
世界で生産されるバイク全体の3%強にあたる約200万台を生産し、日本4大メーカーの一角に数えられるのがスズキ。そんな同社について、2025年4月はどんなニュースがあったのだろうか。ヤングマシンの記事から厳選して注目トピックをお伝えする。CIの変更はマニアックすぎる違い!?
●文:ヤングマシン編集部
コーポレートアイデンティティとユニフォームを39年ぶり刷新へ
スズキ株式会社は、2025年4月1日よりコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを39年ぶりに一新すると発表した 。 従来のCIは、1958年に制定されたSマークとSUZUKIロゴを組み合わせたものだった。新しいCIでは、SマークとSUZUKIロゴの線が細く調整され、隙間が広く取られることで、ウェブサイトやソーシャルメディアなどのデジタル環境での視認性向上が図られている。
新しいCIは今後、段階的に導入される予定。 ユニフォームについても、1986年から使用されてきたブルゾン、パンツ、帽子が刷新される 。従業員からのフィードバックを基に、色、デザイン、耐久性が改善され、社是にある「清新な会社」をイメージした新デザインが採用された。
これにより、作業性と安全性の向上も図られている 。 39年ぶりのCIおよびユニフォームの刷新は、時代の変化に対応し、企業イメージと従業員の働きやすさ向上を目指すスズキの姿勢を示すものだ。
スズキ株式会社は、2025年4月1日より、39年ぶりにコーポレートアイデンティティ(CI)とユニフォームを一新すると発表した。 ユニフォームのデザインは、1986年から使用しているブルゾン、パンツ、帽[…]
「伝説の604号車」完全復活?! ヨシムラGSX-R750オークション販売
第52回東京モーターサイクルショーで注目を集めていたヨシムラブース。なんとここで、1986年のAMAスーパーバイク参戦車両であるゼッケン604号車を現代によみがえらせた「ヨシムラGSX-R750#604コンプリートマシン」が発表されたのだ。
このマシンは単なる復刻やレプリカではなく、程度の良い中古のGSX-R750をベースに、マフラーやキャブレター(TMR-MJN32キャブ)、エンジンパーツなど30品目以上のヨシムラ製品と純正互換パーツを組み込み、熟練メカニックがゼロから組み上げたもの。
当時のライダーである辻本聡氏も太鼓判を押しており、「スタンダード車両とは一線を画すハイパフォーマンスを誇りながらも、長く、安心して乗り続けられる仕上がり」と評している 。 販売方法は驚きの最低金額604万円からのオークション方式となっていた。
ベース車両の数に依存するため、市場に出回る台数は多くても数台程度と予想され、希少価値は極めて高い。ブースにはこのコンプリートマシンに加え、Z1やホンダCT125のヨシムラカスタム、EWCチャンピオンマシンなども展示され、来場者の熱い視線を集めていた。
現代によみがえった"604号車"コンプリートマシン 出展社は180社、車両は584台が展示されるなど、大盛り上がりだった第52回東京モーターサイクルショー。ここで紹介するのは、ヨシムラブースについてで[…]
チームスズキCNチャレンジ、サステナブルアイテムを拡大!
