
バイクレース経験者であるダブルオーグラスギアの代表が“ライディングにおける眼鏡ライダーの悩みをなんとかしたい!”と立ち上げたバイク専用度付き眼鏡ブランド『ライディングアイウェア』。眼鏡のプロが20年以上もの年月をかけて、フレームはもちろん、レンズ、検眼までもバイク用に進化させてきたアイテムである。単にヘルメット着用時にズレない、こめかみが痛くならないというだけでなく、その効能の高さは“ライディングの質を上げる眼鏡”としてロードレースやモトクロス、トライアルといった競技の名だたるライダーが愛用しているほど。ロードレース界で“眼鏡ドーピング”とまで言われるダブルオーグラスギアのバイク用眼鏡『ライディングアイウェア』を君も体感してみないか?
●テスト・文:谷田貝 洋暁 ●写真:関野 温
手前から、バイク用眼鏡『RIDING EYEWEAR Ride』、カーブの強いレンズ用の『NO REGRET』、新作のスマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』。このほかのフレームとしては、S、XSサイズのヘルメット対応の小さめのフレーム、サングラス用フレーム、ゴーグル用フレームなどがラインナップする。
バイク専用設計の眼鏡『ライディングアイウェア』
眼鏡に悩むライダーはとても多い。“フレーム形状がヘルメットに合わない、走行中にずり落ちる”、“眼精疲労による疲れ目がツライ”、“メーターの文字が霞む”などなど。そんなライダーならではの眼鏡の悩みをまるっと解決してくれるのがダブルオーグラスギアの『ライディングアイウェア』だ。
左は一般的な眼鏡で右が『ライディングアイウェア』。ヘルメットを着用して前傾姿勢を取るバイクでは眼鏡による視界に大きな差が出る。『ライディングアイウェア』は、“瞳とレンズの距離が近い”うえに“視線に対してレンズ面が正対させる”ことで歪みの少ないクリアな視界を確保している。
当たり前だが、一般的な眼鏡は“前を向いて歩く時に一番よく見える”ようにできており、ヘルメットをかぶって前傾姿勢で前方を見るようにはできていない。『ライディングアイウェア』の制作にあたってはまずこの問題を抜本的に解決。さらに一般的な眼鏡がカーブのゆるい平らなレンズを使うのに対し『ライディングアイウェア』では、よりカーブが強く左右の視界を大きくカバーできるよう特殊開発した“+ゼロ・コントラスト レンズ”を採用している。
“バイクに合わせた視界の広さ”と“視界の歪みの排除”を徹底追求して生まれたのがバイク専用眼鏡『ライディングアイウェア』というわけだ。つまりヘルメット着用時に“ツルを入れやすく”、“ズレず”、“こめかみが痛くならない”というフレーム由来の問題だけでなく、レーシングユースを見据えたクリアな視界の確保こそが『ライディングアイウェア』の真骨頂というわけである。
『ライディングアイウェア』(左)は左右の視界がとにかくワイド。そのうえしっかりレンズにカーブがついているので左右方向の視界も歪みが少ない。
『ライディングアイウェア』のフレームには“ヘルメットへツルを押し込む”ことを前提とした強度と開き幅が与えられており、ツルのラバーパーツには眼鏡由来の頭痛を起こさない工夫や長さを2㎜までカットして長さを調整できる工夫も盛り込まれている。
筆者(谷田貝 洋暁)は、既に2年近くダブルオーグラスギアの『ライディングアイウェア』を愛用しているのだが、使ってみて個人的に最も驚いたのは長時間のライディングにおける眼精疲労の少なさだ。ダブルオーグラスギアの檜垣代表いわく“人間が認識している視界は、左右の目の映像を重ね合わせたり眼鏡による視界の歪みを補正したりと、無意識のうちに脳のリソースを割く作業がとても多く、これが眼精疲労の大きな原因になっている”という。バイクという乗り物は特に“視界の歪みを生みやすい前傾姿勢”で、“速度域が高く情報量が多いため”その傾向がとても顕著で、そもそもとして眼精疲労を起こしやすい。
『ライディングアイウェア』が使う“+ゼロ・コントラスト レンズ”と呼ばれるレンズはカーブを強めることで、横方向の視界に歪みが極力発生しないようにしている。
ダブルオーグラスギアの『ライディングアイウェア』は、そんな眼精疲労の低減にとても効果的。筆者の場合、ツーリングの復路ではかすみ目に悩まされるようになったものの“加齢による影響なんだろうな?”と諦めていた。ところが『ライディングアイウェア』を使用すると、夕暮れ時にやってくる目の奥の重だるさやメーターの読みづらさが無くなった…とは言わないが、劇的に軽減していることが実感できたのだ。
“+ゼロ・コントラスト レンズ”が使用するコーティングにも秘密があり、ロードレースであればアスファルト路面、ツーリングであれば緑など、使用するシチュエーションによって“見やすくする色”やコントラストの強さ変えている。鈴鹿8耐参戦ライダーに“眼鏡ドーピング”と言わしめた理由がここにある。
ダブルオーグラスギアの検眼サービスがあなたの街でも受けられる!?
