一世風靡したセミトラ化だが、そんなイメージをアップデートした現代版高性能パーツが、このパワーコイルキットである。
取り付けセンスが問われるキットパーツでもあるが、そのあたりは経験豊富(自画絶賛!?)なので問題なし。例によって、型紙でブラケットをイメージしてから鉄板を切り出し、再度寸法確認してから恒久ブラケットが完成。サビ防止で黄クロメート処理を施し、仕上がりもバッチリ!!
点火進角は純正ガバナーのまま。本来のバッテリー点火だとコンデンサが必要だが、セミトラなら不要なので、今回はポイント部分でコンデンサのリード線を抜き取り、断線させて対処した。
説明書に従い、簡単な結線を済ませてエンジン始動。セルモーター数回転で難なくエンジン始動し、アイドリング時のチカラ強さはこれまで以上!! スロットルのツキも明らかに増している!!
ASウオタニ製パワーコイルキットCタイプをチョイス。このCタイプはポイント制御のモデル用として開発された商品。カワサキW1やヤマハXS1オーナーに人気だ。
何用かは不明だが(ホンダ用?)、パワーコイルはラバーダンパーゴムを使ってブラケットへ吊る仕様に。厚紙で型紙を作ってから鉄板を切り出し、コイルステーを製作。寸法確認後に、あたかも純正部品かのように黄クロメート処理に出した。
ASウオタニ製ハイパワーコイルとパワーアンプは、このようなレイアウトで取り付けた。キットパーツはは結束バンドを使った取り付けなので、個人的により安心できるマウント方法を構築。
いわゆる茶筒型グッツィ純正コイルを取り外し、そのマウント穴を利用して、取り付けブラケットを鉄板から切り出してDIY製作。こんな部品作りは型紙利用が一番で間違いない。
バッテリー点火方式は、メーカーが違っていても、モデルが違っていても、その理屈はほぼ同じ。一次側へ電源(12V)を投入して、二次側はポイントで着火タイミングを断続する。グッツィの場合は白色リードが12V電源のようだ。
取説の配線図に従い、カプラで新規配線を構築。セミトランジスタ方式の特徴は、ポイント接点に強い電気を流さないため、接点にダメージが出にくい回路となっている。
パワーコイルキットには、ハイテンションコード(灰色プラグコード) 付と、自身で好みのハイテンションコードを調達する2タイプがある。迷わずコード付きキットを購入し、説明書に従い端子を取り付けて結線。
ヨーロッパ車特有の金属カバー付きプラグキャップが純正品だが、ここも迷わずにNGK製プラグキャップへ交換。ASウオタニ取り扱いのハイテンションコードは灰色だ。
強力着火のパワーコイルキットを組み込む際には、スパークプラグギャップを調整しなけらばならない。一般的にスパークプラグのギャップデータは0.7mmだが、ここでは1.2mmにセット。
右シリンダーの後方、クランクケースから突き出たシャフトの上に点火信号を司るポイントが取り付けられている。セミトラでは弱電信号でポイントを利用するため、コンデンサは不要。配線だけ取り外してコンデンサはそのままにした。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
絶版車のコンディション維持に欠かせない純正部品同等の品質と性能を持つ「規格部品」 毎年のようにモデルチェンジを行うことでパーツ点数が膨大になったのがバイクブーム、レーサーレプリカブーム時代の純正部品事[…]
新車こそ走行開始直後のエンジンオイルが汚れやすい 時代は巡りに巡って流行は変わるものだ。その傾向は、商品デザインの世界でも同様で、昭和から平成、そして令和へと時代が移り変わり、現在では、懐かしの昭和レ[…]
電気系統トラブルに有効なヒーロー電機の製品 バイクの電装系の中で意外にトラブルが多いのがウインカー関連だ。電球切れはもとより、スイッチ接点のサビやウインカーリレーの故障もあり得る。昨日まで何ともなかっ[…]
高回転高負荷に耐える強力な油膜を形成 オイル交換自体は難しい内容ではないが、以前整備したのがいつなのかわからない放置車や友人からの預かり車両、購入したばかりで初めてオイルドレンボルトを外す際は、いろい[…]
ボルトやナットが落ちないナットグリップ機能も魅力 ソケット外周のスプリングとスチールボールを組み合わせた、コーケンならではのナットグリップソケットと、六面式ボールジョイント機構を組み合わせたソケット。[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
3Dプリンターで特殊工具が作れる 「3Dプリンターで工具を作ることはできるのか?」 はい、作れます。ていうか実際に作って、ちゃんと使えました! 今回はそのレポートでゴザイマス。今回、3Dプリンターで作[…]
レストアは固着との戦い!と言うけども 古いバイクに固着したボルトやナットは付き物ですよね。 ヤマハのポッケをいっちょ直したろうかと意気込んだものの、コイツの固着っぷりが尋常じゃなかったんだ、いやホント[…]
実は使ってます、カネヨン まず結論から言うと、筆者は使ってます。バイクのアルミ部品磨きに、クリームクレンザーを使うのです。 たとえば(↑)腐食して白く粉を吹いたようになってしまったアルミ部品。ちょっと[…]
久しぶりにバイクを動かそうとしたら… えっとですね。しばらくの間、愛車のヤマハDT50に乗れていなかったのですよ。で、久々に乗ってみようかと思いまして、駐輪場から引っ張り出そうとしたわけです。 そした[…]
