原付二種の外車持ち必見! ちょい古ベスパのライトLED化記録【日本メーカーの海外生産車も同じバルブ多し】

外国車や日本メーカーの海外モデルが採用するバルブ規格“BA20D”
秋の夜長を迎え、バイクに乗る際、ヘッドライトに頼る時間帯が増えてきました。
近場の場合、筆者はちょい古べスパのLX150ieで移動するのですが、ある夕暮れの帰り道、河川敷沿いを走っていたら肝心のライトがいつも以上に心許ない。
怖いので路肩に停めてチェックしてみると、点灯しているのはポジションランプのみ。そりゃあ暗いワケですね(笑)。
翌日、ガレージで改めて確認したら、案の定、黒くなったフィラメントが千切れちゃってました。
LXやプリマベーラをはじめ、ベスパの現行モデルは時流に合わせてLED化されていますが、筆者のLX150ieは、ご覧(↑)のようにオールドスクールな電球。
装着されていた“BA20D”規格は、ハイビームとロービームを1灯で切り替える中小排気量の外国車に多く採用されてきたバルブで、安価なのは良いのですが、35W/35Wで正直明るさは微妙。。
ベスパだけでなく、何年か前までのKTM DUKEシリーズ、ヤマハではYBR125やSRを彷彿とさせるスタイルで人気のYB125SP、スズキではGN125シリーズなど、日本のメーカーが海外で生産している(していた)モデルも“BA20D”規格のヘッドライトを装備しています。
【BA20D規格のヘッドライトを装備する代表的な車種】
中型クラスのカワサキ エリミネーター250VもBA20D規格のヘッドライトを装備していました
ポン付けLEDバルブを選択! でも6Vベスパは12V化が必要に
中国・広州市が本社っぽいSUPAREE社製を購入。さてその性能やいかに?
交換するに当たって、光量が上がるというM&Hマツシマの“H4BS”ハロゲン球も考えたのですが、選ぶバルブによってはよりリーズナブルなこと、なんとなく寿命が長そうという理由でLED化を決意!
とはいっても“H4”化への加工やユニットごと交換は手間がかかるので(弱気)、簡単にポン付けできる互換バルブをチョイス。今回はアマ○ンで売れ線のSUPAREE社製(税込2,080円也)を購入しました。
SUPAREE社製LEDバルブはライトケース内に飛び出す部分の長さが40mm
他にもいろいろなメーカーから“BA20D”互換のLEDバルブが発売されていますが、バルブ各部の長さに注意が必要。
なぜなら先っちょに冷却ファンがある長めのバルブなどは、ライトケース内の空間によってはレンズと干渉し、うまく装着できないことがあるからです。
今回のバルブは交流・直流兼用(LX150ieは交流)ですが、交流で使用できない物もあるので、自分のバイクが“交流なのか直流なのか”も要チェック。
キーをONにしてライトがすぐに点灯すれば直流。エンジンをかけないとダメなら交流だと判断できます。
また、この手のLED化バルブのほとんどが12V車を想定しているので、“BA20D”規格を採用するベスパでもハンドチェンジの6Vモデルは、12V化が必要となリます。
ちょい古ベスパにポン付けLEDバルブを選ぶ際のポイント
- ライトケース内の空間に収まる長さか?
- 自分のバイクが交流なのか直流なのか?
- ハンドチェンジの6Vモデルは12V化が必要!
取り付け手順は車種によって異なると思うので簡単に記しますが、LX150ieの場合、バックミラー、ハンドルカバーにある計3箇所のネジを外し、カバー前側部分を少し浮かせるようにして前へ押し出せばライトユニットにアクセス可能です。
リレーの不具合(近所の整備工場に急きょ駆け込んで代替品に交換)やスクーター整備でお約束の樹脂製カバーの爪が一部欠けてしまうなどのマイナートラブルはありましたが、交換作業自体はそれほど難しくなく、無事ライトケース内の空間に収まって点灯しました。
カバー前側部分を少し浮かせるようにして前へ押し出すとライトユニットにアクセス可能。ハンドルカバー内側には同じピアッジオグループに属するスペインメーカー、デルビ社のロゴが刻まれていました(右下写真の画面左上)
バルブがレンズ部分に干渉することもなく、無事に交換完了。白色の光がまぶしい!
市街地走行なら必要十分な明るさに! でもワインディングでは?
肝心の光量は、純正に比べて体感的に3割増し! 黄色っぽかった灯光色が白になったこともあり、随分と明るくなった印象で、市街地では必要十分。
照射距離は、ロービームで40m、ハイビームで100mの保安基準を当然満たしていますが、配光のムラがあり、照らした先の路面にライオンの顔(?)みたいな模様が浮かび上がります。
近くのワインディングロードまで出向き、軽く流してみましたが、周囲を満遍なく照らしてくれず、もう少しペースUPしたら少し不安かな? といった感じでした。
熱伝導率が高い銅基盤、放熱性能に優れたアルミヒートシンクの採用により50,000時間の使用寿命を実現すると謳っていますが、耐久性の検証はまだまだこれから。
オールインワンのポン付けLEDバルブはアリな感じなので、次に切れた際(でも切れないで!)にはまた違う商品を試してみます!!
