アドバンテージが探究する最高のブレーキ性能を実現したNISSIN製キャリパーとダイレクトレーシングドライブディスク
フットワークパーツのプロショップであるアドバンテージにとって、ブレーキはもっとも重要なパーツのひとつです。車両を安全に停止できるのはもちろんですが、コーナリングでサスペンションを縮ませたり、車体姿勢を安定させるため車速を調整するなど、繊細なコントロール性も不可欠です。NISSIN製キャリパーとダイレクトドライブレーシングディスクの組み合わせは、効く、効かないの二元論ではなく、0%から100%の中で必要な場面で必要な制動力を得る最善のコンビネーションです。
●BRAND POST提供:アドバンテージ
コントロール性の良さでライディングに集中できるNISSINモノブロックキャリパー
アドバンテージは1991年の創業当初からNISSIN製ブレーキキャリパーの取り扱いを開始し、レーシングパーツ専門ディーラーの役割も果たしてきました。
モトクロス、ロードレースの双方で長年に渡りモータースポーツに携わる中で、早くからブレーキの重要性に着目してきたました。
ブレーキにとって、走行中のバイクを思った場所で止められる絶対的なストッピングパワーが必要なのは言うまでもありません。
50ccの原付スクーターと最高速350km/hのMotoGPマシンでは装着されるブレーキの仕様が異なるのは当然ですが、原付は速度が遅いからブレーキは効かなくても良いという道理はありません。ブレーキをしっかり掛ければ停止できるのは当然です。
絶対的なストッピングパワーと並び、オンロード、オフロードを問わずスポーツバイクにとって必要なのが、スピードを思うようにコントロールできる性能です。
動きを制することから制動と呼ばれるように、ブレーキの掛け始めから100%まで滑らかなグラデーションのように効き具合を調整できることが重要です。
ブレーキはキャリパー、パッド、ローター、マスターシリンダー、ブレーキホースといった各構成パーツの総合力で性能を発揮しますが、その中でもキャリパーは重要な役割を担っています。
キャリパー本体の剛性が足りなければ、ブレーキフルードによる圧力が加わった際にキャリパーが開いてしまいレバーを握った力が逃げる原因になります。逆に、効力が急激に立ち上がると微妙な速度調整ができず扱いづらさにつながります。
スーパースポーツモデルを中心にラジアルマウント方式が普及してきたのも、従来型のマウント方式ではキャリパーボルトのしなりが懸念されるようなったためです。
アドバンテージが製作したカワサキZ900RSカスタムは、NISSIN製モノブロックキャリパーを採用しています。一般的な対向ピストンキャリパーのボディは二分割式でボルトで締結しているのに対して、モノブロックは分割点のない一体式のためフルード圧が高まった際にもボディが外側に開こうとする力に対して強く剛性が高いのが特長です。
Z900RSを初めとして現行機種の純正ABSの制御が緻密になりブレーキングの限界点は高まっています。しかしABSが作動する手前の段階では、ライダーがレバーに加える力やストロークに対して制動力が過不足なく得られることが重要です。
このラジアルフィットモノブロックキャリパーは、制動力が突然立ち上がることなくコントロール性能に優れているため、安心してライディングに集中できるのが魅力です。
和歌山利宏さんによるテストライド動画はこちら
MotoGPやモトクロスで結果と実績を重ねたADVANTAGE DIRECT DRIVE RACING DISC
ブレーキ性能向上のため、アドバンテージではオリジナルブレーキローターを開発しています。DIRECT DRIVE RACING DISC(ダイレクトドライブレーシングディスク)と名付けたローターは、素材、熱処理、フローティングピン形状のすべてで独自性を追求したパーツです。
アドバンテージ創業から間もなく完成したローターは、1991年ロードレース世界選手権開幕戦となった日本GPにワイルドカード参戦した上田昇選手のマシンに装着されてポールtoウィンを達成、その年のシリーズランキング5位獲得に貢献しました。
