
機能性の高いレザースニーカーで知られる「SPINGLE」が、ニューヨーク生まれのアパレルブランド「Schott」とコラボレーション。そこから生まれたレースアップブーツSPINGLE「SP-Schott_01」が発売中だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:スピングルカンパニー、Schott
レザーを強みとする2つのブランドが生み出したブーツ
レザースニーカーを得意とする「SPINGLE」と、ニューヨーク生まれのアパレルブランド「Schott」。両ブランドはともにレザーアイテムをアイコンとするブランドだ。
そのコラボレーションとして生まれたのが、レースアップブーツ「SP-Schott_01」で、Schottの代名詞であるライダースジャケットと親和性の高いバイクブーツをモチーフに開発された。タウンユースを意識しつつも、バイクブーツとしてのディティールを細部にまで落とし込んでいるのが特徴だ。
SPINGLEがこだわる「バルカナイズ製法」が生む耐久性
SPINGLEらしい、こだわりの「バルカナイズ製法」はもちろん貫かれている。これは1839年にアメリカで発明された、硫黄を加えたゴム底と靴本体を接着し、釜の中で熱と圧力をかけて結合させるという伝統的な靴の基本製法だ。底とアッパー(本体)の結合を強くできるため、底が剥がれにくい、型崩れしにくい靴を作れるという利点もある。
もっともこの製法は基本的に手作業のため、労力と手間がかかり生産効率が悪い。そのため日本でこの製法を続ける企業は数社のみといわれているが、スピングルは80年以上の歴史ある工場でそのクオリティーを守り続けている。
また、スピングルは天然レザーをはじめとする多種多様な素材に挑戦し、高熱の釜に入れるバルカナイズ製法による厳しいチェック項目を通った高品質な素材を使用することにもこだわっている。手作業と素材へのこだわりによって、履き込むほどに生まれるムラやシワといった「味」が、世界に一足だけの表情を作り出しているのだ。
ライディングに必要な機能を凝縮したデザイン
今回のコラボモデル「SP-Schott_01」は、ライダースジャケットを着るライダーが求めている要素を深く取り込んでいる。ベースとなるアッパーには、使い込むほどにワイルドさが増す牛の茶芯レザーを採用。まさにタフな使用を前提とした素材選択だ。
バイクブーツのディティールとして、甲にはレザーを重ねたシフトガードのモチーフをプラス。さらに、水かき付きのシュータン(ベロ)により、水の侵入を防ぐ工夫が施されている。アウトソールは、普段使いからバイクのライディングまで、ハードな使用にも耐えるスピングル独自のラバーソールを使用している。
デザイン面では、Schottの代名詞であるライダースジャケット「ワンスター」にあしらわれる星型スタッズをブーツ両サイドの履き口に配置。かかとには素押しのSchottロゴが入り、インソールにもSchottのロゴがプリントされている。
ライダーにとって嬉しい機能が、バイクブーツには珍しいバックファスナーの採用だ。これにより、レースアップブーツでありながら着脱がアシストされ、利便性が向上している。通気性に優れたライニングも備えており、快適性にも配慮されている。
まさにレザーアイテムのプロフェッショナルである両ブランドの強みが融合した、注目のレースアップブーツ「SP-Schott_01」は税込4万2900円で販売中。ツーリング時の足元をシブく決めるには最適かもしれないぞ。
SPINGLE「SP-Schott_01」商品概要
- 価格:4万2900円(消費税込)
- アッパー:牛/茶芯レザー
- アウトソール:ラバー
- 製法:バルカナイズ製法で生産
- カラー:Blackのみ
- サイズ:XSからXLまでの7サイズ展開(ユニセックス)
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