ホンダ新生ダックス限界燃費アタック! 航続距離が短い…は過去のハナシ。驚くべき低燃費を達成!

ダックスといえば、我々オッサンが思い浮かべるのは’69年に発売された”ダックスホンダST50″。でも、今のダックスは’22年発売の”ダックス125(ST125)”なのです! 見た目はそっくりでも中身は別物。かつてのダックスは可愛いけどツーリングへ行くのはちょいと大変でしたが、新生ダックスはどうなのか? 霞ヶ浦でどこまで燃費を伸ばせるか、アタックしてみたらまさかの結果ががが!!
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ) ●外部リンク:ホンダモーターサイクルジャパン
【YouTubeクリエイター:DIY道楽テツ】バイク雑誌の編集に携わったのち、20年以上の溶接の経験を活かしてDIYに勤しむYouTubeクリエイター。「バイクを元気にしたい!」というコンセプトで定期的に動画を配信している。最近では徒歩旅に目覚めたという。’76年生まれの2児の父。[URL]DIY道楽(メインチャンネル) / のまてつ父ちゃんの日常(サブチャンネル)
結論から言おう。新生ダックス125はずばり買いだっ!
ダックス愛好家にとって今年は記念すべき年になりましたね。125ccエンジンを引っさげて「ダックス125(ST125)」として復活しました~!
この新しいダックスを一目見て思ったのは…かつてのダックス50のフルチューンメニューをほぼ全て注ぎ込んだ1台であるということ。
スーパーカブ譲りのエンジンは125cc でパワー的に申し分なし、ホイールは12インチになって走行性能安定性ともに劇的に向上。サスペンションも倒立フロントフォークが入って、剛性も性能も文句なし。
それなのに、丸いヘッドライトやタンクレスのフレーム、アップマフラーなどダックスらしさ可愛らしさ全開なのですよ。強いて言うならばハンドルが折りたたみできないといったところでしょうか?
ですが、アップライトなポジションと大型のシートと相まって非常に自由度の高いポジションとなっていて、楽しく操作できるのが容易に想像できる車体となっております。
それならば、あとは気になるのは「燃費」と、それに伴う「航続距離」ですよね??
【’22 HONDA DAX 125】■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 123cc 9.4ps/7000rpm 1.1kg-m/5000rpm ■107kg シート高775mm 3.8L ■タイヤサイズF=120/70-12 R=130/70-12 ●色:パールネビュラレッド パールカデットグレー ●価格:44万円
’69 ホンダ ダックスホンダST50
【’69 HONDA DAXHONDA ST50】こちらは当時のダックスホンダST50。カスタムしまくったオジサンたちは挙手!! ボアアップして、気がついたら125ccになっちゃったりして…。でも、ただでさえ小さいタンクのせいで、どこまでも一緒に走りたいのにしばしばガソリンスタンドに立ち寄るはめになっていましたよね。
限界燃費アタックの舞台は今回も霞ヶ浦!目標はメーカー公表値超え。ダックス125の本気を見せてもらおうか!
ちなみに僕の燃費アタックは、マシンの改造やケミカルの添加等を行わず、走り方/走る場所/走る時間を工夫してどこまで燃費を伸ばせるか? を目指しています。
ダックス125の燃費アタックのステージに選んだのは、前回のスーパーカブ110の時と同じく霞ヶ浦一周コース!
なぜなら、高低差がほぼゼロのフラットな地形で、信号が少なく(土浦駅周辺は除く)、車の通行が少ない上、景色もいいといい事ずくめのコースなんです。
このルートのほぼ9割が湖畔のサイクリングロードなのですが、車やバイクも走れるというちょっと珍しい道路。小川がある場所などはちょっと入り組んだところもあるけれど、基本的に湖畔近くをトレースする道のりなので、まさに燃費アタックにぴったりのツーリングスポットなのですよ。
新型ダックスのメーカー公表燃費はWMTCモード値で65.7km/L。タンク容量は3.8Lなので、数値上の最大航続距離は258.02kmとなります。ううむ、もうちょっと伸ばしてみたいものですね~。
霞ヶ浦大橋を渡るルートで走ると一周ほぼ100km。富士山一周に近い距離のそこそこ長いステージとなります。
燃費を良くするためのDIY道楽流”4つのルール”これを守れば燃料は飛躍的に伸びます!
まず最初にガソリンスタンドでガソリンを満タンにして、霞ヶ浦を一周してきてからもう一度ガソリンを満タンに。その際の給油量から燃費を算出します。
このダックスくん、給油量の目安がちょっと分かりづらいのですが、給油口から見える横棒がガソリンでひたひたになったところを目印とします。
燃費アタックをするにあたって、自己流になりますが「燃費を良くするための4つのルール」というものがあります。
それは「発進時はふんわりアクセル/早めにシフトアップ/走行中はアクセル開度を一定に/アイドリングストップ」この4点。
本当に基本的な事なんですけどね。でも、これらを守るだけで燃費は飛躍的に向上します。普通の街中で実践するのはなかなか難しい点もあるのですが、ここ霞ヶ浦の場合は徹底することができるのですよ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
地味に迷ってない? スパナのサイズ選び スパナやレンチのサイズ選びって、地味に迷いますよね。もちろん、バイクメンテのエキスパートともなれば、見ただけでボルトやナットのサイズがわかるものですが、ビギナー[…]
タイヤの皮むきの必要性 「タイヤを新品に交換したらやるべき」とされているタイヤの皮むき。具体的にどのような必要性があるのかというところから、話を始めたいと思います。 新品タイヤの表面には、製造時に使わ[…]
最新の関連記事(ツーリング)
空気圧のチェック。「適正圧」には意味がある タイヤの空気圧管理、ちゃんとやってますか? この「ちゃんと」管理ってとこに、実は落とし穴があるんですよね~。たとえば、空気圧が低いとグリップ力が低下したり、[…]
「ETC専用化等のロードマップ」の現状 2020年に国土交通省が発表した「ETC専用化等のロードマップ」。その名の通り、高速道路の料金所をETC専用化にするための計画書だ。これによると、ETC専用化は[…]
房総半島の意外な魅力「素掘りトンネル」 東京から小一時間で行けるのに意外と秘境感あふれる千葉・房総半島。ここには味わい深い素掘りのトンネルが多数存在する。そんな異次元空間を求めて、半日だけショートツー[…]
2年に一度、世界各国から勝ちぬいたGSライダーが競う祭典への道 BMWモトラッドは、「インターナショナルGSトロフィー2026」に出場する日本代表選手を決定する国内選考会を2025年10月11日(土)[…]
いまも動き続ける伊豆半島。地形も人の営みもつくった 伊豆半島の「田方(たがた)平野」という地名は、当地を訪れるツーリングライダーにどれぐらい認知されているだろうか。ちなみに筆者は知りませんでした(爆)[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
全日本、そしてMotoGPライダーとの違いとは 前回は鈴鹿8耐のお話をしましたが、先日、鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿サンデーロードレース第1戦に顔を出してきました。このレースは、鈴鹿8耐の参戦権を懸け[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
どの製品を選択するべきかで大いに悩む 少し前に当サイトでお伝えした通り、最近の僕はツーリングで重宝する積載系アイテムとして、タナックスがMOTOFIZZブランドとして販売する、ミニフィールドシートバッ[…]
長島哲太×ダンロップ×CBR1000RR-R、2年目の戦いへ 2025年の全日本ロードレースの第1戦が4月20日にモビリティリゾートもてぎで幕を開けた。 ダンロップタイヤを3年計画でチャンピオンの座に[…]