愛車のサスペンション、汚れてませんか? 気合を入れて分解/掃除をやってみました!【素人でもここまでできる】
ツインショックのリヤサスペンションは車体の中でもとても目立つ存在。そんなパーツがサビていたり汚れていたりすると、全体の印象もずいぶん古臭くなってしまうもの。素人ながらメンテナンスにチャレンジしたら、予想以上にキレイにできたので、ご報告いたします。時間と気合があればここまでできたっ!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
ダックス50(ST50)をレストア中。ヤレ感の理由は…?
ひょんなことから、昔のダックス50(ST50)をレストアすることになったワタクシ。
しかしこのダックス、車両をパッと見たときに、そこはかとなく全体的にヤレた感が漂っているのですよ。メッキパーツのせい? それとも汚れか塗装のせい?
よくよく見ていたらその全ての要素を含んでいる部品があったのです。
それがリヤサスペンションだっ!!
整備の基本は分解してから! サスも同様ですが、これが難しい…
さて、パーツを清掃するときは、部品単体にまで分解することで「汚れ落とし」「サビ落とし」「磨き」「再塗装」の4工程を効率よく進めて、見た目もすっきり再生させることができるはず! なのですが…。
リヤサスペンションはフロントフォークのように簡単に分解できるわけではなく、オーバーホールもプロに頼まなければできないほど構造が複雑なパーツです。簡単に色を塗り替えたり掃除したり磨いたりすることができないのが難点なんですよね。
しかも、分解を前提に作られているものもあるのですが、モノによっては非分解式のものもあります。その点は事前にご確認ください。
サスペンション分解のヤマ、スプリングの処理
分解するにあたって一番最初にぶち当たる壁はこれ、スプリングです。逆に言えば、スプリングさえ分解できたら、あとはそれほど難しい構造をしていません。分解にしても組み立てにしても、スプリングが作業の9割を占めていると言ってもいいほどです。
ただし、小排気量のバイクに採用されているようなスプリングレートが低いサスペンションに関しては、暴力的な方法になりますが、簡単に分解することが可能です。
大きいスパナなどの板状のものを二本用意して、スプリングに掛けます。
ここまで来るともう予想できたかもしれませんが、ええ、その通りです。このスパナ2本をグッと掴んだまま「えいやっ!」と体重をかけると、アラ不思議、スプリングが縮んでスプリングを抑えているCリングが浮いてくるので、それを引っこ抜けば、スプリングはスルスルと外れます。
つまり、作業者が2人いれば、比較的簡単にすぐに分解することができるのですが、なにせ相手がスプリングなので、指を挟んだりしたら一大事。手が滑った場合などもオープニングの力で思わぬ事故の危険性があるので、この方法はおすすめできません(←要注意!)
スプリングを外す専用工具は”コイルスプリングコンプレッサー”
そんなわけで、こういった場合は「コイルスプリングコンプレッサー」という工具があるので、大人しくそれを使えば分解することが可能です。
一つ問題があるとすれば、一括りにスプリングと言っても車用からバイク用まで、太いのから細いのまで、もっと言えば長いのから短いのまで種類はたくさん。サスペンションのリペイントって滅多にやる作業ではないので、専用工具を買うのもかなり躊躇するのは事実ですよね~。
道具があれば安全で簡単だけど、それなりの出費を覚悟する必要があります。つっても、邪道な方法はお金がかからないけど、もしもの場合には「手痛い出費」を払う羽目になるかもしれません…。どっちに転んでも迷うところですよね~。
ちなみに筆者はお見苦しいですが、自作道具を使います。
他にもネットで「コイルスプリングコンプレッサー代用(または自作)」と検索すればいくらでもアイディアを探すことができるので、リヤサスペンションを分解しようなんて皆様はいくらでも方法があるので是非探してみてください。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
伝説のバイク屋「湘南ジャンクヤード」 「湘南ジャンクヤード」という名前をご存知だろうか。店は知らなくともネットで聞いたことがあるという方も多いかもしれない。「解体屋以上バイク屋未満」とか「西のオートコ[…]
※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第2位の記事です(初公開日:2023年9月27日)。 ペットボトルがあればオイル交換に勝てる! いきなり結論[…]
「Tマークの合わせ方」で検索したのが事の発端 ホンダのスクーターTODAY(トゥデイ AF61)の エンジンを分解しようとして、 「Tマークの合わせ方」で検索したのがことの発端でした。 ネット検索で出[…]
【超音波洗浄啓蒙活動】今回のターゲットは燃料コックです! どもども。「超音波洗浄の無限の可能性」を確信して布教活動をしているDIY道楽のテツです。 今日のターゲットはこれ「燃料コック」です! 燃料コッ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
長いガラス繊維をシート状に編み込むことで飛散を防ぐ ガラス繊維を重ね合わせたグラスウールは、吸音性が高いものの、経年変化で繊維が飛散すると消音性能が低下するため、定期的なウール交換が必要。また一般的な[…]
1996年から10年間にわたって販売されたロングセラーモデル 50ccからナナハンまで大いに盛り上がったバイクブームやレーサーレプリカブームがすっかり沈静化した1996年、250ccクラスに突然登場し[…]
精度向上と新たなシール開発で、今なお進化を続けるチェーン技術 芸術家であり科学者でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチが15世紀に考案し、19世紀に現在とほぼ同様の形態で実用化されたローラーチェーンは、バ[…]
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
いつかは乗ってみたかったGB250クラブマンを衝動買い ショーウインドウ越しに見ただけで衝動買いしたGB250クラブマン(1983)。購入したのは、個人売買でもジャンク屋でもなく、町のバイク屋さんでし[…]
人気記事ランキング(全体)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccク[…]
※2024年3月にWEBヤングマシンで大きな反響を呼んだ記事をあらためて紹介します。こちらは第4位の記事です(初公開日:2024年3月8日)。 車名が「セロー」になるかは不明だが、セロー的なものになる[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 燃料タンクは残し、カポッと被せて着せ替え完了! 車名の“エフモン”とは「CB-Fみたいなモンキー」の[…]
――はじめに、津久井高校の県内の位置付けや特色を教えてください。 熊坂:県立高校に移管される前も含めると、明治35年に始まった学校なので120年を超える歴史があります。全日制と夜間定時制の2課程ありま[…]
最新の投稿記事(全体)
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 盗難されたナンバープレートは犯罪目的に使われる可能性も!? 警視庁のデータによれば、バイクやクルマの[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~5[…]
排気量は“エンジンが1回に吸気できる容量”のこと 車検があるとかないとか、あるいは運転免許でもバイクのエンジンの大きさで制限など、さまざまに区分されているのは、ご存じのとおり。 そのエンジンの大きさを[…]
長いガラス繊維をシート状に編み込むことで飛散を防ぐ ガラス繊維を重ね合わせたグラスウールは、吸音性が高いものの、経年変化で繊維が飛散すると消音性能が低下するため、定期的なウール交換が必要。また一般的な[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccク[…]