普通二輪免許で運転できて、高速道路が走れて車検も不要。そんな都合のいいバイクある? それ、まさしく軽二輪(126~250cc)クラスのこと。一般道で交通の流れをリードでき、高速道路では120km/h区間も問題なく走れる。アドベンチャー、ネイキッド、フルカウルスポーツ、クルーザーとラインナップは充実しており、価格もけっこうリーズナブルなのだ。
●文:ヤングマシン編集部
250ccクラスは16歳から取得可能な“普通二輪免許”で運転できる
バイクの免許は全部で7種類ある。原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除いてAT限定免許も設定される。大型二輪免許は18歳にならないと取得できないが、原付~普通二輪免許は16歳から取得可能だ。
このうち、本記事で紹介する250ccクラス(軽二輪)を運転できるのは、「普通二輪免許」以上。別記事で紹介予定のスクータータイプはAT限定普通二輪免許で運転できる。
普通二輪免許を取得するには、指定教習所を利用するか運転免許試験場での一発試験か、2つの方法があり、教習所を利用する場合は技能教習と学科教習を受け、卒業検定合格後に運転免許試験場で適性試験と学科試験(技能試験は免除)を受けて合格すれば、晴れて免許が交付される。
ちなみに、小型限定普通二輪免許を持っていれば学科教習が免除され、普通自動車免許を持っている場合は学科教習が1時限のみに短縮される。
教習所の費用は保有している免許によって変わり、免許なしか原付免許保持者の場合は17万円前後(限定なし)/15万円前後(AT限定)、普通自動車免許保持者の場合は5~7万円程度安くなり、小型限定普通二輪免許保持者は10万円前後安く済ませることができる。これらの価格はおおよその目安であり、地域によっても異なる。
試験場での一発試験(ダイレクト受験とも言う)では、お住まいの都道府県にある運転免許センター(運転免許試験場)で適性検査を受けた後に学科試験、技能試験に合格し、取得時講習と応急救護講習を受ければ免許交付となる。ちなみに、小型限定普通二輪免許または普通自動車免許を持っていれば学科試験は免除となる。
免許センターにおける免許の申請手続きにかかる費用は、教習所卒業者で3800円(受験料/交付手数料)、一発試験の場合は2万2300円(受験料/試験車使用料/交付手数料/取得時講習料/応急救護講習料)だが、不合格の場合は再び受験料と試験車使用料がかかる。
250ccバイクのメリットは?
維持費が安い
まず車両価格が安く、燃費もそこそこ以上にいい。そして何より車検がないので、車検にともなう費用を節約できる。重量税は届け出時にのみ4900円払えばよく、軽自動車税は1年毎に3600円。自賠責保険料は、12か月で7100円(離島と沖縄県を除く)と、251cc以上の小型二輪自動車(7010円)よりわずかに高いが、その他で十分に帳消しにできるはず。
高速道路を走れる
すぐ下の原付二種(51~125cc)クラスは高速道路を走れないので、高速道路に乗れる最小のクラスが軽二輪ということに。もちろんタンデムも可能で、法規的にできることは大型バイクとなんら変わりない。
交通の流れをリードできる動力性能
一般道であれば、交通の流れの先頭付近を走っても力不足を感じる場面はほとんどないだろう。登坂路や高速道路では車種によって非力に感じることもあるだろうが、120km/hが可能な路線でも無理をしないなど、車両の特性を理解して乗れば、問題を感じることはないだろう。
とにかく気軽
ミニサイズが多い原付二種以下に対し、前後17インチ以上のホイールサイズを持つ、いわゆるフルサイズ扱いの車両がスタンダードだが、車重は軽く、左右幅もスリムなため取り回しや走行においてとにかく気軽。200cc程度あれば高速道路にもそれほど躊躇なく乗れる。日本の交通環境に最も適しているのは軽二輪といっても過言ではない?
250ccバイクのデメリットは?
必要十分だがパワフルではない
高速道路も走れるが、もちろん400ccや大型バイクほど余裕があるわけではない。節度を持って走り、追い越し車線の利用は最小限にしたほうが無難だろう。100km/h巡行中でも登り坂ではきっちりスロットルを開け足さないと速度低下しがち。まあ、合法的にエンジンをブン回せる楽しみは他にないとも言えるわけだが。
車検がないのでメンテナンスをサボリがち
車検がないからといって、定期的なメンテナンスをしなくてもいいと勘違いしてはいけない。油断して酷い状態になっているライダーもたまにいるので、日常点検に加えてタイヤとブレーキ、チェーンぐらいは定期的なメンテナンスを習慣にしておこう。
2024年、250ccバイクはどんな状況?
