サイン・ハウスのインカムにマットゴールドが登場した理由とは?【グッドデザイン賞を受賞した「B+COM PLAY」のこだわりをデザイナーに聞く】

  • 2022/11/17 11:50
  • BRAND POST[PR]: サイン・ハウス

サイン・ハウスのバイク用Bluetoothインカム「B+COM PLAY (ビーコム プレイ)」が、2022年度グッドデザイン賞を受賞! 審査員のコメントに「無骨な形状が多かったインカムの中にあって、有機的な造形としたことに好感が持てるし、ブラインドタッチが前提であることを想定した1面1ボタンという考え方にも共感した」とあるように、デザインや機能性が評価された。デザインを手掛けたのは、サイン・ハウスのプロダクトデザイナー田村晴己さん。29歳と若手ながら活躍する田村さんに、デザイン秘話や自身のバイクライフを伺った。

●文:村田奈緒子 ●写真:サイン・ハウス、小川 勤 ●BRAND POST提供:サイン・ハウス

大学生のときには買えなかったB+COMへの憧れ

サイン・ハウス|インカム|B+COM PLAY|ビーコム|ビーコム プレイ|グッドデザイン賞

サイン・ハウス プロダクトデザイナー 田村晴己(たむら・はるき)/1993年生まれ。成安造形大学を卒業後、2016年にサイン・ハウスに入社。スクーター用のミラーマウントやバイク用デバイスホルダー「マウントシステム」などを担当。自身がデザインを手がけた「B+COM PLAY」がグッドデザイン賞を受賞。現在の愛車は、スズキのVストローム1000XTとヤマハのYZF-R6。

−−グッドデザイン賞の受賞、おめでとうございます。「B+COM PLAY(ビーコム プレイ)」のデザインについて伺う前に、まず田村さんのバイク歴やサイン・ハウスに入社した経緯などを教えてください。

「僕の本格的なバイクライフは、滋賀県にある成安造形大学の1年生の夏、はじめてのバイクとしてカワサキのZZR400を購入した頃から始まります。当時は1人でツーリングに行くことが多くて、せっかくなので音楽とか聴きたいなと思ってインカムを探したのが『B+COM』との出会いでした。

当時は『B+COM SB4X』(生産終了)だったかと思うのですが、学生の身には高額で買えなかったんですよね(涙)。いつか『B+COM』で好きな音楽を聴きながらツーリングしたいなと思っていました」

−−「B+COM」に憧れつつ、就職活動時にサイン・ハウスにご縁ができたというのもすごい偶然ですね。

「『B+COM』は知っていたのですが、それを手がけている会社までは実は知らなかったんです。バイク関係で製品開発に携われそうな求人を見つけたら、サイン・ハウスという会社で……」

−−なんでも入社試験時に、マンガ『ちびまる子ちゃん』の作者であるさくらももこさんのエッセイを熱くプレゼンしたと聞きました。

「さくらももこさんのエッセイがとにかく好きで、好きなものを語るというシーンで熱弁したかもしれません(笑)。もちろんバイクについても話したとは思うのですが、そうしたやりとり含めて垣根なくいろんなことを話せる社風もいいなと思っていました。実際に入社してみると本当にバイクが好きな人ばかりですし、ツーリング手当の支給もあったりとライダーのためのライダーによる会社です」

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11月上旬に開催された2022年度グッドデザイン賞の授賞式でのワンシーン。登壇時には後ろのスクリーンに受賞プロダクトが映し出される。「B+COM PLAY」は下から2段目の左から2つめ。受賞ブランドの企業名などが記されたボードに「サイン・ハウス」を発見!

新卒入社から6年目、「B+COM PLAY」をデザイン

−−入社して6年目に、サイン・ハウスの人気プロダクトである「B+COM」のデザインを担当することになったんですね。

「『B+COM PLAY』は、2011年に発売したリスニング専用の『MUSIC』(生産終了)の後継モデルとして企画がスタートしました。デザインするにあたってはコンパクトであること、様々な形状のヘルメットに合うようなスタイリングであること、そして一目で『B+COM』シリーズであることがわかることをまず意識しました。

コンパクトにするとヘルメットとの一体感は高まるのですが、操作性や断線対策、防水処理といった部分で課題は多くなります。『B+COM PLAY』はほかのシリーズよりもボディケースが小さいので、基板やバッテリーのレイアウトで技術者も苦労しました。

ベースプレートを担ったケース形状で、いかに厚く見せないかという点も工夫しました。Type-Cコネクタは成形に必要な体積を確保しつつ、断線対策を考慮した造形が求められましたし、さらに防水処理はこれまでと同じ設計を採用できず、『B+COM PLAY』独自の処理を施しています」

−−歴代の「B+COM」らしさを継承しつつも、カラーバリエーションにこだわったそうですね?

