【ビギナーQ&A】バイク初心者には原付二種がおすすめ? そもそもの特徴とおすすめポイントは?

  • 2023/02/09 14:06
  • [CREATOR POST]Peacock Blue K.K.
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●文:[クリエイターチャンネル] Peacock Blue K.K.

そもそも“原付二種”ってなに? 必要な免許は?

バイクにはさまざまな種類があり、排気量などの違いによって、運転免許は50cc以下の“原動機付自転車”、125cc以下の“小型二輪”、400cc以下の“普通二輪”、そしてすべてのバイクを運転できる“大型二輪”と区分されています。

そんななかで近年人気を集めているのが、小型二輪、いわゆる“原付二種”です。原付二種は、総排気量51cc以上125cc以下のガソリン車、もしくはモーターの定格出力が0.6kWを超え1.0kW以下の電動バイクのことを指します。

原付二種を運転するためには、小型自動二輪免許かそれより上位の二輪免許を取得しておく必要があります。原付二種にはAT車とMT車のラインナップがありますが、MT車を運転したい場合には、それぞれの区分でMT免許の取得が必須です。

原付と原付二種の違いは? 法令の違いを押さえよう

そんな原付二種ですが、同じ原付でも、50cc以下の原付、通称“原付一種”とはさまざまなポイントが異なります。

まず、根本的な違いとして、先に述べたような総排気量の違いがあります。それに準じて、法定速度も異なり、道路交通法施行令第11条“最高速度”では、原付一種は30km/hまで、原付二種を含む自動車は60km/hまでとされています。

また、原付一種では道路によって二段階右折が必要になりますが、原付二種ではそもそも二段階右折をするという概念がなく、道路にかかわらず、普通二輪/大型二輪/クルマと同様に右折をすることが可能です。

原付一種では、片側3車線以上ある道路の交差点で右折する場合、基本的に二段階右折を行わなくてはいけません。一方で、この二段階右折禁止の標識が設置されている交差点においては、二段階右折はせず、小回りで右折を行う必要があります。

さらに、原付一種は1名しか乗車できませんが、原付二種では免許取得から1年が経過するとタンデム走行ができます。友人や恋人を乗せて走行したいと考えている場合には、原付二種を選択するのがおすすめです。

原付二種が人気な理由は“ちょうど良い”にあり?

このように、原付二種は原付一種と比べて自由度が高いのが特徴ですが、人気を集めているのには、ほかにも理由が挙げられます。

まず、バイクの購入や保有に際して重要になる、コスト面について。

例えば、現行の原付二種には、ホンダPCX/スズキ アドレス125/カワサキZ125プロなどが挙げられますが、これらは車両本体価格おおよそ30万円程度。ほかのモデルを見てみても、原付二種であれば高価なモデルでも50万円ほどで購入できます。

カワサキZ125プロは、軽量かつコンパクトなボディが魅力の125ccモデル。タンデム走行も可能なので、ひとりでの走行はもちろん、恋人や友人を乗せてのツーリングも楽しめます。

一方で、126cc以上250cc以下の普通二輪を例にとってみると、ホンダ レブル250/スズキGSX250R ABS/カワサキ ニンジャ250などは、約60万円程度。総排気量の区分が一段階上がるだけで車両本体価格は2倍にもなるのです。

250ccモデルの中でも非常に高い人気を誇る、ホンダ レブル250。低めのシート高で足つきも良く、取り回しもしやすいことから、男女かかわらず幅広いライダーの愛車とされています。

また、年間の維持費としては自賠責保険料や任意保険料が挙げられます。

自賠責保険を契約する保険会社は所有者自身で選択できますが、どの保険会社でも料金は一律です。契約は数年単位で、例えば、1年契約であれば7,060円、2年であれば8,950円、3年であれば10,790円というように割安になっていきます。

普通二輪や大型二輪では、排気量によって自賠責保険料が異なりますが、例えば、126cc以上250cc以下の普通二輪の場合、1年では7,540円の保険料が定められており、原付二種のほうが若干安価なことがわかります。

任意保険については、契約する保険会社やプランによって保険料が大きく異なりますが、原付二種の場合、おおよその相場は年間4万円〜6万円程度。一方、126cc以上250cc以下の普通二輪の場合では、年間で6万円〜9万円ほどです。

さらに、原付二種には車検がなく、251cc以上の普通二輪や大型二輪に比べて、費用が安価に抑えられるうえに、検査に通す手間もかからないのもメリットのひとつでしょう。

このように、原付二種は原付一種に比べて自由度が高いうえ、上位排気量の普通二輪や大型二輪に比べてコストとして比較的維持しやすいこともあり、まさに“ちょうど良い”モデルといえます。



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