2020年8月に最後の1台が生産され、35年の歴史に幕を下ろしたヤマハ セロー250。この事件によって行き場をなくしたライトオフ層のライダーに対し、ホンダはCRF250L、カワサキはKLX230で受け皿を用意した。ここに待望の殴り込みをかけてきたのがスズキ Vストローム250SXだ。アドベンチャーモデルということで純オフ系ではないが、街乗りとロードが中心という大多数の使い勝手を満足させてくれるに違いない。さらに、ホンダがスクランブラーのCL250を投入したことで、選択肢はかなり広がっている。
一方で、2020年に現行クラス唯一の4気筒エンジンを引っ提げて登場したカワサキ ニンジャZX-25Rによって250ccスポーツクラスが刺激され、これに呼応したホンダはCBR250RRを徐々にパワーアップさせて2023年モデルではついに43psに。サーキットのラップタイムという実質的な速さではCBR250RR、胸のすく超高回転パワーは同じく2023年モデルで48psにパワーアップしたZX-25Rと、ライバルストーリーを紡ぎ続ける。
ヤマハはフルカウルスポーツのYZF-R25とネイキッドのMT-25という最小限のラインナップ(その代わり、別記事で紹介予定のスクーターは国産メーカーでクラス最多)だが、対照的なのは空冷単気筒150から水冷2気筒250まで揃えるスズキの独自路線だろう。スズキは尖ったスポーツ路線とは一線を画し、日常域での実用性と気軽な楽しさを追求している。
ジャパンモビリティショー2023で参考出品されたカワサキ「W230」「メグロS1」「新型KLX230」「新型KLX230SM」は2024年秋以降の投入が見込まれる。
【2024年5月版】250ccバイク 国産おすすめ18選!
ホンダ レブル250 / Sエディション
2018年から2022年まで、そして2023年上半期も断トツの登録台数を誇る、クラス唯一の国産クルーザーがレブル250だ。シンプルなボバースタイルと690mmのシート高で扱いやすく取り回しも楽々。エンジンはトルクフルな水冷DOHC4バルブ単気筒で、フロントフォークの傾きを30度としつつキャスター角を28度にしたスランテッドフォークが堂々としたスタイリングを実現している。2020年にマイナーチェンジし、カバー付きの4眼LEDヘッドライトを採用するとともに、ビキニカウル/フォークブーツ/ワディングシートを装備するSエディションが追加された。2022年末に最新排出ガス規制に適合した最新型が登場し、カラーバリエーションも拡充されている。
主要諸元■全長2205 全幅820 全高1090 軸距1490 シート高690(各mm) 車重171kg/S=172kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 26ps/9500rpm 2.2kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■タイヤサイズF=130/90-16 R=150/80-16 ●価格:61万500円/S=64万9000円 ●色:灰、黒、白/S=チタン、赤 ●発売日:2022年12月22日
スズキ Vストローム250SX
スズキが誇るアドベンチャーモデル、Vストロームシリーズの最新作。油冷単気筒エンジンとフレームのベースはジクサー250と共有しながら、前19/後17インチホイールやアルミ製キャリア、ウインドシールド、ナックルガードなどで武装し、アンダーガードでダート走行に備える。八角形ヘッドライトとテールランプはLEDを採用するほか、セルボタンを一押しするだけでエンジンを始動するまでセルモーターが回る“スズキイージースタートシステム”やUSB電源アウトレットを備える。メーターは反転表示のフルデジタルで、速度計、回転計のほか燃料残量、ギヤ段数、オド&トリップ、平均燃費、電圧、時計などを表示する。
主要諸元■全長2180 全幅880 全高1355 軸距1440 シート高835(各mm) 車重164kg(装備)■油冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 249cc 26ps/9300rpm 2.2kg-m/7300rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=100/90-19 R=140/70-17 ●価格:56万9800円 ●色:黄、橙、黒 ●発売日:2023年8月24日
ホンダ CL250
レブル250のフレームをベースにスクランブラー化し、エンジン特性はCRF250Lと同様の低回転トルク重視に。前19/後17インチホイールで自由な走りを手に入れたのがCL250だ。アップタイプのマフラーやタンクパッド、ワイドなハンドルバー、ストロークを伸長したサスペンションを手に入れている。実際の走りはトラッカー寄りで、街乗りからツーリングが得意な領域。もちろんフラットダートくらいなら積極的に走りを楽しむこともできる。手に入れやすい価格でレブル250と同様に人気機種となっている。見晴らしよく開放感のあるライディングポジションのとおり、気楽で気遣いのいらない相棒となってくれるに違いない。
主要諸元■全長2175 全幅830 全高1135 軸距1485 シート高790(各mm) 車重172kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/8500rpm 2.3kg-m/6250rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/80R19 R=150/70R17 ●価格:62万1500円 ●色:橙、灰、白 ●発売日:2023年5月18日
スズキ Vストローム250
フルカウルスポーツ「GSX250R」とエンジン&フレームのベースを共有し、前後17インチホイールのままロングツーリング適性を高めた売れっ子アドベンチャーモデル。2022年には軽二輪クラスの販売台数でレブル250、PCX160という強豪に続く3位に入った。2023年3月には令和2年排出ガス規制に適合した最新型に。飛ばさずとも気持ちよく長距離を走り切れる実直なキャラクターと愛らしいデザインで長く支持され続け、2024年4月には価格改定が実施された。
