
1990年代の国産アメリカンバイクブームを牽引した1台の名を継ぐ400ccクラスの人気クルーザー、エリミネーター。普通二輪免許で運転可能なモデルの中では、レブル250と並んでダントツの販売台数を誇っている。中古車としての注目度も高いので、この機会に各年式の違いをおさえて、自分に最適な一台を選んでみよう。この記事では2024年モデルについて紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:カワサキ
2024年モデル概要:カラバリ変更と新仕様追加
前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」。その2024年モデルでは主要諸元に変更はなく、価格はそれぞれ5万5000円アップしたほか、新たにプラザエディションが追加された。
まず無印は、従来あったパールロボディックホワイトが廃止され、メタリックフラットスパークブラックが継続。48psを発揮する並列2気筒エンジンや、カワサキ同クラス唯一のETC2.0標準装備なども変更はなかった。
上記ETC2.0車載器のほか、ヘッドライトカウル、ツートーンのシートレザー、フロントフォークブーツといった外装パーツを追加装備し、ミツバサンコーワ製のGps対応型前後ドライブレコーダー、USB Type-C電源ソケットを標準採用する上級仕様が、エリミネーターSE。
こちらは従来のメタリックマットカーボングレー×フラットエボニーを廃止する代わりに、新色のメタリックフラットスパークブラック×メタリックマットダークグリーン、およびファントムブルー×エボニーを新たにラインナップした。
そして注目は、新たに追加されたプラザエディション(PLAZA EDITION)だった。専用カラーとしてパールサンドカーキ、パールストームグレーが与えられ、さらにSEと同様にミツバサンコーワ製Gps対応型前後ドライブレコーダーとUSB Type-C電源ソケットを装備。
スタイリングは無印を基調としながら、独自のカラーリングと上級装備で差別化が図られていた。価格は無印とSEのほぼ中間で、その名が示す通りカワサキプラザでの専売モデルだった。
KAWASAKI ELIMINATOR SERIES[2024model]SPEC & COLOR
主要諸元■全長2250 全幅785 全高1100[1140]〈1140〉 軸距1520 シート高735(各mm) 車重176[178]〈177〉kg ■水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.8kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L ■タイヤサイズF=130/70-18 R=150/80-16 ●発売当時価格:81万4000円[91万3000円]〈86万9000円〉 ●色:黒[黒×濃緑、青×黒]〈カーキ、灰〉 ●発売日:2024年3月23日 ※[ ]内はSE〈 〉内はプラザエディション
【KAWASAKI ELIMINATOR[2024model]】メタリックフラットスパークブラック
北米では451cc版が登場
北米におけるエリミネーター/SEの2024年モデルは、451ccの並列2気筒エンジンを搭載して登場。また、SEをオレンジ×ブラックの新鮮なカラーリングに包み、標準仕様にはグレーをラインナップしていた。
KAWASAKI ELIMINATOR SERIES最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
ニューカラーにスマートフォン接続機能が進化 2026年モデルでパッと目を引くのは、やはりカラー&グラフィックの変更だ。「Ninja ZX-4R SE」は、パールロボティックホワイト×メタリックスパーク[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
軽量化とパワーアップの両面を果たしたフルモデルチェンジ:カワサキ「ニンジャ400」【2018モデル】 発売は、2018年2月1日。2017年モデルまでのニンジャ400は、海外向けのERシリーズをベース[…]
最新の関連記事(エリミネーターシリーズ)
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
2025年モデル概要:無印がブラック/ホワイトの2色ラインナップに 前18/後16インチホイールを履くロー&ロングフォルムなミドルクラスクルーザー「エリミネーター」。その2025年モデルでは1色のみの[…]
人気記事ランキング(全体)
9月上旬~中旬発売:アライ「RAPIDE-NEO HAVE A BIKE DAY」 旧車やネオクラシックバイクにマッチするアライのラパイドネオに、新たなグラフィックモデルが登場した。グラフィックデザイ[…]
個性を求めて生まれた新しいスタイルとメカニズム ライバル他社に対して欧米市場での競争力強化を迫られていた1970年代後期のホンダは、CB400フォアよりも低コストで低価格にできる2気筒モデルに舵をとり[…]
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
最新の投稿記事(全体)
一線から退くことすらファンが許さなかった「革新モデル」 世界最速を目指したZ1発売から10年余り、ついにカワサキは水冷4気筒エンジンを搭載するGPz900Rを1984年に発売。北米モデルはNinja([…]
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド イタリアンブランドとしての誇りを胸に、資本も製造もすべてイタリアで行うファンティックは、コストダウンのために安易なアジア生産に走らず、職人の手で丁[…]
厳格な基準をクリアした車両のみが“認定中古車”を名乗れる 国内外のほとんどの2輪/4輪メーカーが設けているのが“認定中古車制度”だ。これは自社のブランド価値を保ち、中古車市場においても顧客に安心して車[…]
なぜハイエンドの性能が「半額水準」なのか ASMAX F1 Proは、次世代バイク用インカムブランド「ASMAX」のフラッグシップモデルで、2025年9月上旬から販売開始される。F1 Proがライダー[…]
バイクとの親和性はスマホを圧倒的に上回る AKEEYOが販売する「AIO-6LTE」は、太陽光の下でもはっきり見える視認性の高い大型6インチのIpsモニター、Wi-FiとBluetoothによるスマホ[…]
- 1
- 2