ツーリングで大ピンチ! “ガス欠”からのワンチャン復活法まとめ【初心者でもできる!!】
アクセル開けてもエンジンが回らない恐怖体験
ツーリング先でガス欠したこと、ありますか? ・・・私は、あります。
ガソリンスタンドおろか、民家もないような山の中で、しかも夕暮れ時にガス欠したことがありますか? ・・・私は、あるのです。
走っていて、なぁんかパワーがなくなったと思ったら、エンジンがボコボコ言い始めて、アクセルを開けても回転数が上がらない。そのまま、ろうそくの火が消えるようにエンジンが動かなくなって、路肩に止まってしまう我が愛車。
「ふふん、問題ないさ。何だってリザーブタンクがあるのだから」とか、余裕こいて燃料コックを見てみると、まさかまさかの無情にもリザーブに入れっぱなしというオチ。
「しまった!前回のガソリン給油の時に燃料コックを元に戻すの忘れていた!」なんて後悔をしたところで、後の祭り。誰もいない暗くなる山道で1人うずくまる孤独なライダー・・・。
すみません。これ、全てノンフィクションなのです。この時の孤独感と焦りっぷりといったら、モウ・・・(以下略)。だけど、同じような経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「ガス欠」といえば文字通り、タンクの内部のガソリンがなくなってしまってエンジン始動不可能になっている状態のことを指します。けれど、果たしてこの時、ガソリンタンクのガソリンは、本当に残量ゼロになっているのでしょうか?
そのガス欠は本当の「残量ゼロ」ですか?
困った時はまず、ガソリンタンクの形状をチェック。フレームを挟むように左右に振り分けられた形状なら、まだ望みはあります。この形状のタンクを断面図で見てみると、図のようになっていて、燃料コックは右か左かのどちら側。そこからキャブレターまたは、インジェクターにガソリンが落ちているのです。
つまり、反対側にはまだガソリンが残っている可能性が高いってワケ・・・!
ガス欠からのワンチャン復活法
そうすると、残っていたガソリンが燃料コック側に集まって、なくなっていたはずの燃料がほんのちょっとですが供給されるわけです。
当然のごとく、燃料さえあればエンジンは始動!!!! もちろん、これは燃料タンクの形状や燃費によってその数字は大きく変化してきますが、少なくとも10km、うまくいけば20km以上は走れる可能性が高いのです・・・!
「そんなバカな」と思われるかもしれませんが、これはガチで使えるテクニックなので、いざという時のために覚えておいて損はないと思います。実際、筆者はこの方法で2回ほど窮地から脱した経験があります。もうだめだと思った後に、エンジンがかかった時の感動は、いまだに忘れることができません!!
【注意】タンクの形状によっては使えません。
ただ残念ながら、この方法はタンクの形状によっては使えません。
例えば、このような底面がフラットタイプのガソリンタンク。当然、左右に振り分けるような形状になっていないので、リザーブタンクでガス欠になると、残存燃料はそのままゼロを示しているといっても、間違いありません。
ただし、形状によってはガソリンタンクの前か後ろに溜まっているという例もあるので、ダメ元で燃料コック側に傾けながら、バイクを前後にほんのちょっとだけ傾けてみましょう。燃料が出てくる可能性はなきにしもあらずです。
いざという時のために、携行缶に予備燃料を。
ガス欠も後から思えば、楽しい思い出話になってしまいますが(ネタにもなるけども)、実際にガス欠に見舞われた時は、本当にシャレにならないものです。そんな窮地に立たされないためにも、長距離のツーリングに行く時には、予備燃料を持ってきたいものです。
ただし、ガソリンをペットボトルや空き缶などの容器に入れて持ち歩くことは、消防法に基づき厳しく禁止されています。なにより危険ですしね。必ず、認可されたガソリン携行缶を使用するようにしましょう。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
ひと昔のバイクは一年中暖機運転が必須でした 昔のバイク…と行かないまでも、1990年代末ぐらいまでのバイクは、一年中エンジンの暖気が必要不可欠でした。とくに2サイクルエンジン車は、冬はなかなかエンジン[…]
チューブレスタイヤのビード落としは難しいよね!? タイヤレバーを使ったタイヤ交換、いわゆる手組でタイヤの脱着ができるという方でも、チューブレスタイヤとなると腰が引いてしまう、そんな方も多いのではないで[…]
APトライク125の積載量に興味アリ! APトライク125の特徴といえば、おもに下記の4つが挙げられます。 乗っていて面白い 雨に濡れにくい 税金が安い 3人乗りができる さらに加えるなら、「荷物がい[…]
最新の関連記事(ツーリング)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
20 回目の節目となる「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN 2025」 BMW Motorrad は、BMW ファンのみならずモーターサイクルを愛するすべての人が楽しめる 年に一度の祭典「[…]
川か海か湖か… 浜名湖一周の通称をハマイチと呼ぶそうだが、あまり馴染みはないのかもしれない。なぜならハマイチを積極的に推し進めているは自転車(ロードバイク)愛好家の世界だからだ。事実、浜名湖の湖畔道路[…]
冬のUber Eats配達は過酷です。寒さと路面の凍結の両方と戦わなくてはいけません。しかし、それゆえに配達員が少なくなるため、やり方次第で1年を通してもっとも高額な収入を得られるチャンスの季節だと思[…]
ハイシーズンをハズした御宿なら混雑知らず! 11月に入ったにもかかわらず“夏日”なんて言葉が天気予報から聞こえてくる、おかしな気象が続く今年の日本列島。涼しくなってようやく走り始めた…なんてライダーも[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
チェーンの張り調整が必要なのは、チェーンが徐々に伸びるからだけど…… バイクのチェーンのメンテナンスといえば「清掃・潤滑」と「張り(あそび)のチェック」。まず、チェーンを長持ちさせるには清掃や潤滑をマ[…]
「一時停止違反」に、なる!/ならない!の境界線は? 警察庁は、毎年の交通違反の取り締まり状況を公開しています。 最新となる「令和3年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等につい[…]
車体を傾けたら真っ先に接地する“バンクセンサー” カーブを曲がるために深くバンクさせると、車体のどこかが地面に接地して、ゴリッとかガーッという音と共にステップから衝撃がきてビックリしたことがあるライダ[…]
バイクという乗り物の大きな魅力のひとつが多種多様な構成のエンジンです。みなさんもエンジンが気になって調べたことがあるんじゃないでしょうか。そこでよく出てくるのが「空冷」や「水冷」というワードです。これ[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]