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【16/31】【マン島TT 出張便り】世界に先駆けてバイクを進化させてきたイギリスの歴史がずらりと並ぶ博物館を見よ!

A.J.S.は、1909年に創業したメーカーで、ジョー・スティーブンスとアルバート・ジョン・スティーブンスの兄弟によって運営された。社名は弟の名のイニシャルに由来し、正式名称は『A.J.スティーブンス(A. J. Stevens & Co. Ltd)』という。1920年代には自動車やバスの製造も手がけていたが、1931年に財政悪化により倒産。バイク事業はマチレス社が買収し、A.J.S.はブランドとして存続する。さらにマチレスは1938年にAMCに買収されるが、1960年代にイギリスのバイク産業全体が斜陽化すると、1966年にAMCが倒産。ノートン・ヴィリアーズが権利を所有することになったが、1974年に同社も倒産。A.J.S.の権利はフラフ・ブラウン氏が獲得してブランドが存続した。現在はイギリスでデザインし、中国で生産する体制をとりながら小排気量バイクやスクーターを製造している。写真は1930~1950年代の黄金期のモデル群だ。