ボロボロの不動リトルカブ、24時間以内にレストアチャレンジ!【前編|ガチガチ固着のリヤブレーキ】
不動リトルカブ一日レストア:いよいよ分解編の難所 足まわりに挑みます【9:08】
リヤホイールの取り外し
前輪から外しちゃうと前のめりになってしまうのでまずは後輪から。でも、この後輪が大変そう。 なんたってありえないくらい固着してましたからね~!
通常であればトルクロッドを外して、アクスルシャフトを抜けば、リアホイールとドラムブレーキが別々に外れてくるはずなのですが、今回の場合はリアホイールとドラムブレーキが一体化しているとみて間違いないので、 まずはブレーキアームを外して、強引にリアホイールごと取り外します。
…と思いきや、 アクスルシャフトのナットが全く緩まない!! 不利益のみならずアクスルシャフトも半端じゃない固着をしているようです。マジか~…。
足で踏み込んで無理やりナットを外します。幸いなことにアクスルシャフト自体は叩けば抜けてくれました。これで、無事リヤホイールが外れました。
ドラムブレーキの分解
完全に固まっていた後輪。外して分解しようとしてみると、ドラムブレーキが溶接されたかのようにガチガチに固着してます。プラハンで叩いたぐらいじゃびくともしない。ハンマーで叩いても動かない。え、これってどうなってるの…???
ひょっとすると、ブレーキが全開で効いた状態でブレーキカムが固着してるのでは?? と予想したので、 なんとかブレーキカムを戻す方法を考えてみました。
ペンチとかで直に掴むと、溝が潰れて使い物にならなくなる可能性があるので、ちょうど目の前にあったこの部品を取り付けたらぴったりでした。
キ ッ ク ペ ダ ル ! !
まさかと思ったけどこれがぴったりくっつくとはね。 ボルトでしっかり閉めると、何ともシュールでそれでいて頼りになる姿に(笑)。
なんたってキックするペダルですから強度も万全。遠慮なくハンマーで緩む方向にブッ叩きます!!
何回か叩いたところで「バコッ」って音を発して、あっさりドラムブレーキが外れました。…シューやらスプリングやらがサビでガチガチになってるところを予想したのですが、意外にも中身はわりと普通でした。
なんであんなに固着していたのか?? ブレーキカムが原因とは思うのですが、そこまで固着してしまうとは驚きです。何はともあれ外れてくれてよかった。
時間を見ると、後輪だけに実に50分以上苦戦していたようです。やばいやばい、急がねば…!!
ちなみに前輪はというと、 メーターケーブルを抜くのにちょっと苦戦した他は特に問題はなく、普通に分解することができました。
相応の汚れはあるとはいえ、中身は意外と普通だった後輪ドラムブレーキ。どうしてあんなに強烈に固まっていたのか…。
時間はないけど、ここはケジメなので、 外した部品を一同に並べて記念写真をパシャリ。
はいっ! 現在時刻は10:30。およそ3時間の作業でここまで来ました。 この作業で昼ぐらいまでかかるかなと予想していたので、正直早くて驚いております。やればできるもんですね~~。 もし作業に手馴れていたら(そして固着がなければ) 一時間半ぐらいでバラバラにできるかもしれません。
ちなみにこの状態が、やっておきたいレストア作業メニューをこなすための最小限の部品分解です。ここを折り返し地点として、研磨/塗装など一つ一つの作業を始めていきます。
次回からどんどん部品を綺麗にしていきますよ~!!
次回もどうかよろしくお願いします。ご視聴ありがとうございました~!!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事は当該執筆者が寄稿したものであり、その文責は執筆者に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
でかいマイナスねじ:マイナスドライバーで回すのはNG!! エンジンの点火時期確認用のキャップねじやオイル注油口、カウル組み付けビスにも使われることがある、溝の底が細長くてアール形状になったねじです。 […]
ネジは何故ナメてしまうのか? その原因と対策 「ナメんなよ」ってコトバが流行したのは40年以上も昔のことですが、DIYやバイクメンテナンスの現場では「ナメんなよ」は今もなお健在。どういうことかというと[…]
クレ556だけじゃない! 潤滑スプレーの性能を比較してみた 皆様こんにちは! DIY道楽テツです。皆さんは潤滑スプレーと言うと何を思い浮かべますでしょうか? バイクや自動車をメンテナンスしていない一般[…]
気が付けば年末。早いものですね~。仕事は納まりそうですか?年賀状書きましたか? そして大掃除、進んでますか?? 皆様こんにちは、DIY道楽 テツです。 大掃除つっても家の掃除だけでなくて、≪愛車の大掃[…]
割れたカウルは『割れたら早めに補修する』これが基本です! 今やバイクの車体とは切っても切り離せないABS樹脂パーツ。カウルだけでなく、サイドカバーやシートカウルなど、主に外装部品に使われている素材です[…]
人気記事ランキング(全体)
フリーズテック史上最高の冷感「氷撃α」シリーズ フリーズテックから登場した「氷撃α」長袖クルーネック冷感シャツは、シリーズ史上最高の冷感性能を誇る最新モデルです。生地表面に特殊な冷感プリント加工を施す[…]
ヘルメット装着で手軽に使えるバイク専用ドラレコ 「MiVue MP30Gps」は、バイクヘルメットに直接取り付けられるドライブレコーダー。これまでの車体取り付け型と違い、視界や操作性を損なわずに取り付[…]
ホンダCB1000F SE コンセプトの姿はこれだ! 7月11日、ホンダは鈴鹿8耐会場内のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプトを世界初披露すると突如宣言した。 同リリースでは真横からのシ[…]
空冷四発の最終形態……CB-F最後の1年を飾る1100F[1983年] 多くのライダーが憧れる究極のフラッグシップであるCB1100Rの技術をフィードバックした、CB-Fシリーズの最終形態。 エンジン[…]
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
最新の記事
- 【日本テレビ系ドラマ『ホットスポット』】聖地・精進湖で「涼湖祭」が6年ぶり復活! 限定コラボグッズ、花火、ロケ地巡りも【8月4日開催】
- すすきの駅からすぐ!「SHOEI Gallery SAPPORO」が国内6店舗目として9/12オープン
- 【鈴鹿8耐】チャビが手続き上の問題で出場できず! 急きょ#30 Honda HRCが2人体制に!!
- 「丸眼&角系カウルブーム来るか」ホンダCB1000F SE コンセプト初お披露目:アクセサリー&一部保安部品も判明/STDはカラバリも
- ゴリラ125/モンキーバハ/PG-155etc。ヤングマシン人気記事ランキングTOP10【2025年7月版】