
スズキはグローバル向けのサイトで、ビリヤードの8番玉を写した思わせぶりなティーザーを開始。ヤンマシが以前から予想していた、GSX-8系の新作の可能性が高そうだ。本丸の登場は7月4日と予告されている。
●文:ヤングマシン編集部 ●イメージCG:SRD
エイトボール! 王道ネイキッド路線への参入予告か
スズキがグローバルサイトでティーザーらしき予告画像を公開した。ビリヤードの8番玉の横には『SAVE THE DATE 4TH JULY』とあり、7月4日になんらかの発表があることを示唆している。これはGSX-8系のニューモデルとみていいんでは……!
予告日は7月4日!
共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開してきたスズキだが、これに続く第4弾こそオーソドックスなジャパニーズネイキッドスタイルになるはず、とヤングマシンスクープ班は以前から訴えてきた。
丸目ヘッドライトに砲弾型メーター、ティアドロップタンクを備え、エンジンを強調したジャパニーズネイキッドは高い人気を誇る。その象徴であるカワサキのZ900RSは2024年もベストセラーに輝き、登場以来7年連続でトップのセールスを記録中だ。
トルクフルでとても素性のいいエンジン。これを生かさない手はない!
その一方、スズキの現行ラインナップには懐古的なジャパニーズネイキッドが存在しないのが現状だ。SV650シリーズがそれに当たるとは言えるものの、多機種展開できる最新のGSX-8系プラットフォームを擁しながら、この機会をみすみず見逃す手はないはず。
そこで姿をフライング気味に予想する我々というわけである。カワサキのZ、ホンダのCBといったように、ジャパニーズネイキッドにはモチーフとなる名車が欠かせないが、スズキにも元ネタは豊富にある。中でも同社初のリッターバイクで第1回 鈴鹿8耐を制したGS1000はその筆頭だろう。1980年代に端を発し、1990年代に復活したインパルス系もモチーフに相応しい。
ヤングマシンスクープ班としては今秋のミラノショー(EICMA 2025)で発表され、2026年モデルとして登場すると予想していたが、思ったよりもずいぶん早い登場になりそうだ。ホンダのCB1000Fも今夏以降に登場しそうだし、Z、CB、GSのジャパニーズネイキッド三つ巴ウォーズが開幕するかも!?
新世代並列2気筒シリーズの4作目となるか?!
スズキでは珍しいビッグバイク向けの並列2気筒を新開発し、2023年からデビューしたパラツイン兄弟。量産バイク初の2軸1次「スズキクロスバランサー」が特徴で、不快な振動を打ち消す上に、軽量コンパクト化を実現できる。走行モードやクイックシフターなど電脳も充実。最新の2025年モデルはいずれも今春に発表された。
【GSX-8のベースモデルと想定】GSX-8S ■水冷4 ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 775cc 80ps/8500rpm 7.7kg-m/6800rpm■車重202kg シート高810mm 14L■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●価格:112万2000円
GS系&GSX系までモチーフは沢山ある!
モチーフになりそうな、スズキを代表するジャパニーズネイキッドの名車と言えば、まずはGS1000。同社初のリッターバイクで997㏄空冷直4を搭載。ポップ吉村をして「過剰品質」と言わしめ、1978年のAMAデイトナや第1回鈴鹿8耐で勝利を飾った。
1979~1980年にはビキニカウルのSも登場。ウェス・クーリーが駆ったマシンをオマージュしたカラーリングから、クーリーレプリカと呼ばれた。
そしてインパルス系もモチーフのひとつ。1981年に登場したGSX400Fは400ccで初めて1気筒4バルブを実現。翌年のインパルスはヨシムラと共同開発した集合マフラーやシングル風シートで人気を博し。1994年、NKブームを背景に復活。タイプSはGS1000Sがモチーフだ。
ライバルはZ650RSか
ミドルクラスの並列2気筒ネオクラシックと言えば649ccのZ650RS。往年の名車Z650がモチーフで、Z900RSの弟分として支持される。ただ、GSX-8系の排気量であればZ900RSも射程圏内に入るだろうか。
Z650RS ●価格:107万8000円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI] | スクープ/未来予想)
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
おそらくあと数時間で答えは出るが、ヤングマシンは休んでいられない 6月30日に一報をお届けしたように、スズキ「GSX-8」系のニューモデルが登場することになりそうだ。同日にグローバルサイトで公開された[…]
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが[…]
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
1位:ホンダ「新型CB400」SFルックで2025年秋にデビューか? 堂々の1位は、2022年に惜しくも生産終了した名車、ホンダCB400SF/ボルドールの後継モデルについて。途絶えていた400cc、[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
新作GSX-8T/8TTに足並みを揃えて2026年モデルに スズキ独自のクロスバランサーを採用した最新776cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルのうち、フルカウルスポーツとスポーツネイキッドとしてシ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
40年の歴史を誇るナナハン・スーパースポーツと、兄弟車のR600 1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラスに油冷エンジン搭載のGSX-R750でレーサーレプリカの概念を持ち込んだのがスズ[…]
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
人気記事ランキング(全体)
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 「THERMO-GEAR BELT」の最大の魅力は、なんといっても「冷暖対応デュアルペルチェ搭載」という点だ。一台で夏場の猛暑対策はもちろんのこと、冬場の厳[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
新作GSX-8T/8TTに足並みを揃えて2026年モデルに スズキ独自のクロスバランサーを採用した最新776cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルのうち、フルカウルスポーツとスポーツネイキッドとしてシ[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 年々暑さが増している夏。冷感シャツやメッシュジャケットなど様々な冷却アイテムが普及して久しいが、半端な対策ではツーリングが快適とはいかなくなってきた。 そこ[…]
原付スクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があ[…]
最新の投稿記事(全体)
零戦と同じサムライ魂が成し遂げた「究極」の直4 時代を決定的に「それ以前」と「以降」に画してしまうエポックメイキングなモデルはいくつか存在する。中でもZ1は紛れもない革命児である。 量産車として世界初[…]
ある日チョークが折れてた エンジン始動でチョークを引っ張ったらいきなり「スポッ」と抜けた。何事かと思ったら・・・折れてたんですよ、チョークケーブルのアウターが。 アクセルやクラッチ、スロットルやチョー[…]
パフォーマンスマシン:レース環境から生まれた究極の操作性 ハイパフォーマンスを追求するのが、ハーレーの最新トレンド。優れた機能性とカスタムルックを高い次元で両立するアルミニウムビレット製のラジアルハン[…]
嬉しい、楽しい、大好きダックス! ちょっとHondaのバイクに詳しい人なら知っていることかもしれませんが、じつは「ダックス」のペットネームを持ったバイクがはじめて誕生したのは、半世紀以上も前の1969[…]
BSAにニッチな2ストロークマシンがあったとは…… BSAモーターサイクルは7月16日(日本時間同日19時過ぎ)にSNSを更新し、『We’re going back to the future on […]