
●記事提供:モーサイ
“カーボンニュートラル”時代は内燃機関に逆風
今日、世界各地で気候変動が生じていると言われていますが、その要因のひとつとして挙げられているのが地球温暖化。
化石燃料を使う人類の経済活動が大気中の二酸化炭素濃度を上げ、二酸化炭素の温暖化効果によって平均気温が上がっていく…というのが基本的な構造ですが、つまり、気候変動は人為的なものだというのが世界のコンセンサスとなっています。
環境対策でよく目にする「カーボンニュートラル」というのは、人為的に排出される二酸化炭素を無くそうというものであり、その政策においてはEU(欧州連合)が積極的かつリードしているという面があります。
モビリティ関係でいえば、二酸化炭素を排出するエンジンを廃止し、ゼロエミッションと呼ばれる電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)に変更しようというのがEUで生まれた流れとなっています。
EUはエンジン禁止を見直し、e-fuelでカーボンニュートラルを目指す
そんなEUでは、2035年以降は原則としてエンジン車の新車販売を禁止する方針を固めています。ただし例外として「e-fuel」を使う場合においては販売を認めるという、エンジン車が生き残る「抜け道」を用意したことが話題となりました。
こうしたニュースの見出しだけを都合よく解釈して「エンジン車はこれからも消えない」と思ってしまうのは間違いです。ポイントは「e-fuel」を大前提としていること、そしてカーボンニュートラルの方針はまったくブレていないということです。
「e-fuel」というのは、ある種の流行言葉のような部分もあり、特定の燃料規格を示す言葉ではありませんが、カーボンニュートラルな人工燃料を意味するというのは共通認識といえるでしょう。
具体的には、太陽光や風力などの再生可能エネルギーによって生み出した電力により水電解をすることで用意した水素と、工場などから排出される(もしくは大気中に存在する)二酸化炭素を合成することで生み出された、ガソリンや軽油と似た特性の炭化水素(液体)を「e-fuel」と呼んでいます。
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