
再びあの青春の名車が、机上にその雄姿を現す。青島文化教材社が、「ザ☆バイク」シリーズより「1/12 バリバリ伝説 巨摩 郡 CB750F」のプラモデルを2025年11月に発売することを発表したのだ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:青島文化教材社
市販車とは異なる巨摩 郡の魂 CB750F
漫画『バリバリ伝説』を知る者ならば、主人公・巨摩 郡(こま ぐん)の愛機といえば、即座にあのホンダCB750Fを思い浮かべることだろう。当時のバイクブーム真っ只中である1983年から『週刊少年マガジン』で連載が始まったこの金字塔的作品は、多くの若者をバイクの世界へと誘い、社会現象を巻き起こした。
郡の相棒CB750Fは、ホンダ初の750cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載したフラッグシップモデルであり、従来のSOHCからDOHCへの進化により高回転まで回るエンジンを実現していた。
さらに前後ディスクブレーキ、セパレートハンドルを採用するなど、当時の最先端技術が詰まった一台だったのだ。重い車体ながらも68馬力を出力し、優れた運動性能を誇っていたこのバイクを、郡はまるで手足のように操り、峠を駆け抜けた。
【1981 HONDA CB750FB】■空冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 748cc 70ps/9000rpm 6.0kg-m/7000rpm ■車重227kg(乾) ■タイヤF=3.25H19 R=4.00H18 ●発売年月:1981年4月 ●新車当時価格:59万5000円
郡のライディングスタイルは、コーナーへ高速で突っ込み、豪快なパワースライドで旋回する「ファーストイン・ファーストアウト」走法で、「破滅的」「クレイジー」と評された。中でも伝説的なのは、ガードレールを思いっきり蹴って車体の向きを変える「ガードレールキックターン」だろう。
この技は、当時の読者にも大きな衝撃を与え、彼のCB750Fの代名詞ともなった。彼が愛車を「シビ子ちゃん」と呼んでいたことも、当時のCBオーナーたちの間で大いに流行したという。
また、作中で郡のCB750Fには、セパレートハンドル、丸型と角型のバックミラー、フロントスタビライザー、バックステップ、オイルクーラー、そしてモリワキの集合管など、当時の走り屋が憧れたカスタムが施されていた。これらのカスタムが、このCB750Fを単なる市販車ではなく「巨摩 郡のCB750F」たらしめていたのである。
伝説の“郡CB”が1/12スケールで貴方の元へ
そんな郡のCB750Fをアオシマが忠実に迫力の1/12スケールプラモデルとして再現。それが全長約182mmの精密モデル「ザ☆バイク No.BA-01 1/12 バリバリ伝説 巨摩 郡 CB750F」だ。作中の特徴的なカスタムパーツであるカスタムマフラー、セパレートハンドル、角ミラー、そして彼のヘルメットを同梱。車軸やステムには金属製のビスを採用し、強度と組み立てやすさを両立させている点も注目に値する。ワイヤーやホース類にはビニールパイプを使用し、リアリティも追求されている。
価格Fは、4620円(税込)で2025年11月発売予定だ。受注予約開始はすでに開始されているので、気になる方は青島文化教材社のAmazonショップや公式ホームページを確認しよう。
『バリバリ伝説』は、単なるバイク漫画ではない。それは、挑戦すること、諦めないこと、そして友情の尊さを教えてくれる、青春のバイブルだ。アオシマのこの新作プラモデルは、あの頃の熱い走り屋魂を呼び覚まし、貴方のコレクションに新たな伝説を刻む一台となるだろう。あの日の興奮をその手で再現しよう!
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