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【13/31】【マン島TT 出張便り】世界に先駆けてバイクを進化させてきたイギリスの歴史がずらりと並ぶ博物館を見よ!

ウーラー(Wooler)は1911年に創業し、20年代には“フライング・バナナ”の愛称で有名になったが、1930年に世界大恐慌のため倒産。しかし第二次世界大戦が終わった1945年、ウーラーは水平対向4気筒エンジンを搭載したマシンのプロトタイプを発表し、1948年のロンドンショーで公開した。フライング・バナナの由来となった、ガソリンタンクがステアリングヘッドを取り囲む独特のディテールは健在で、エンジン形式と駆動機構はホンダ・ゴールドウイングの水平対向4気筒+シャフトドライブの登場より20年以上先駆けていたが、1956年に創業者のジョン・ウーラー氏が死去するとブランドもバイクも消滅した。