
今回紹介するインカム「B+COM PLAY」は、インカム同士の通信機能を省略した結果、今までのモデルに比べ、サイズがひと回り以上小さくなり、もっとも軽量になった。そのおかげで、ハーレーユーザーの好むクラシカルで小さな冒体のジェットヘルメットでも、そのイメージを損なわずに装着でき、音楽やナビの音声案内を聞きくことが可能になった。
●文/写真:ウィズハーレー編集部(ミヤシーノ宮下豊史) ●外部リンク:サイン・ハウス
B+COM PLAY:「驚くほど軽く、そしてシンプル」
初めて手に取ったときの感想がこれ。筆者はふだん「B+COM SB6X」を使用している。比較すると、大きさはふた回り小さく、とにかく軽い。重量を公式スペックで比較すると約6割減。軽いわけだ。ボタンの数/ギミックも見直され、シンプルかつ直感的に操作できるような使い心地だ。
これには当然理由がある。ひとつはインカム同士の通話機能を省略し、簡素化したからだ。スマートフォンとのペアリングのみで、音楽/ナビ音声の試聴/携帯電話での通話に対応している。マスツーリングでのインカム通話はできないが、ソロツーリング中に困ることは一切ない。
その小ぶりな本体のおかげで、ハーレーユーザーが好むジェットヘルメットのスタイルに対して、邪魔にならないのもよい。マイクを仕込むのに、ワイヤーマイクホルダーが別途必要となるが、通話はしないと割り切るのなら、マイク配線を取り外して、よりシンプルに装着することが可能だ。
実際にソロツーリングで使用してみたが、SB6Xと比べて遜色はない。スピーカーからの音質に関して、あえて比べればの話だが、差異はあり、やや劣る。しかし気にならない範囲だ。電源のオンオフは、2つのボタンを同時に長押し。音量の大小もワンクリックで簡単に操作できる。インカムの操作時は目で確認しなからボタンを押せないので、このシンプルさは大変ありがたい。ぜひ試してもらいたい良品だ。
【サイン・ハウス B+COM PLAY】■サイズ:W78.3×H33.8×D23.6mm ■本体重量:22g ■Bluetooth 5.1 ■連続使用時間:音楽再生最大12時間 ■充電時間:約2時間 ■防水防塵性能:IP67相当 ■スピーカー外径:φ40×D10.5mm ネオジムマグネット インピーダンス32Ω ●価格:1万2980円
※セット内容
・PLAY本体ユニット×1台&スピーカー固定用調整パッド×4枚
・ワイヤーマイク用スポンジ×1個&本体固定用面ファスナー(オス/メス)×2セット
・ワイヤーマイク×1本
・スピーカー固定用面ファスナー×2枚&充電用USB Type-Cケーブル×1本
・ヘルメットスピーカーユニット×1個&ユーザーズマニュアル(保証書) ×1冊 [写真タップで拡大]
ジェット/システムヘルメットに装着するにはワイヤーマイクホルダーが必要
ジェット/システムヘルメットへは、付属のワイヤーマイクを左のワイヤーマイクホルダーに仕込み、装着。フルフェイスの場合は、ヘルメット内側の口元にスポンジに入れて貼り付けるので不要。※対応ヘルメット、取り付け方法はこちら [写真タップで拡大]
PLAY専用モバイルアプリ「B+COM PLAY APP」
専用アプリ(2022年秋リリース予定)を使い、音量やイコライザー機能を使用できる。スマートフォン経由でソフトウエアのアップデートができるから、パソコンにつなげる必要はない。Android/iPhoneに対応。説明書も確認できるので、出先で便利だ。※従来のSB6X/ONEと比較検討したい方はこちら [写真タップで拡大]
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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