磨き好きなサンメカなら誰もが“より簡単”で“より効果のある”ケミカルを求めているはず。だが、どんな製品にも適材適所があり、それらを正しく使い分けることで各々が最大限の効果を発揮する。各々の特徴や得意分野を把握して、日々の磨き作業やお手入れに活用したい。今回はモトメカニック編集部が試してきた、用途別に使いたい磨き系ケミカルを14品紹介する。
カーコーティングに使える万能ケミカル
カーコーティング現場で求められる、(1)洗車後の水が付着した状態で使える (2)水あかが落ちる (3)小キズが消える (4)即座にツヤが出る (5)効果が3ヶ月間持続する、という欲張りな条件を満たしたポリマーコーティング剤をカーベックが開発/販売する「ラスターネオ」だ。クルマだけではなくバイクの外装パーツにも使用可能だ。
サビが出る前や落とした後にシリコーン塗膜でパーツ表面をラップ!
BAN-ZIが独自開発し、用品店やホームセンターなどで販売している品の中でもお手軽にサビを防止するケミカルがこの「サビンラップ」だ。
クリアのシリコーン塗膜でコーティングすることで水分をシャットアウトしてサビを寄せ付けず、サビ取り後の再発を予防するスプレー。撥水効果や防汚効果もあり、カウルスクリーンにも使える。
クリーナー+ポリッシャー+ワックス。1本3役の超ロングセラー
『モトメカニック』誌で幾度となく紹介してきた万能品「花咲かG ワックス」。塗装の色ボケやくすみ改善/アルミパーツの研磨/小キズの研磨/ビニール窓や樹脂製ヘッドライトレンズのクリーニングなど、レストア好きの代表が試行錯誤の末に開発した多用途ケミカルだ。
クロームメッキのケアに特化した、サビ取り/磨き/保護ケミカル
メッキのプロが、サビ防止や錆びてしまったメッキパーツを美しく蘇らせるために開発した逸品「ミガキング/サビトリキング/メッキング」。サビの度合いや防錆などの用途によって3品を用意して使い分けたい。
ミガキングは強く擦ると傷がつくクロームメッキの汚れやくすみを取り除くクリーナー。メッキ磨きに特化した超微粒子コンパウンドにより、傷をつけにくいのが特徴。作業後はメッキングでコーティングする。
バイクメーカー系ならではの自然な純正スタイルに仕上がるアイテム
ヤマハのロゴが入っているが、他のメーカーの車両に使ってもまったく問題のない、ワイズギアが送り出す「ヤマルーブ」のケミカルシリーズ。用途によってさまざまな種類のケミカルがラインナップされている。
マット専用クリーナーは、最近流行りのマットカラー塗装を施されたバイクの外装やヘルメットのお手入れに重宝する。ケミカル専用の溶剤を使用することで、クリーナーの選択を誤るとツヤが出てしまうマット塗装に影響を与えず、油汚れを洗浄できる。
「ガラス系コーティング(泡タイプ)」は、紫外線や経年変化で白化した未塗装の黒色樹脂パーツに自然な光沢を与えるシリコンオイルスプレー。フェンダーなど下周りの部品で重宝するが、塗布面は滑るのでタイヤやシートなどに付着しないよう注意。
クロームメッキや金属面のサビを防ぐ、絶版車/旧車ユーザー向けケミカルに注目
バイク用品のよろず屋的存在の静岡県のデイトナ。こちらからもさまざまなアイテム/ケミカルが販売されている。ぜひガレージに常備しておきたい。
クロームメッキ表面に存在する微細なピンホールに浸透して塞ぎ、メッキ表面をコーティングするスプレーケミカル。油膜を張らずベタ付くことがなく、ウエスで乾拭きしても剥がれず光沢がアップするのが魅力だ。
「耐熱ワックス」は、270℃の高温下でもワックス効果が持続するオイル状高分子被膜により、エンジンやマフラーのツヤ出しに最適。事前に洗浄し塗布後10分以上待って乾燥した後は、水洗いで汚れが簡単に落ちるようになる。
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