バイクブーム真っ只中の1985年、ホンダから発売されたテイストフルなシングルが「GB400/500TT」だった。ヤマハSR400/500やSRX400/600 に比べると短命で影が薄い印象もあるが、ホンダが得意とするRFVCエンジンをマッシブなボディに搭載したスタイルに惚れ込んだオーナーは少なくない。ここでは一人のGB好きの呼びかけで、鈴鹿ツインサーキットで開催されている走行会「アストライド」のパドックに集まった5台のこだわりを紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:MotoJoy
GBミーティング主催者はSNSを通じてGB仲間をスカウト
ほどよいスポーティさを持つシングルを求め、ジレラ サトゥルノと迷ってGBを選んだIさん。ちなみにSRはモダンすぎて却下となったそう。アストライドは初回から参加し、インスタグラムへの投稿を通じて他のGBオーナーともつながり、アストライドへの誘致を積極的に行うことで5台のGBが集結。パドックにマシンを並べ、一緒にコースを走行できたのは感激だったそうだ。
セパレートハンドル対応のタンク加工が見事。随所にDIY精神溢れるクラシック風
キャストホイールのGB250クラブマンや、オンロード仕様に改造したSL250SでアストライドにエントリーするHさんは、Iさんの強い誘いもあって半年がかりでレーサーを製作。セパレートハンドルをクリアするためにえぐられた特徴的なタンクは、純正タンクをハンマーで叩いた力作!!「最初の1個はダメにしちゃいましたし、実はパテだらけですよ」と言うが、ゼッケンからシートエンドまで流れるようなラインを描いている。
GBひと筋25年以上の超マニア。マットペイントでシックな仕上がり
ロッカーズスタイルに憧れ、初めて手に入れたバイクがGB400だったTさん。現在はバイクの業販や卸売を行うKLFの代表を務めながら、25年以上に渡ってGB400/500との生活を続けている。RFVCエンジン搭載車は必ず手に入れると決めて、GBやXRなど一時は数十台というコレクションになったという。「タンクからシートに流れるラインは最高だと思います」と、今もGB に惚れ込む。
“オバQ”カウルは外せない! GB用オリジナルパーツも開発中
「GBの中でもMk2が好きです」というTさんは、岐阜県各務原市でアルミ加工を得意とするガレージ48を経営。ゴムがカチカチに硬化する純正部品に代わるショートタイプのアルミ製キャブレターインシュレーターや、ドライサンプ用オイルタンク/Mk2用カウルステーなどオリジナルパーツを開発中。
かつての選手権ライダーは、GBでサーキットにリターン
若かりし頃、岡山県中山サーキットでTZ125を駆ってGP125クラスに参戦していたSさん。それから家庭を持ち、子育て優先の日々を過ごす中でバイクから離れ、リターンの際に選んだのがGB500だった。ちょうど良い出物があったという理由だったが、乗り始めると昔の血が騒ぎ、吸排気系と足まわりを中心にチューニング。今回は模擬レースAクラスで見事優勝を獲得!!
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