絶版車のコンディション維持に欠かせない純正部品同等の品質と性能を持つ「規格部品」 毎年のようにモデルチェンジを行うことでパーツ点数が膨大になったのがバイクブーム、レーサーレプリカブーム時代の純正部品事[…]
人気記事ランキング(全体)
ありきたりなデザインへの不満を吹き飛ばす、独創のカフェレーサー 「最新のネイキッドバイクはどれも似たような顔つきで、ガレージに置いたときのワクワク感が足りない」。そんな大人の不満を、一瞬でかき消してく[…]
愛車のガソリンタンクは、美しい状態をキープしたい… 愛車の美観を維持する上で、ガソリンタンク周辺の傷は多くのライダーが頭を悩ませる問題である。特に給油時、ヒンジ付きのタンクキャップを全開にした際、イグ[…]
ツーリングの「迷子」と「風の疲労」、最新のXMAXがすべて解決する 「知らない道へのツーリングはスマホのナビ頼りだが、画面が小さくて見づらい」「高速道路を使った長距離移動は、風圧による疲労がしんどい」[…]
力強いトライバル模様をモノトーンで表現 『KAMUI-5 NOTRA』は、鳥の羽や葉脈を思わせる幾何学的なトライバル模様を特徴としたグラフィックモデルだ。トライバル模様とは、部族・民族を象徴する模様の[…]
毎日の「ちょっとそこまで」をもっと身軽に、もっと楽しく 車を出すほどの距離ではないけれど、自転車では荷物が重くてしんどい。雨の日や日差しの強い夏場はとくに移動が億劫になってしまう。そんな日常のモヤモヤ[…]
最新の投稿記事(全体)
12インチホイールと103kgの軽さが生み出す無類のファンライド ホンダのグロムは、12インチの小径ホイールと車両重量103kgという圧倒的な軽さにより、初心者からベテランまで純粋な走る喜びを味わえる[…]
長距離ツーリングの退屈さを打ち破る、圧倒的なオーラ 「長距離を走れるツアラーは快適だけれど、デザインがどれも似たり寄ったりで刺激が足りない」。そんな不満を心の奥底に抱えながら、ガレージに収める特別な1[…]
3Dプリンターで特殊工具が作れる 「3Dプリンターで工具を作ることはできるのか?」 はい、作れます。ていうか実際に作って、ちゃんと使えました! 今回はそのレポートでゴザイマス。今回、3Dプリンターで作[…]
機能美の極み!五感を刺激する「ダブルアルマイト」の輝き まず目を奪われるのが、その圧倒的なビジュアルだ。 プロト別注の特別仕様「ブライトエッジ」は、ただのカラーアルマイトではない。エッジ部分をあえて精[…]
【冷暖BODY サーモベスト】一極集中で深部体温を下げろ!「10cm四方」の超大型ペルチェで芯から冷やす! 「ペルチェ」とは、電気を流すと片側が冷たくなり、もう片側が熱くなるという性質をもつ電子部品で[…]
- 1
- 2


![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_2-768x512.jpg)

![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_5-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_6-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_7-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_8-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_9-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_10-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_11-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_12-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_13-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_14-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_15-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_17-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_16-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_18-768x512.jpg)
![ASウオタニ|SP2パワーコイルキット|[バイクDIYメンテ] 点火系の強化で力強い走りへ!!〈ASウオタニ製SPⅡパワーコイルキット装着〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/ASuotani_SP2_PowerCoilKit_19-768x512.jpg)
