真ん中3点が両目と口で、周囲のほんのり明るい部分がたてがみ(?) 筆者にはライオンの顔みたいに見えました
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(風間ナオト)
1分でわかる記事ダイジェスト 「トマトの旨みがすげえ凝縮されててヤバい」と千明が激賞! ゆるキャン△ SEASON3第8話に登場した「背徳のトマト焼そば」。本家は、山梨県中央市がご当地グルメとして猛プ[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 4月半ばに見舞われたバイク事故が青汁王子の運命を変えた! 青汁王子こと三崎優太氏が電動2輪事業を買収したというニュースが世間を賑わせた。HONDA、YAMAHA、SUZU[…]
ロールスロイスをはじめとする高級車を複数所有していることでも知られている“青汁王子”こと実業家の三崎優太さん。海外でバイクをレンタルしたことをきっかけに、ここのところすっかりバイクにハマっているご様子[…]
MotoGPがいよいよ開幕! プレシーズンテストや体制発表会の情報が続々と舞い込み、中にはSNSで2024年仕様のヘルメットを公開するライダーもちらほら現れていたので、レースファンの筆者としては、胸の[…]
ダンディー鷹山とセクシー大下のゴールデンコンビが華麗に復活! 先日行われた『あぶない刑事』最新作映画製作発表会見のニュースを知って、驚かれた方も多いのでは!? 1986年10月に日本テレビ系列で放送開[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
メッキのプロが開発したクロームメッキ専用品!! 鉄素材のさまざまな表面処理の中で光沢や質感、高級感のいずれにおいても秀でているのがクロームメッキだ。しかしながら近年では、メッキ工程で使用される六価クロ[…]
スマートフォン連携でバッテリー管理が劇的に進化! 名古屋市に本社を置く株式会社SECONDが、LEADMAX-JAPANとの販売代理店契約を締結。2025年7月1日より、日本初上陸となるモーターサイク[…]
収納しやすく持ち運びやすいカード型くもり止めスプレー これからの時期、急に雨に降られて走行する際にシールドが曇りやすくなる。雨の中でシールドが曇ると余計に視界がなくなり、安全運転を阻害する要因となりか[…]
論より証拠! 試して実感、その効果!! 1947年カリフォルニア州ロングビーチで創業し、これまでにカーシャンプーやワックスをはじめ、さまざまなカー用品を手がけてきた「シュアラスター」。幅広いラインアッ[…]
なぜ「モンキーレンチ」って呼ぶのでしょうか? そういえば、筆者が幼いころに一番最初の覚えた工具の名前でもあります。最初は「なんでモンキーっていうの?」って親に聞いたけども「昔から決まっていることなんだ[…]
最新の関連記事(ベスパ)
ベスパ LX 125 ■空冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ 124cc 10.6ps/7250rpm シート高785mm 車重120kg ●価格:46万2000円 ●色:ユーフォリコライラック(新[…]
平日も週末も楽しめる大排気量エンジンをラージボディに搭載するスタンダードなベスパ GTSシリーズは、ベスパならではのスチール製モノコックボディを、大排気量にふさわしい車格としたラージボディが特徴だ。こ[…]
世界限定888台で199万9800円! 干支の巳をモチーフとした特別仕様車 ピアッジオグループは近年、その年の干支をデザインモチーフとした特別仕様車を発売し、好評を博している。このたび発表された『ベス[…]
プラットフォームを同一とする姉妹シリーズ 「プリマベーラ」と「スプリント」はスチールモノコックボディにパワフルで低燃費のi-getエンジンを搭載し、ホイールベースや車重、エンジンの最高出力などは同一ス[…]
乗りやすさそのままに爽やかなブルーとビビッドなイエローが追加 ベスパLXは、2005年のベスパブランド誕生60周年を記念して生まれたモデル。エレガントでクラシカルな外観とコンパクトで使い勝手のいい車体[…]
人気記事ランキング(全体)
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
当時を思わせながらも高次元のチューニング ◆TESTER/丸山 浩:ご存知ヤングマシンのメインテスター。ヨシムラの技術力がフルに注がれた空冷4発の完成度にホレボレ。「この味、若い子にも経験してほしい![…]
カバーじゃない! 鉄製12Lタンクを搭載 おぉっ! モンキー125をベースにした「ゴリラ125」って多くのユーザーが欲しがってたヤツじゃん! タイの特派員より送られてきた画像には、まごうことなきゴリラ[…]
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
エンジン積み替えで規制対応!? なら水冷縦型しかないっ! 2023年末にタイで、続く年明け以降にはベトナムやフィリピンでも発表された、ヤマハの新型モデル「PG-1」。日本にも一部で並行輸入されたりした[…]
最新の投稿記事(全体)
高性能よりも高感度 現在のロング&ベストセラーモデルの筆頭として君臨しているホンダのレブルシリーズ。そのルーツは1985年デビューした250ccの「レブル」に遡ります。 1985年といえばハイテク満載[…]
カブト最高峰フルフェイスに新しいグラフィックモデルが登場 このたびF-17に加わるグラフィックモデル『ZESTAL』は、モノトーンのベースカラーに直線的なアクセントラインを組み合わせることで躍動感を表[…]
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
評判のいい正立フロントフォーク時代のMT-07がベース ヤマハは、スポーツヘリテイジ「XSR」シリーズの2気筒モデル「XSR700 ABS」2025年モデルを発表。この物価高の時代に価格据え置きとし、[…]
2024年モデル:待望の国内導入初年度 XSR125は、可変バルブシステム=VVAを採用した水冷単気筒エンジンをスチール製デルタボックスフレームに搭載し、倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラ[…]
- 1
- 2