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【17/31】【マン島TT 出張便り】世界に先駆けてバイクを進化させてきたイギリスの歴史がずらりと並ぶ博物館を見よ!

ノートン・モーターサイクルズ(Norton Motorcycles)は、1898年にバイク用パーツやアクセサリーメーカーとして創業し、1902年に自社製バイクの製造をスタートさせた。しかし1953年にはAMCに買収され、1966年にはノートン・ヴィリアーズとして再編。さらに、1973年にすでにトライアンフを吸収していたBSAと合併することで『ノートン・ヴィリアーズ・トライアンフ(NVT)』が設立されるに至る。NVTはイギリス政府と経済界がバイク産業を守る目的で設立したのだが、それも1978年までしか続かなかった。しかしノートンの所有権はその後、さまざまな起業家の手にわたりつつも生き残り、紆余曲折を経た現在はインドのTVSモーターの傘下となっている。写真は1906年に発売したノートンのスポーツモデル第1号車で、985cc空冷45度V型2気筒エンジンを搭載。最高出力は8psで最高速度は45mph(約72.4km/h)。同時期のノートンVツインは1907年のマン島TTの2気筒クラスで優勝し、それ以降ノートンはマン島TTで94勝を挙げている。