「各社のヘルメットのカラーやグラフィック、質感を意識して色の選定を行いました。とはいえ、せっかくやるならもっとチャレンジしてもいいのでは?という社内からの意見もあり、これまでになかった色や質感も導入。マットメタリックブルーやガンメタリック、マットゴールドは微妙なニュアンスも追求して実現しました。

マットと一言でいっても、ヘルメットメーカーやモデルによって濃度は異なりますからね。微妙な加減を何度もテストして、製品化のカラーは決定しました」

−−「B+COM」のアイデンティティを持ちつつ、進化した部分はありますか?

「曲面を効果的に扱うことでボディを薄くしつつ、面の構成を少なくすることでシンプルでクラシックなヘルメットにも合わせやすい造形を実現しています。

またヘルメットの局面によりフィットするように、2次元ではなく3次元の曲面で設置面をデザインしています。パッと見ただけでは分かりづらいと思いますが、微細な進化がつまっています」

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「B+COM PLAY」のコネクタ部分などディテールをじっくり説明してもらうと、緻密なデザインがよく分かる。

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今までにないカラーを! とサンプル段階ではこんな色の「B+COM PLAY」も登場。マットゴールドはマットの濃度も検証。

バイクに乗って、自然を愛でるデザイナーの感性

−−田村さんにとって一番美しいと思うバイクはなんですか?

「カッコいいなと思うバイクはたくさんありますが、美しいと思うのはホンダのVT1300CX。元々アメリカンのバイクを見て素敵だなと思っていたこともあり、とんでもないチョッパーのアメリカンとかにも乗ってみたいんですよね。

休日はツーリングしつつ、趣味の鉱物集めに出かけています。鉱物もバイクも一緒で、探究心をもっていろいろと調べるのも好きなんです」

−−今後、デザインを手がけてみたいものはありますか?

「こだわりは特にないですが、電子部品が組み込まれたものはずっとやっていきたいですね」

いつかは「B+COM」で音楽を聴きながらツーリングを……と思っていた田村さん。自身がデザインした「B+COM PLAY」は、まさに昔の自分に届けたいプロダクトであり、彼のようにソロツーリングをもっと自分らしく楽しみたいと思っているライダーから大きな支持を得ている。ライダーが集う会社としても知られているサイン・ハウスが今後どのようなプロダクトを提案してくれるのか、期待は高まるばかりだ。

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鉱物好きの田村さんのコレクションより一部を見せてもらう。自然がつくりだした有機的な美しさは、「B+COM PLAY」にも通づるところがある。

「B+COM PLAY」グッドデザイン賞受賞記念のキャンペーンセットが登場!

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サイン・ハウスの「B+COM PLAY (ビーコム プレイ)」は、Bluetoothデバイスと接続してワイヤレスで音楽やナビ音声を聴くこと、そしてハンズフリー通話やスマートフォンの音声認識機能を起動して活用できる。マットメタリックブルー、ガンメタリック、マットゴールド、ホワイト、ブラックの全6色展開。1万2980円。

今回の受賞を記念して、お得なセット商品「B+COM PLAY グッドデザイン賞受賞記念キャンペーンセット」を数量限定・店頭販売限定で2022年11月18日(金)より発売!

キャンペーンPOP がパッケージに添付された「B+COM PLAY」を購入すると、システム/ジェットヘルメットをお使いのかたにぴったりなアクセサリー「B+COM ワイヤーマイクホルダー」をプレゼント。「B+COM ワイヤーマイクホルダー」の価格2,420円(税込)が実質無料となるお得なキャンペーンとなっている。

店頭のみでの数量限定販売となっているので、お早めにチェックを!

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数量限定・店頭販売限定で2022年11月18日(金)より発売。


※本記事はサイン・ハウスが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。