【原田哲也×トライアンフ ストリートトリプル765 RS&R】原田哲也さんが海外試乗会に参加「ハンドリング、エンジンすべてが好き!」

  • 2023/03/20 11:30
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2019年に海外でのトライアンフ試乗会に参加した原田さんはサーキットも公道も気持ちが良いその特性に惚れ、日本に滞在中はストリートトリプル765 RSを気に入って乗っているだけでなく、自身のスクールなどでも愛用している。「サーキットもワインディングもどちらでもバランスが良いバイクってなかなかないですよ」と原田さん。そんな原田さんがスペインで開催された2023年モデルのストリートトリプル765 RSの試乗会に参加。レポートしていただこう!

●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:トライアンフ、原田哲也 ●BRAND POST提供:トライアンフモーターサイクルズジャパン

原田哲也(はらだ・てつや)/1970年生まれ。16歳でロードレースにデビューし、1989年からヤマハファクトリーで250ccクラスに参戦し、1992年に全日本チャンピオンを獲得。翌1993年WGP250にフル参戦し、デビューイヤーにチャンピオンに輝く。最高峰WGP500を経て2002年に現役を引退。現在はモナコ在住。日本とモナコを行き来する忙しい日々を送り、バイクの普及活動に勤しむ。

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スペインで開催されたストリートトリプルシリーズの国際ローンチに原田哲也さんが参加。ヘレスサーキットは現役時代から原田さんの好きなコース。

初日はワインディングでストリートトリプル765 RSとストリートトリプル765 Rに試乗

今回の国際試乗会は初日にワインディング、2日目にヘレスサーキットでの走行という開催スケジュール。ワインディングではストリートトリプル765 RSとストリートトリプル765 Rの両方に試乗することができた。

「最初にストリートトリプル765 Rに乗ったのですが、これがとても良い。まず3気筒エンジンの振動が軽減されていて、とてもスムーズでした。ハンドリングも穏やかで、ワインディングを気持ちよく走れましたね。このエンジンはどんな回転でも気持ちよさがあり、最新モデルではそれがさらに熟成したイメージで、ハンドリングも穏やかで安定感に溢れています。ライダーを急かすことなく、景色を見ながら走る余裕もあるのもいいですね。

ミッションは1速をロングにして2〜6速をクロスさせて、ファイナルはショートにしているんですがギヤチェンジが最高に気持ちよかったです。アップ&ダウン対応のシフターの感度もよく、シフト操作の際の回転の落差がないため、本当にスムーズ。こういった特性はサスペンションの動きにも影響していて、回転の落差がないからサスペンションの変化量も少なくなるんです。

ストリートトリプル765 Rで十分! 本当にそう思ったのですが、ストリートトリプル765 RSに乗ったらさらによかったんですよ(笑)。

ストリートトリプル765 RSはさらにしなやかでした。サスペンションやタイヤの減衰特性が良くて、路面の衝撃をとても丁寧に吸収してくれます。また前後ともサスペンションのストロークが長いので、ライダーは必然的に高い位置に座ることになります。そうするとハンドリングがスポーティになるんです。エンジンはワインディングの速度域ではそれほど違いを感じません。

ただ、ストリートトリプル765 Rにも良さがあります。やっぱりハンドリングが落ち着いているんですよ。ストリートトリプル765 RSはスポーティ、クイックです。一般道の速度域だとストリートトリプル765 Rの落ち着きも魅力的。毎日、気兼ねなく乗りたいならストリートトリプル765 Rかもしれません。用途や好みに合わせて選んでいただけると良いと思います。でも、約30万円の差であれば僕はストリートトリプル765 RSを選びますね(笑)」

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ストリートトリプル765 R
「ワインディングではストリートトリプル765 RSよりも落ち着きのあるハンドリングを見せてくれるストリートトリプル765 R」と原田さん。

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ストリートトリプル765 RS
「跨った瞬間にストリートトリプル765 RSはしなやか。ダンパーが効いている感じがします。ハンドリングもスポーティ」と原田さん。

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ストリートトリプルらしさを残しつつ、各部を洗練した2023年モデル。ミドルクラスのハイパフォーマンススポーツネイキッドのアベレージを大きく引き上げている。149万5000円~(カラーにより変動)

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ネイキッドらしいバーハンドルを採用。個性的なヘッドライトはハンドリングを向上させるため、フロントフォークマウントでなくフレームマウント。

ヘレスサーキットではストリートトリプル765 RSに試乗

ヘレスサーキットは現役時代から原田さんの好きなコース。特に後半セクションはリズミカルな中高速コーナーが連続する。そんなコースでストリートトリプル765 RSは抜群のスポーツ性を見せてくれた。

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「電子制御に頼らずスロットルを全開にできる楽しさがある」と原田さん。

「ユーロ5規制に対応となると、やっぱり走らなくなっているのかな? ってちょっと思っていたんですけど、そんなことは一切なくきちんと正常進化していました。元々ストリートトリプルシリーズが大好きなので、そこは安心しました。スーパースポーツでないこういったスタイルのバイクだとサーキットは似合わないと思うかもしれませんが、本当にサーキットが楽しい。ちょうどいい感じなんです。僕でも今のリッタークラスは持て余しますから……。

朝は路面温度が上がっていなかったのでサスペンションを柔らかくしてもらいました。前後ともにサスペンションはきちんと調整機構がついているのでアジャストできます。すぐに暖かくなったのでノーマルに戻しましたけどね。

ワインディングで感じたようにサーキットでもエンジンの振動が軽減されていてスムーズです。またミッションのクロス化も効いています。常に良い回転、欲しい回転をキープできるためスロットルを開けやすいんです。

