原付二種の外車持ち必見! ちょい古ベスパのライトLED化記録【日本メーカーの海外生産車も同じバルブ多し】

  • 2023/10/30 17:32
  • [CREATOR POST]風間ナオト

●文:[クリエイターチャンネル] 風間ナオト ●写真:本田技研工業 ヤマハ発動機 スズキ カワサキモータースジャパン KTM ベスパ

外国車や日本メーカーの海外モデルが採用するバルブ規格“BA20D

秋の夜長を迎え、バイクに乗る際、ヘッドライトに頼る時間帯が増えてきました。

近場の場合、筆者はちょい古べスパのLX150ieで移動するのですが、ある夕暮れの帰り道、河川敷沿いを走っていたら肝心のライトがいつも以上に心許ない。

怖いので路肩に停めてチェックしてみると、点灯しているのはポジションランプのみ。そりゃあ暗いワケですね(笑)。

翌日、ガレージで改めて確認したら、案の定、黒くなったフィラメントが千切れちゃってました。

LXやプリマベーラをはじめ、ベスパの現行モデルは時流に合わせてLED化されていますが、筆者のLX150ieは、ご覧(↑)のようにオールドスクールな電球。

装着されていた“BA20D”規格は、ハイビームとロービームを1灯で切り替える中小排気量の外国車に多く採用されてきたバルブで、安価なのは良いのですが、35W/35Wで正直明るさは微妙。。

ベスパだけでなく、何年か前までのKTM DUKEシリーズ、ヤマハではYBR125やSRを彷彿とさせるスタイルで人気のYB125SP、スズキではGN125シリーズなど、日本のメーカーが海外で生産している(していた)モデルも“BA20D”規格のヘッドライトを装備しています。

【BA20D規格のヘッドライトを装備する代表的な車種】

モダンな印象のKTMですが、DUKE 125(左)は2016年まで、DUKE 250(右)は2021年まで、BA20D球を採用

ヤマハ YBR125ED(2020年モデル)

ヤマハ YB125SP(2012年モデル)

スズキ GN125E(1982年モデル)

ホンダ CG125(2003年モデル)

中型クラスのカワサキ エリミネーター250VもBA20D規格のヘッドライトを装備していました

ポン付けLEDバルブを選択! でも6Vベスパは12V化が必要に

中国・広州市が本社っぽいSUPAREE社製を購入。さてその性能やいかに?

交換するに当たって、光量が上がるというM&Hマツシマの“H4BS”ハロゲン球も考えたのですが、選ぶバルブによってはよりリーズナブルなこと、なんとなく寿命が長そうという理由でLED化を決意!

とはいっても“H4”化への加工やユニットごと交換は手間がかかるので(弱気)、簡単にポン付けできる互換バルブをチョイス。今回はアマ○ンで売れ線のSUPAREE社製(税込2,080円也)を購入しました。

SUPAREE社製LEDバルブはライトケース内に飛び出す部分の長さが40mm

他にもいろいろなメーカーから“BA20D”互換のLEDバルブが発売されていますが、バルブ各部の長さに注意が必要。

なぜなら先っちょに冷却ファンがある長めのバルブなどは、ライトケース内の空間によってはレンズと干渉し、うまく装着できないことがあるからです。

今回のバルブは交流・直流兼用(LX150ieは交流)ですが、交流で使用できない物もあるので、自分のバイクが“交流なのか直流なのか”も要チェック。

キーをONにしてライトがすぐに点灯すれば直流。エンジンをかけないとダメなら交流だと判断できます。

また、この手のLED化バルブのほとんどが12V車を想定しているので、“BA20D”規格を採用するベスパでもハンドチェンジの6Vモデルは、12V化が必要となリます。

CSP1860チップを搭載。熱伝導率が高い銅基盤、放熱性能に優れたアルミヒートシンクを採用

簡単にポン付けできるBA20D互換バルブをチョイス。口金の形状はこんな感じになっています

ちょい古ベスパにポン付けLEDバルブを選ぶ際のポイント

  • ライトケース内の空間に収まる長さか?
  • 自分のバイクが交流なのか直流なのか?
  • ハンドチェンジの6Vモデルは12V化が必要!

取り付け手順は車種によって異なると思うので簡単に記しますが、LX150ieの場合、バックミラー、ハンドルカバーにある計3箇所のネジを外し、カバー前側部分を少し浮かせるようにして前へ押し出せばライトユニットにアクセス可能です。

リレーの不具合(近所の整備工場に急きょ駆け込んで代替品に交換)やスクーター整備でお約束の樹脂製カバーの爪が一部欠けてしまうなどのマイナートラブルはありましたが、交換作業自体はそれほど難しくなく、無事ライトケース内の空間に収まって点灯しました。

バックミラー、ハンドルカバー後ろ側2箇所・前側1箇所の固定ネジをまず外します(赤丸箇所)

カバー前側部分を少し浮かせるようにして前へ押し出すとライトユニットにアクセス可能。ハンドルカバー内側には同じピアッジオグループに属するスペインメーカー、デルビ社のロゴが刻まれていました(右下写真の画面左上)

バルブがレンズ部分に干渉することもなく、無事に交換完了。白色の光がまぶしい!

市街地走行なら必要十分な明るさに! でもワインディングでは?

肝心の光量は、純正に比べて体感的に3割増し! 黄色っぽかった灯光色が白になったこともあり、随分と明るくなった印象で、市街地では必要十分。

照射距離は、ロービームで40m、ハイビームで100mの保安基準を当然満たしていますが、配光のムラがあり、照らした先の路面にライオンの顔(?)みたいな模様が浮かび上がります。

近くのワインディングロードまで出向き、軽く流してみましたが、周囲を満遍なく照らしてくれず、もう少しペースUPしたら少し不安かな? といった感じでした。

熱伝導率が高い銅基盤、放熱性能に優れたアルミヒートシンクの採用により50,000時間の使用寿命を実現すると謳っていますが、耐久性の検証はまだまだこれから。

オールインワンのポン付けLEDバルブはアリな感じなので、次に切れた際(でも切れないで!)にはまた違う商品を試してみます!!

真ん中3点が両目と口で、周囲のほんのり明るい部分がたてがみ(?) 筆者にはライオンの顔みたいに見えました

ロービーム

ハイビーム

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