筆者が使用している『RIDING EYEWEAR Ride』も、実際に“トランクショー”で制作したもの。
バイク特有の眼精疲労を低減できる『ライディングアイウェア』は、ライディングが楽しくなるだけでなく、疲労軽減による集中力の持続と安全マージンの確保にも効果があるというワケ。となると気になるのはこのダブルオーグラスギアの『ライディングアイウェア』をどうやったら手に入れられるのか? …というところだが、すごいのはダブルオーグラスギアでは“トランクショー”と呼ばれる出張検眼サービスを月に2~3回ほど全国各地の全国各地のバイク用品店やイベントで行っていること。
全国のバイク用品店やモーターサイクルショーなどのイベントで行っている出張検眼サービスが“TRUNK SHOW”。この“TRUNK SHOW”を利用すればダブルオーグラスギアの実店舗に足を運ぶことなく、バイク用度付き眼鏡『ライディングアイウェア』の制作が可能。
つまり、必ず目の状態や視力の測定が必要になる眼鏡作成において、ダブルオーグラスギア実店舗があるのは京都府京都市まで出向かなくても『ライディングアイウェア』のフィッティングや検眼作業が受けられるのだ。
“TRUNK SHOW”の検眼サービスは予約制。約1時間かけて、フレームの選定からフィッティング、検眼作業までをじっくり行っていく。
精密機器を必要とする検眼の出張サービスというと、精度に不安を感じるライダーもいるかもしれないが、筆者が使用している『ライディングアイウェア』も、この“トランクショー”を利用して制作したもの。“トランクショー”における検眼作業の確実さは筆者が自信を持っておすすめさせていただこう。
特徴的なのがライダーの目の状態や見え方に合わせながら視界を作る検眼作業。例えばツーリング用眼鏡を作るのであれば、“遠くがしっかり見えながらメーターの文字が見える”という絶妙な視界を組み立ててくれる。
●全国各地で出張検眼開催中!ー 直近のTRUNK SHOWスケジュール
【2026年7月】
(in 大分)7月11日(土)~12日(日)会場:ライコランド大分
(in 東京)7月18日(土)~20日(月・祝)会場:ナップス足立店
【2026年8月】
(in 岡山)8月8日(土)~9日(日)会場:ナップス岡山店
(in 神奈川)8月29日(土)~30日(日)会場:ナップスベイサイド幸浦店
【2026年9月】
(in 埼玉)9月12日(土)~13日(日)会場:和光2りんかん
(in 岩手)9月19(土)~20日(日)会場:ライコランド盛岡
(in 福島)9月22(火・祝)~23日(水・祝)会場:ライコランド郡山
▼全国各地で開催の検眼「TRUNK SHOW」の予約はこちら
ダブルオーグラスギアプロデュースのスマートグラスが新発売!
スマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』シリーズは3万9800円とスマートグラスとしては格安!
長年、バイク用度付き眼鏡を作ってきたダブルオーグラスギアが、2026年の新作としてスマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』シリーズをリリース。同製品はスマートフォンとBluetooth接続することで、音楽鑑賞や電話での通話、自動翻訳を行う眼鏡タイプのガジェット。驚くべきはその価格で3万9800円という、一般的な国産眼鏡並の低価格設定ながら、スマートグラス機能を搭載しているところ。
スピーカーはツル部分に内蔵したオープンイヤータイプ。防水・防塵性能はIPX4で生活防水レベルの防滴仕様。音量も大きく音楽再生なら約9時間、通話であれば約6時間(待機時間:約200時間)。
スマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』は、バイクライディングを意識した製品ではないとのことだが、ドライビングに便利なyellowレンズも付属。自転車やクルマで使うハンズフリーガジェットとして便利そうだ。
機能に関しては、最近のデジタルリテラシー(無断撮影/盗撮)を鑑みてウエラブルカメラ機能は非搭載としており、Bluetooth5.3の通信に関しては日本の技術基準適合証明(技適)もしっかり取得。スピーカーも骨伝導式ではないがオープンイヤータイプとなっており、運転時のハンズフリーシステムとしても使用可能となっている。
充電はソケットの抜き差し作業がいらないマグネットタイプ。満充電までに要する時間は最大で約2時間。
操作も簡便でツルの開閉でON&OFF。左右のテンプル部分が入力装置となっており、スライド、タッチ、長押しといったアクションで操作できるほか、音声コマンドにも対応している。
面白いのは『1376 Recovision(リカビジョン)』には専用アプリが用意されており、音声文字起こし機能でテキスト作成ができるほか、80ヶ国語対応の会話翻訳機能(発話に関してはアプリ画面の文章を相手に見せる)や、音声でのスマートフォンコントロールも可能なこと。単に音楽を聴いたり、電話するだけでなくいろいろな場面で活躍するアイテムになりそうなのがスマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』というわけだ。
対応OSは、Android、iOS、HarmonyOS。専用アプリでは各種設定のほか、同時翻訳(1年間無料)、音声文字起こし(15時間無料/月)が可能。
『1376 Recovision(リカビジョン)』のフレームタイプは、最近流行りの形であるWELLINGTON(手前)、フレームレスのSQUARE Rimless(奥)、このほかフレームレスでレンズ面の大きなBOSTON Rimlessの2タイプ。いずれも3万9800円。
スマートグラス『1376 Recovision(リカビジョン)』には、マグネット装着式の偏光レンズ(偏光率99.9%)/可視光線透過率75.71%のyellowグラスが付属。このほか『ライディングアイウェア』に使用するバイク用レンズ“+ゼロ・コントラスト レンズ”による度付き化にも対応。もちろん“トランクショー”を利用してのオーダーも可能となっている。
フリーランス ライター 谷田貝 洋暁
『レディスバイク』、『Under400』、『タンデムスタイル』など、初心者向けバイク雑誌の編集長を経てフリーランス化したライター。“無理”、“無茶”、“無謀”の3無い運動を信条としており、毎度「読者はソコが知りたい!」をキラーワードに際どい企画をYM編集部に迫る。ダブルオーグラスギアの『ライディングアイウェア』歴は2年で、先日2本目となる調光レンズ仕様にした『NO REGRET』を購入。電子版ヤングマシンやウェブヤングマシンでも度々このバイク用眼鏡を使用して登場している。
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