
原付一種や二種に、新基準原付。小排気量モデルである「原付バイク」のオイル交換は、車両の性能維持や寿命延長に欠かせないメンテナンスのひとつです。排気量が少ないほどエンジンのフル稼働率は高く、使用されているオイル量が少ないこともあって、血液とも言うべきエンジンオイルの劣化には神経を使うべきでしょう。本記事では「原付オイル交換目安」「費用」「頻度」についてわかりやすく解説し、「自分で交換する手順」「どこで交換できるか」も詳しく紹介します。
●文:ヤングマシン編集部(カイ) ●写真:橘 祐一
原付バイクのオイル交換目安とは? 交換頻度のポイント
内燃エンジンにとって、潤滑/冷却/密封/清浄分散/防錆を担うエンジンオイルは、まさに血液とも言うべき重要なパーツです。
常に高温にさらされてエンジン内部で酷使されているエンジンオイルは、エンジンを守るのと引き換えに徐々に劣化していき、やがてエンジンを守りきれなくると重大なトラブルへ繋がることもあります。
従ってエンジンオイルの状態は常に確認し、エンジントラブルを未然に防ぐメンテナンスは欠かせません。オイル交換の目安は走行距離や使用状況によって異なりますが、一般的には3000km〜5000kmごと、または3〜6ヵ月に一度が推奨されています。
頻繁に乗らなくともエンジンオイルは時間とともに劣化していくため、定期的なチェックが必要です。
日常のアシとして使われる原付バイクは気軽が故に走行距離が伸びがちでありながら、そのエンジンオイルmの状態まで気を遣っている人は多くない。小排気量車は搭載するエンジンオイルも少量になるため、劣化度合いは常に監視しておきたい。
車種によっては積算メーター(オド)がオイル交換の目安となる3000kmごとに数字の色を変えているものもある。最近の車種はデジタル表示でオイル交換時期を表記する機能も。オイルフィラーキャップにはゲージが付いているので、外して目視で確認するのも有効だ。
原付バイクのオイル交換にかかる費用の相場
原付バイクのエンジンオイル交換費用としては、バイクショップでの交換はおよそ2000円〜4000円程度が一般的です。
オイルの種類や工賃によって変動しますが、自分で交換すれば材料費のみで節約も可能です。
バイクショップで原付バイクのエンジンオイル交換を依頼した場合、おおよそ2000円〜4000円ほどかかる。ユーザーが行えるメンテナンスの中では難易度が低いため自分でやるのも手だ。
原付オイル交換は自分でできる?必要な道具と交換手順
作業自体はさほど難しくないため「原付バイクのオイル交換は自分で」と考える方も多いでしょう。その際に必要となる道具は、指定された粘度のエンジンオイル、オイルドレンパッキン、レンチ、オイル受け容器、廃油処理箱などです。
オイルドレンパッキンは使い回したくなりますが、1度使用すると締め込む際に変形してオイル漏れを防ぐパーツですので、基本的に使い捨てとしてエンジンオイル交換毎に交換するのが無難です。
エンジンオイルの基本的な交換手順は以下の通りです。
- エンジンを暖気してオイルを温める
- オイルドレンボルトを緩めて古いオイルを抜く
- ドレンパッキンを交換してボルトを締める
- 指定量の新しいオイルを注入する
- オイルレベルを確認し、漏れがないかチェックする
必要なパーツと作業場所、適切な手順さえ守ればけして難しい作業ではありません。ただし不適切な作業はトラブルに直結することもありますから、初めて自分でエンジンオイルの交換にチャレンジする場合は周りの経験者やベテラン立ち会いのもと行うのが良いでしょう。
まずはエンジンを始動して暖気し、スムーズに排出されるようにエンジンオイルを温める。この車両の場合、ドレンボルトは車両左側、クランクケースの前寄りにある。ブレーキケーブルで見えにくく作業もしにくいので、注意が必要だ。
エンジンオイルが抜けやすくするためにオイルフィラーキャップは開けておく。ドレンの下には廃油受けのバットを置いて周囲にちらばらないよう注意。抜け出たエンジンオイルは熱いので身体や服にかからないように用心する。
オイルドレンボルトを締めて新しいエンジンオイルを規定量入れたら、一度エンジンをかけてしばらくアイドリングしてフィラーキャップのゲージでオイル量を確認。減っていれば継ぎ足すが、無理にアッパーギリギリまで入れなくても大丈夫だ。
原付オイル交換はどこでやるのがベスト? ショップ/セルフの選択肢
「原付バイクのエンジンオイル交換」をどこで行うか迷う場合は、以下の選択肢があります。
- バイクショップ・整備工場:安心・確実だが工賃がかかる
- セルフ整備スペースや自宅:費用節約できるが作業環境や技術が必要
- ガソリンスタンド:手軽だがバイク専門ではない場合もある
機械いじりに自信がない方は、バイクショップに依頼するのがベターです。エンジンオイル交換時には、専用工具やツール、作業場所、オイル廃棄など、少なくない手間が必要になります。
また、オイルドレンボルトは適切なトルクで締めないと、後々オイル漏れやボルト固着など様々なトラブルが発生するケースもあります。
原付バイクに限らずオートバイやクルマなどはトラブル発生時に凶器となり得ます。自身だけでなく周囲の安全を担保するためにも、少しでも自信がない作業の場合はバイクショップにお任せするのが鉄則です。
エンジンオイルの交換はユーザーが行えるメンテナンスの中でもハードルが低い部類ではあるものの、知識と技術が伴わないとトラブルに直結する作業であることも認識すべき。自信がない場合は素直にバイクショップに依頼するのがベターだ。
まとめ|原付オイル交換で快適なバイクライフを維持しよう
原付バイクのエンジンオイル交換は、車両の性能を守ることはもちろん、ひいては自分や周囲の安全を守るためにも非常に重要なメンテナンスのひとつです。
