![[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_01.jpg)
サビ退治に役立つ製品を製造するBAN-ZIが、新たに開発を進めているのが、強アルカリ性洗浄剤の「MUDMAX」。なぜ洗浄剤なのか? どんな効果があるのか? 2024年春に発売予定の試作品でテストを行ってみた。
●文/写真:モトメカニック編集部(栗田晃)●外部リンク:株式会社BAN-ZI
汚れ落ちの良さと使いやすさを両立。オイルやグリス泥汚れに効果抜群
鉄の赤サビの上から塗れば赤サビが黒サビに転換し、塗装もできるサビキラープロにより、サビ対策の概念は一変した。ワイヤーブラシやホイールカップによるケレン作業が不要になれば、手間が大幅に省けるからだ。だが汚れや油分が残ったままでは、密着性が悪くはじきの原因になるため、洗浄は不可欠。サビキラープロが水性なので、洗浄剤も水性ならなお良い。
そうした観点から開発されたのが、2024年春の発売に向けて開発テストが進行中の強アルカリ洗浄剤「MUDMAX」だ。
物質の酸性/アルカリ性を示すpHは、7(中性)/0〜6(酸性)/8〜14(アルカリ性)に分類される。アルカリ洗浄剤は油汚れや泥汚れ、タンパク質など酸性の汚れ落としに適しており、一般的にpHが11以上になると強アルカリ性に分類される。アルカリ性が強くなると、洗浄力が向上する一方で、金属に反応して水酸化物を生成し、アルミ/鉛/マグネシウムが変色したり粉が吹くなどの悪影響も出る。
MUDMAXは、pH13の洗浄剤を採用。BAN‐ZIでは繰り返し試作を行うことで、強アルカリ性の利点を生かしながら金属素材への攻撃性を抑えることに成功。オイルやグリスのしつこい汚れから日常的な洗車まで、状態に応じて希釈割合を調整することで、洗浄力と利便性の高さを両立している。
モトメカニック編集部でも実力の高さを実感できたMUDMAX。2024年春の正式発売が待ち遠しいケミカルだ。
泥汚れが浮かび上がり、未塗装樹脂パーツにツヤが出る。新感覚の強力アルカリ洗浄剤
プラスチックタンクに入った原液は、pH13の強アルカリ性で、汚れの種類や程度によって希釈する。希釈倍率の目安は、重度の汚れの場合2〜5倍、泥汚れの場合6〜20倍、軽度の汚れや外装部品洗浄の場合50〜100倍にする。酸性/アルカリ性水溶液は、10倍希釈するごとにpHが1段階変化するので、原液が強アルカリ性でも100倍希釈で弱〜中アルカリ性となる。
【MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml】 ●価格未定
手袋やゴーグルを装着して、汚れの程度に応じて希釈する
人間の皮膚はタンパク質でできているため、強アルカリによって冒される。飛沫に触れるだけで影響することもあるので、希釈する際は手袋とゴーグル着用が必須。
ちなみに、手洗いに使う石けんもアルカリ性で、pHは8~10程度。それでも手肌が弱いとカサカサになってしまうので、強アルカリのMUDMAX原液の素手接触は厳禁だ。
外装の洗浄なのか、足まわりの泥汚れなのか、エンジンまわりの油汚れかによって、希釈比率を調整する。10倍希釈でもまだpH12の強アルカリなので、取り扱いに注意。
泥汚れの洗浄でハンドスプレーボトルに20倍希釈液を作る場合、原液50mlを水1000mlで薄めると20:1となる。原液の使用量はさほど多くないことが分かる。
外装パーツはバケツ内で50倍に希釈してからスポンジで洗浄
ここではあえて水で予洗せず、乾いた泥汚れに20倍希釈のMUDMAX洗浄液を直接スプレーした。先に水をかけると洗浄液が流れてしまうが、ドライ状態なので定着する。
しばらく待つと泥汚れが浮き上がってきた。洗浄剤の主成分である界面活性剤は、汚れに浸透し分散させる能力があるので、水をかけるより汚れ落ちが良くなるのだ。
原液を希釈するとpHは下がり、一般的なアルカリ洗浄剤として使えるようになる。ここでは洗車バケツ内に50倍希釈液を作り、車体全体をスポンジ洗車する。
もともと弱アルカリ性の洗車用洗剤を薄めると、中性に近づき洗浄力が低下する。MUDMAXは元が“濃い”ので、希釈しても高い洗浄力を維持する。泡立ちも豊かだ。
アルカリ水溶液がアルミニウムやマグネシウムやメッキに付着すると、変色や変質の原因になる。だが金属を冒さない成分を加えたことで、希釈度が適切であれば安心して使える。
オフロード車のフェンダー裏に跳ね上げた泥汚れは、ブラシで擦るだけでは落ち切らないことも多い。MUDMAXをスプレーすると、汚れがパーツから浮かび上がり、水をかけるだけで流れるように落ちてくる。
洗浄剤が乾燥する前に、十分な水や湯で洗い流す
パーツ表面に長時間MUDMAXが付着すると染みになる場合があるので、乾燥しないよう5分以内に水洗いを行う。高圧洗浄機があればベスト。
ブラシが届かないような形状が複雑なパーツに付着した汚れも、しっかり落ちている。未塗装の樹脂パーツが白ボケせず、しっとりと黒く仕上がったのが驚きだ。