高回転まで回した時のこの3気筒エンジンのエキゾーストノートは本当に気持ちが良い。パワーの出方が良くて、ストリートトリプル765 RSの良いところを伸ばしてきているのを感じます。こういったトライアンフの味付けは本当に上手。もちろん色々な人の意見を聞きながら開発していると思うんですけど、トライアンフらしさはきちんと残しています。細かいところを追求し続けて、今のストリートトリプル765 RSがあるのが伝わってきます。速さではない、気持ちよさや楽しさがありますね。

エンジンは765ccなのでリッタークラスのような速さはありません。でもフィーリングがよく、扱える楽しさがあります。制御に頼らずスロットル全開にできるんです。リッタークラスだとどうしても制御が介入してくるからこういった気持ちよさはないんですよね。もちろん制御に介入してもらわないと危ないのですが(笑)。

まずは多くの方に、僕の大好きなストリートトリプルシリーズを試乗していただきたいですね。市街地で回さなくてもこのエンジンの良さはわかりますから。でも、オーナーになったら高回転の気持ちよさも知っていただきたいので、ぜひサーキットも走ってみてください!」

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原田さんが絶賛する並列3気筒エンジンは、Moto2マシンのベースにもなっている。Moto2マシンは市販車よりも圧縮比を上げたりレース用のクラッチを入れたりしているが、大きな差はないとのこと。

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ストリートトリプル765 RSのフロントフォークはショーワ製のビッグ ピストン フロントフォーク。リヤはオーリンズ製のSTX40。

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ハンドルはネイキッドスタイルならではのバーハンドル。マスターシリンダーはブレンボ製でレシオの調整が可能。

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ストリートトリプル765 RSは5インチのフルカラーTFTメーターを採用。アクセサリーのBluetoothモジュールと無料のMy Triumphアプリを使ってターンバイターン方式のナビゲーションや、電話と音楽の操作も可能。ストリートトリプル765 Rの電子制御は「ロード」「レイン」「スポーツ」「ライダー」の4モード。ストリートトリプル765 RSはさらに「トラック」モードを用意。もちろんトラクションコントロールやコーナリングABSなどの主要装備も搭載している。

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ストリートトリプル765 RSの標準タイヤはピレリ製のスーパーコルサSP。スポーツライディングの頼もしい相棒で、ハンドリングのしなやかさにも大きく貢献。

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シート高はオプションのローシートを装着すると、全モデル28mm低くできる。さらに、ストリートトリプル765 RSは、販売店で専用のリヤサスペンションリンケージアダプターを装着することで、そこから10mmシートを低くすることも可能。ローシートと組み合わせると、ストリートトリプル765 RSは798mmまで下げられる。

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コスミックイエロー/152万1000円

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カーニバルレッド/152万1000円

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シルバーアイス/149万5000円(写真はローダウンリンケージ&ローシート装着車)

ストリートトリプル765 R

ストリートトリプルシリーズのスタンダード。前後サスペンションはショーワ製で、シート高もいちばん低い826mm。圧倒的なパフォーマンスよりも、価格を含め馴染みやすさを優先したパッケージが魅力。

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馴染みやすいパッケージを実現しつつも、前後サスペンションはフルアジャスタブル。119万5000円〜(カラーにより変動)。

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クリスタルホワイト/122万1000円

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シルバーアイス/119万5000円

ストリートトリプル765 Moto2エディション

世界限定765台(日本には100台導入予定)のストリートトリプル765 Moto2エディションもラインナップする。ストリートトリプル史上最強のパフォーマンスを約束し、前後サスペンションにオーリンズ製を装着するなど足まわりの装備も豪華で、クリップオンハンドルを装備する戦闘的なポジションも特徴。Moto2のロゴを配し、レースイメージを高めている。

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クリスタルホワイト/189万5000円

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レーシングイエロー/189万5000円

【’23 STREET TRIPLE 765 RS】主要諸元 ■全長2050 全幅790 全高1060(ミラー含まず) 軸距1400 シート高836(各mm) 車重189kg ■水冷4スト並列3気筒 762cc 内径78×行程53.4mm 圧縮比13.25:1 最高出力130ps/12000rpm 最大トルク8.16kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L ■キャスター23.2°/トレール96.9mm ブレーキ形式F=φ310mmWディスク+4ポッドキャリパー R=φ220mmディスク+1ポッドキャリパー タイヤサイズF=120/70-17 R=180/55R17 ●価格:149万5000円~(カラーにより変動)

【’23 STREET TRIPLE 765 R】主要諸元 ■全長2055 全幅790 全高1045(ミラー含まず) 軸距1400 シート高826(各mm) 車重190kg ■水冷4スト並列3気筒 762cc 内径78×行程53.4mm 圧縮比13.25:1 最高出力120ps/11500rpm 最大トルク8.16kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L ■キャスター23.7°/トレール97.8mm ブレーキ形式F=φ310mmWディスク+4ポッドキャリパー R=φ220mmディスク+1ポッドキャリパー タイヤサイズF=120/70-17 R=180/55R17 ●価格:119万5000円~(カラーにより変動)

【’23 STREET TRIPLE 765 MOTO2 EDITION】主要諸元 ■全長2050 全幅765 全高1050(ミラー含まず) 軸距1395 シート高839(各mm) 車重189kg ■水冷4スト並列3気筒 762cc 内径78×行程53.4mm 圧縮比13.25:1 最高出力130ps/12000rpm 最大トルク8.16kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L ■キャスター23°/トレール95.3mm ブレーキ形式F=φ310mmWディスク+4ポッドキャリパー R=φ220mmディスク+1ポッドキャリパー タイヤサイズF=120/70-17 R=180/55R17 ●価格:189万5000円


※本記事はトライアンフモーターサイクルズジャパンが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。