目安や頻度を守り、費用面も考慮しながら自分に合った方法でメンテナンスをしましょう。ただし、自分でのエンジンオイル交換に挑戦する場合は、手順をしっかり確認して安全第一で行ってください。
バイク用のエンジンオイルには摩擦特性を示す「MA」、「MB」の表記がある。湿式クラッチを採用する車種はMA、乾式クラッチやスクーターはMBを使用する。乾式クラッチ車やスクーターにMAを使用しても問題はないが、湿式クラッチ車にMBの使用はお勧めできない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
鬼門!ボールベアリングの交換 今回の作業はボールベアリング交換。最近は樹脂のリングボールを保持するボールリテーナー(ケージ)タイプが主流ですが、旧車や自転車のハブではいまだにバラ玉が現役だったりします[…]
軽視されがちな重要パーツ「ガソリンホース」はキジマ製品が安心 バイクにとって極めて重要にもかかわらず、軽視されることが多いのがガソリンホースやフィルターだ。経年劣化でカチカチのホースに触れても「今度で[…]
怪しさ100%夢も100%! ヤフオクで1円で売ってた溶接機 正直に言います。この溶接機、最初から怪しすぎます。スペックはほぼ不明。説明は最低限。ツッコミどころは満載です。・・・ですが、だからこそです[…]
グリスよ、なぜ増えていく? バイク整備をやっていると、なぜか増えていくものがあります。そう、グリスです。ベアリング用、ステム用、耐水、耐熱、プラ対応、ブレーキ用、極圧グリス、ガンガン使える安いやつ・・[…]
徹底した“わかりやすさ” バイクって、どうなっているのか? その仕組みを理解したい人にとって、長年定番として支持され続けている一冊が『図解入門 よくわかる最新バイクの基本と仕組み』だ。 バイクの骨格と[…]
最新の関連記事(オイル/ケミカル)
Screenshot 丸山浩氏が愛車のCB1000Fに自ら施工してみたら… ヤングマシンでもお馴染み、株式会社WITH ME代表でありモータージャーナリストの肩書きを持つプロレーサーの丸山浩(以下丸山[…]
グリスよ、なぜ増えていく? バイク整備をやっていると、なぜか増えていくものがあります。そう、グリスです。ベアリング用、ステム用、耐水、耐熱、プラ対応、ブレーキ用、極圧グリス、ガンガン使える安いやつ・・[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! カーワックスやボディシャンプーなどを手掛けている老舗カー用品ブランドとして知られる『シュアラスター』。シュアラスター展開するLOOPシリーズはエンジン内部のコンデ[…]
さ~て今週のラバゲインは!? これまでのラバゲインの活躍っぷりは過去記事でご覧になってください(↓) これまでラバゲインを使って、おもにインシュレーターを中心に検証してきたわけですが、正直に言うと、ず[…]
「Pro Honda」の上位グレード「SPORTS」と「PREMIUM SPORTS」はベースオイルの違いにも注目! 長年「ULTRA(ウルトラ)」シリーズとして親しまれてきたHonda二輪車用の純正[…]
人気記事ランキング(全体)
簡単取り付けで手間いらず。GPS搭載でさらに便利に バイク用品、カー用品を多数リリースするMAXWINが開発したヘルメット取り付け用ドライブレーコーダー「MF-BDVR001G」は、ユーザーのニーズに[…]
型崩れを防ぐEVA素材と整理しやすい内部構造 布製のサドルバッグにおける最大の欠点は、荷物が入っていない時に形が崩れ、見た目が損なわれることにある。しかし、本製品はマットフィルムとEVAハードシェル素[…]
初代バットサイクルはヤマハの250バイクがベース 今回ご紹介するのは1966年に全米で放送されたバットマンのテレビドラマシリーズに登場したバイク。その名も「バットサイクル」と呼ばれる側車付きバイク、い[…]
EICMAで発表された電サス&快適装備の快速ランナー ホンダが発表した第42回 大阪モーターサイクルショー2026」、「第53回 東京モーターサイクルショー2026」、「第5回 名古屋モーターサイクル[…]
異次元の売れ行きを見せる「メディヒール」の実力 「1900円」がもたらす、毎日着続けられるという価値 リカバリーウェア市場において、ワークマンが破壊的だったのはその価格設定だ。市場には高額な商品も多い[…]
最新の投稿記事(全体)
華やかなパレードの裏に隠された「究極の即応性」 皇宮警察は、天皇皇后両陛下をはじめとする皇室の護衛や、皇居などの警備を専門とする警察組織である。彼らの任務において、ひときわ異彩を放っているのが側車付き[…]
スーパースポーツの魂を宿した優美なる巨躯「CB1000F」 ホンダのプロダクトブランド「CB」の頂点として君臨する新型CB1000F。その最大の魅力は、なんといっても歴代CB750Fを彷彿とさせる流麗[…]
MaxFritz監修による、妥協なき素材選びとシルエット このブーツの最大の特長は、洗練された大人のバイクウェアを展開する「MaxFritz」の代表、佐藤義幸氏が監修を行っている点にある。単なるライデ[…]
柔軟なプロテクターと防寒性能の両立 冬用グローブに求められるのは、冷たい走行風を通さない遮断性と、内部の熱を逃がさない保温性だ。本製品は走行風を通さないアウターシェルと、肌触りの良い裏起毛ライニングを[…]
左がF900R Lowダウンモデルでシート高760mm(STDモデル:815mm/-55mm)。右がF900XR Lowダウンモデルでシート高775mm(STDモデル:820mm/-45mm)。テスタ[…]
- 1
- 2













