「Team SUZUKI CN CHALLENGE」は、メーカーとしてのレース参戦を終了した2022年から2年後の電撃復帰発表から1年が経ち、2024年の鈴鹿8時間耐久ロードレースで8位に入賞した実績を基に、サステナブルアイテムを大幅に拡大し、2年目の鈴鹿8耐での勝利を目指す。
このプロジェクトは、レースでの勝利だけでなく、新しい技術の開発と実証を目的としている。開発された技術は、二輪のみならず、四輪やマリンといったスズキの他事業への展開も見据えられている。使用されるマシンはGSX-R1000Rをベースとし、エクスペリメンタルクラスに参戦予定だ。
2025年仕様の大きな特徴は、サステナブルアイテムの大幅な拡充。燃料は2024年の40%バイオ由来から、WECでも使用されている実績のある100%サステナブル燃料(トタルエナジーズ製)に変更された。タイヤもブリヂストン製の再生資源・再生可能資源比率を向上させたものが採用される。
さらに、カウリングに再生カーボン材、前後フェンダーとサイドカウルには非漂白の天然亜麻素材が用いられ、茶色い外観が特徴的となるなど、多岐にわたるサステナブル技術が投入される。
ファクトリーマシンが進化して帰ってきた! スズキは東京モーターサイクルショーのプレスカンファレンスで、2025年の『Team SUZUKI CN CHALLENGE』の体制発表を行った。メーカーとして[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
日本が誇る雄大な自然を体感する一大ツーリングイベント 「日本三霊山ラリー」は、古来より日本の山岳信仰の対象とされてきた富士山、立山、白山という3つの頂を巡る壮大なツーリングイベントだ。石川、富山、静岡[…]
【Honda×ccilu】バイク乗りのための軽量防水シューズ ホンダとシューズブランド「ccilu」がコラボした、バイク乗りのための軽量防水シューズが登場。独自素材「ccilucell」で驚きの軽さと[…]
ドラマの熱を受けて6年ぶりの精進湖涼湖祭を8月4日(月)に開催 脚本のバカリズム&主要キャストからも特別応援メッセージが!! 涼湖祭の復活を祝して、脚本のバカリズムさん、主演の市川実日子さん、[…]
※写真はSHOEI Gallery FUKUOKA SHOEIは2025年9月12日、同社のヘルメットをフルラインナップ展示する公式ショールーム「SHOEI Gallery SAPPORO」を北海道札[…]
1位:ホンダ新「ゴリラ125」登場【海外】 モンキー125をベースにした「ゴリラ125」が、タイでプロトタイプとして登場。鉄製12L(リットル)のビッグタンクに鋲打ちシートは、まさに往年のゴリラそのも[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
WMTCモード燃費×タンク容量から航続距離を算出してランキング化 この記事では、国内4代バイクメーカーが公表しているWMTCモード燃費と燃料タンク容量から算出した1給油あたりの航続可能距離を元に、12[…]
誕生から40年を迎えたナナハン・スーパースポーツと、兄弟車のR600 1985年当時、ナナハンと呼ばれていた750ccクラスに油冷エンジン搭載のGSX-R750でレーサーレプリカの概念を持ち込んだのが[…]
スズキCNチャレンジのファクトリーマシンと同じウイングを装着(一部地域でオプション設定) スズキは、初代GSX-R750から40周年にあたる今年、「GSX-R1000」「GSX-R1000R」の復活を[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
人気記事ランキング(全体)
フリーズテック史上最高の冷感「氷撃α」シリーズ フリーズテックから登場した「氷撃α」長袖クルーネック冷感シャツは、シリーズ史上最高の冷感性能を誇る最新モデルです。生地表面に特殊な冷感プリント加工を施す[…]
ヘルメット装着で手軽に使えるバイク専用ドラレコ 「MiVue MP30Gps」は、バイクヘルメットに直接取り付けられるドライブレコーダー。これまでの車体取り付け型と違い、視界や操作性を損なわずに取り付[…]
ホンダCB1000F SE コンセプトの姿はこれだ! 7月11日、ホンダは鈴鹿8耐会場内のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプトを世界初披露すると突如宣言した。 同リリースでは真横からのシ[…]
空冷四発の最終形態……CB-F最後の1年を飾る1100F[1983年] 多くのライダーが憧れる究極のフラッグシップであるCB1100Rの技術をフィードバックした、CB-Fシリーズの最終形態。 エンジン[…]
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
最新の投稿記事(全体)
新型ムルティストラーダV4Sはダート性能もアップ! ムルティストラーダとは、英語にすれば“ マルチな道”、つまり“全路面対応型バイク”という意味だ。実際、ムルティストラーダのコンセプトは4in1バイク[…]
タンクの両サイドに「アールズギア」「テクニカルスポーツ」のロゴ 大阪モーターサイクルショーで世界初披露され、鈴鹿8耐でデモランも予定されるホンダの注目コンセプトモデル「CB1000F コンセプト」を早[…]
“モンスターマシン”と恐れられるTZ750 今でもモンスターマシンと恐れられるTZ750は、市販ロードレーサーだったTZ350の並列2気筒エンジンを横につないで4気筒化したエンジンを搭載したレーサー。[…]
【TESTER:青木タカオ】片岡義男小説で魅了されて以来、W1SAを25年間にわたって2台乗り継ぐバイク業界きってのWフリーク。 世界市場へ挑戦した当時最高の運動性能が魅力 前後に光る太鼓ウインカー、[…]
市販車とは異なる巨摩 郡の魂 CB750F 漫画『バリバリ伝説』を知る者ならば、主人公・巨摩 郡(こま ぐん)の愛機といえば、即座にあのホンダCB750Fを思い浮かべることだろう。当時のバイクブーム真[…]
- 1
- 2