2000年代にはマルク・マルケスがGP125クラスでタイトルを獲得した際のデルビにも装着されていた実績があり、今年もFIMロードレース世界選手権Moto2、Moto3クラスに参戦するLIQUIMOLY Husqvana IntactGP Teamのマシンに装着されています。
また全日本モトクロス選手権シリーズにおいても、IA2クラスのTEAM FLYING DOLPHIN SAISEIのYZ250Fにダイレクトドライブレーシングディスクが装着されています。
高性能ディスクローターの素材といえば、かつては鋳鉄製が定番でした。しかし1990年代にブレーキパッド素材がアスベスト系統から焼結合金に変更されてシンタードタイプが台頭したことで鋳鉄ローターからステンレス製へと代わります。
ただしステンレスなら何でも良いということはなく、熱が加わった際の膨張や変形、ブレーキパッドによる耐摩耗性等を考慮し、高耐熱鋼でなければ過酷な条件に耐えることはできません。
アドバンテージでは鋳鉄が主流だった1980年代から鋼系統の素材でレーシングディスクローターを製造しており、ステンレス鋼を使用した高性能ローターの技術を磨き上げてきました。
近年のハイパワー化&ハイスピード化により、ディスクローターの温度は500℃を超えることもあり、そのような環境下で性能を維持するには熱処理工程が重要となります。
焼き入れと焼き戻しの2種類がある熱処理では、焼き入れの温度や深さが耐久性や硬度を決めるカギとなり、素材が同じでも製品性能に差が生まれる要因となります。
アドバンテージではさまざまなレースシーンから得たデータをノウハウとして、ダイレクトドライブレーシングディスクの開発に活用しています。
これらの焼入れ作業により、モトクロッサー用フロントでは厚さわずか3.0mmという驚異的な薄さでも熱歪みを起こさないローターを実現しています。薄いローターはフロント周りの重量軽減に直結するため、有利に働くことはご理解いただけるでしょう。
形状面での最大の特徴は、アウターローターとインナーローターをつなぐフローティングピンを使わず、アウターローターと一体化したT型のピンがインナーローターに直接組み合わされている点です。
既存のフローティングピンは円形で、インナーとアウターローターそれぞれを半円形にくりぬいた部分に装着されています。互いに円周同士で接していると思われがちですが、ピンとピン穴に一定のクリアランスを設定すると内円(フローティングピン)と外円(ピン穴)は一点でしか当たりません。
そのためアルミ製のインナーローター側がどんどん浸食されてバックラッシュが多くなり、ピンが破断する恐れもあります。またアウターとインナーの遊びが大きくなるとアウターローターがパッドを押してキャリパーピストンが引っ込むため、次にブレーキレバーを握った際にレバーストロークが深くなり大変危険です。
ダイレクトドライブレーシングディスクは別体だったピンを廃して、アウターローターから幹が伸びるようなT型形状として、インナーローターの凹部に直接組み合わせています。
さらにT型部分と凹部分を面で接触させることで面圧を下げてインナーローターの耐久性を向上させながら、接触面積を確保することで制動時のダイレクト感とブレーキレバータッチに対するリニアな反応を実現しています。
最高速300Km/hに迫るMoto2マシンをコントロールするには、単純にガツン!と効くだけのブレーキでは勝負になりません。強力に効くことは絶対条件ですが、デリケートなコントロールに対してリニアに応答することも必要です。
アドバンテージのダイレクトドライブレーシングディスクは、レースの現場で鍛えられ積み重ねてきた実績があります。
何シーズンにも渡り信頼され採用され続けていること、それ自体が私たちの製品に対する評価であると理解しています。ストリートからサーキットまで、コースやシーンを問わず安定した制動力を持続するダイレクトドライブレーシングディスクは、安全で楽しいライディングをサポートします。
※本記事はアドバンテージが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。