洗濯用洗剤のCMではないが、塗装部分の白さもくっきり鮮やかになった。外装部品に使用する際は希釈割合が重要だが、アルカリ洗浄剤が有効なのは間違いない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
泥や油汚れの洗浄は強アルカリなのに優しいマッドマックス一択!! 食器を洗う食器用洗剤やボディソープは毎日使用するものだが、その成分を意識することは少ないだろう。これ以外にもさまざまな洗浄剤があるのは「[…]
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
ガレージのインテリアにも適したカギ付き大容量7段引き出し収納 整理整頓や紛失防止、作業効率アップなど機能面でのメリットが多いのはもちろん、モチベーションアップに果たす役割も大きいのがツールキャビネット[…]
PMCが販売するADVANTAGE KYBフォークはカワサキZ系のレストアやカスタムに最適 逆輸入絶版空冷4気筒車が大人気となった1990年代初頭、フロントには倒立フォーク、リヤはアルミスイングアーム[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
泥や油汚れの洗浄は強アルカリなのに優しいマッドマックス一択!! 食器を洗う食器用洗剤やボディソープは毎日使用するものだが、その成分を意識することは少ないだろう。これ以外にもさまざまな洗浄剤があるのは「[…]
オイルフィルターとフィルターレンチのラインアップが豊富 メンテナンスの第一歩で最も重要な項目が、エンジンオイル交換とオイルフィルター交換だ。潤滑や放熱によって劣化するオイルと、エンジン内部のゴミや異物[…]
いま錆の電気分解がアツい!(個人的に) 「錆落とし」 バイクやクルマのレストアで切っても切れないのが、まさにコレ「錆」との戦いですよね。鉄と酸素が結びつくと錆になる。そのままだとどんどん進行して鉄を侵[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
カーシャンプーやワックスをはじめ、高品質なカーケア用品で長年支持を集めてきた老舗ブランド『シュアラスター』。そのシュアラスターが展開するガソリン添加剤『LOOP(ループ)』シリーズのフラッグシップモデ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
割れたフェンダー復活作戦 今回は、割れて半分になってたフロントフェンダーの復活作戦です。 ヤマハのポッケ用なのですが、なにせ1980年式という古さ以上に、エンジン冷却?のためのスリットがある形状ゆえの[…]
いま錆の電気分解がアツい!(個人的に) 「錆落とし」 バイクやクルマのレストアで切っても切れないのが、まさにコレ「錆」との戦いですよね。鉄と酸素が結びつくと錆になる。そのままだとどんどん進行して鉄を侵[…]
夏の猛暑が招く「空気圧高すぎ」のブラインドスポット 多くのライダーは「空気圧は自然に減るもの」と思い込んでいる。そのため、しばらく放置していても「少し減っているくらいだろう」と楽観視しがちだ。しかし、[…]
すわカウルが資源になる時代到来か ※今回の内容は神奈川県相模原市を例に取り上げています。お住まいの地域のルールについては、各自治体のHP等をご確認ください。 バイク弄りをしていると、地味に処分に困るの[…]
ドラムブレーキの固着がレベチだった件 古いバイクのレストアってまったく同じものはなくて、それぞれ車体ごとの「テーマ」みたいなものがあるようなのですがこちらのヤマハのポッケは、どうやら「固着」がテーマら[…]
人気記事ランキング(全体)
三輪ソーラーEV「スリールオータ」 スリールオータは、電気だけで動く極めて実用的な小型三輪モビリティだ。ドアがない仕様は「側車付き軽二輪車登録」、ハードドアを装備した仕様は「ミニカー登録」と、ユーザー[…]
ガソリン代ゼロ!50cc原付やキックボードを凌駕する圧倒的な経済性 この高い経済性は、毎日の通勤や通学における移動コストを最小限に抑え、家計を大きく助けてくれる。車体重量の面でも、重いエンジン部品を多[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
際立つ「3つの特別装備」とグラフィックの所有感 日本では2017年に生産終了して以来、復活が待たれているタフ125ccスクーターのBW’S。実は現在でも台湾では販売が続いている。このたび、現地で登場し[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
最新の投稿記事(全体)
ストリートカルチャーと融合。限定コラボが生み出す極上シルエット:ニューエラ×クシタニ リミテッドエディション メジャーリーグベースボール唯一の公式キャップブランドであり、ストリートファッションやカルチ[…]
