
Z-EALブランドでおなじみ、コーケンのラチェットハンドルは、空転トルクの軽さに定評があり、緩んだボルトナットも連続的に回せるためユーザーから高く信頼されている。だが、作業スペースによってはラチェットのハンドルが十分に振れない場もある。そんな場合に、ラチェットとソケットの間にセットした“クイックスピンナー”が力を発揮する。
●写真/文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:山下工業研究所
ラチェットやソケットが小さくなるほど、使い勝手の良さが分かるクイックスピンナー
コーケン製クイックスピンナーは、スピンディスク(ローレットが刻まれた円盤外周)の仕上げが丁寧で、素手の指先で回しても当たりがソフト。写真右側の2つが差込角3/8で、左が1/4。差込部のクリアランス設定も絶妙で、ラチェットハンドルやソケットのガタ付きもない。
ヘッド幅28mmのZ-EAL 3725Zハンドルと3656の組み合わせ(右)と、ヘッド幅20.5mmのZ-EAL 2725Z-3/8と3756ZSの組み合わせ(左)。ラチェットヘッド越しにソケットを回すのと同じように感じるかもしれないが、スピンディスクをつまむことでより大きなトルクを加えることができる。 [写真タップで拡大]
ハンドルがフラットなメガネレンチやギヤレンチだと手前に干渉し、ラチェットハンドルでは奥が干渉する状況で、ソケット+スピンナーハンドルが実力を発揮する。ソケットより外径が大きく、指が滑らずストレスフリー。 [写真タップで拡大]
ヘッドがコンパクトなZ-EALだからこそ、クイックスピンナー仕様の良さを実感できる
クイックスピンナーの価値を引き出すには、ラチェットハンドルの能力も重要。空転トルクが重ければ、ソケットを回す際に余計な力が必要になるからだ。コーケン製ラチェットハンドルはおしなべて空転トルクが軽いが、特にZ-EALの軽快感は秀逸。
【コーケン Z-EAL 1/4ラチェットハンドル(ロング) 2725Z-160/3/8ラチェットハンドル(コンパクト) 2725Z-3/8】上の2本はどちらも差込角1/4ボディのZ-EALで、上は全長160mmのロングハンドル、下は1/4仕様のヘッドに3/8の差込角を組み込み、全長を114mmとしたコンパクトタイプ。ボルトナットの周辺が狭い場合、思い切って接近戦とするか、離れた場所から距離を取って回すかでハンドルを使い分けるとよい。●税別希望小売価格7450円/9350円 [写真タップで拡大]
右は差込角1/4の2725Z-160ハンドルとと2756の組み合わせ。ヘッド幅20.5mmに対してクイックスピンナーの外径は22mmと、わずかに大きい。左は1/4ヘッドに3/8の差込角を組み合わせた2725Z-3/8ハンドルと3756ZSの組み合わせ。ヘッド幅20.5mmに対してクイックスピンナー外径は20.3mmとなる。 [写真タップで拡大]
クイックスピンナーを活用すればソケットレンチの作業がさらに快適!!
※本記事は“モトメカニック”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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