ニューヨークステーキに挑む異端児タルタルステーキ 世の中のあれこれ以外に、バイクの世界にもたくさんの「タラ・レバ」があります。「あの時、〇〇だったら、〇〇であれば」がそれ。もしも発売されてい「タラ」世[…]
乗り手の心を捉えて離さないスーパーXR じつはこのマシン、オーナーは某大手メーカーで辣腕を振るうトップエンジニア。当然、諸般の事情によりその素性は明かせないが、日常的に世界最先端の工学と向き合う人物が[…]
メカニック未経験からプロに育て上げる 高度な整備技術と心構えを磨き、「ヒトづくり」を行う“ 道場” が愛知県に存在する。 整備技術を体系的かつ専門的に学べる、レッドバロン社内向けの機関が「テクニカルセ[…]
鳥の翼から紡がれる伝統のS字シルエットと現代機能のスマートな統合 いわずと知れた日本を代表し、世界で愛される名車スーパーカブ。そのプレミアムモデルであり、長兄となるのが125ccエンジンを積んだC12[…]
- 1
- 2


![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_02-768x576.jpg)
![グローブとゴーグル|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_03a-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_04a-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|希釈|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_05a-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|ボトルに注ぐ|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_06a-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|汚れにスプレー|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_08b-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|泥汚れが浮き上がる|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_09b-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|洗車バケツで希釈|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_10b-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|洗車|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_11b-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|洗車|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_12b-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|泥汚れ|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_07b-768x1024.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|水洗い|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_13c-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|洗浄後|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_14a-768x576.jpg)
![Ban-zi|MUD MAX 業務用 濃縮タイプ 1000ml|洗浄後|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_15c-768x576.jpg)
![Ban-zi|サビンラップ|[バイクメンテナンス] BAN-ZI MUDMAX:強アルカリなのにアルミやメッキにも使える強力洗浄剤](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/Banzi_MudMax_16-768x614.jpg)