LEDテールランプやシフトタイミングを知らせるRPMインジケーター、ギヤポジションインジケーター、大容量17Lの燃料タンクといった装備は従来型から継承。また、防風性の高いスクリーン/ナックルガード/センタースタンド/DCソケットを標準装備し、大型のアルミ製リヤキャリアにはオプションのトップ/サイドケースをスマートに装着できる。
主要諸元■全長2150 全幅880 全高1295 軸距1425 シート高800(各mm) 車重191kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC2バルブ 248cc 24ps/8000rpm 2.2kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=110/80-17 R=140/70-17 ●価格:66万8800円 ●色:黄×黒、赤×黒、白×黒、黒 ●発売日:2024年4月17日
ホンダ CRF250L/ラリー
前21/後18インチホイールを履くフルサイズトレール。オフロード車然としたCRF250Lとロングツーリング性能を高めたCRF250ラリーがあり、それぞれ標準車高のモデルに加え前後サスペンションストロークを伸長した〈s〉タイプがラインナップされる。価格は標準モデルも〈s〉も同じ。CRF250Lは2023年モデルで、それまでオプション設定だったナックルガードを標準装備。新色のスウィフトグレーは標準モデルにのみ採用している。ウインドシールドや左右非対称ヘッドライト、容量の大きい燃料タンクを採用するCRF250ラリーは、いずれのタイプも同じエクストリームレッドを採用する。一見するとロングツーリングモデルとしては燃料タンクが小さめに感じられるかもしれないが、WMTCモード燃費は33.7km/Lとなっており、ラリーなら404km、Lでも262kmと十分な航続距離を誇る。
【CRF250L】主要諸元■全長2210 全幅900 全高1165 軸距1440 シート高830(各mm) 車重141kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/9000rpm 2.3kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量7.8L■タイヤサイズF=80/100-21 R=120/80-18 ●価格:62万1500円 ●色:灰(標準モデルのみ)、赤(〈s〉のみ) ●発売日:2023年1月26日 ※諸元は標準モデル
【CRF250RALLY】主要諸元■全長2200 全幅920 全高1355 軸距1435 シート高830(各mm) 車重153kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 24ps/9000rpm 2.3kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=80/100-21 R=120/80-18 ●価格:76万4500円 ●色:赤 ●発売日:2023年1月26日 ※諸元は標準モデル
カワサキ ニンジャZX-25R SE / KRTエディション
クラス唯一の並列4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「ニンジャZX-25R SE」は、2023年モデルでマイナーチェンジし、令和2年度排出ガス規制に適合しながら最高出力&最大トルクを向上。新たにスマートフォン接続機能付き4.3インチTFTフルカラーメーターや前後LEDウインカー、プリロード調整が可能な倒立フロントフォーク・SFF-BPを採用している。さらに半年待たずしてカラーチェンジ版の2024年モデルが発売される。初期モデルにあった標準モデルは省略され、2023年モデル以降はオートブリッパー付きクイックシフターKQS(カワサキクイックシフター)、USB電源ソケット、スモークウインドシールド、フレームスライダー、ホイールリムテープを標準装着した『SE』のみのラインナップとなった。ライムグリーンを基調としたKRTエディションは、スーパーバイク世界選手権で活躍するカワサキレーシングチーム(Kawasaki Racing Team)のワークスカラーをイメージしたものだ。
主要諸元■全長1980 全幅750 全高1110 軸距1380 シート高785(各mm) 車重184kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 249cc 48ps/15500rpm 2.2kg-m/12500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:96万2500円 ●色:ライムグリーン(KRT)、銀×黒 ●発売日:2023年9月15日
ホンダ CBR250RR
パワフルな並列2気筒エンジンと軽量な車体による、鋭いハンドリングを武器とするホンダのフルカウルスポーツがCBR250RRだ。初期のモデルは38psだったが、マイナーチェンジで3psのパワーアップに加え、スリッパークラッチの標準装備とクイックシフターをオプション設定とすることでパフォーマンスを向上。さらに2023年モデルで1psのパワーアップ、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラクションコントロールに相当)、SFF-BP倒立フロントフォーク、ハザードランプ、エマージェンシーストップシグナルを新採用した。LEDヘッドライトによるアグレッシブな表情やレイヤードカウルの抑揚が、クラス随一の高いスポーツ性を象徴している。
主要諸元■全長2065 全幅725 全高1110 軸距1390 シート高790(各mm) 車重168kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 42ps/13500rpm 2.5kg-m/10750rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色&価格:黒、白=86万9000円/赤=90万7500円 ●発売日:2023年2月20日
ヤマハ YZF-R15
YZF-R125と同時デビューの軽二輪版で、可変バルブシステム・VVAを搭載した水冷4ストローク単気筒、シフト操作を支援するアシスト&スリッパークラッチ、後輪のスリップを抑制するトラクションコントロールシステムなど充実の装備を誇る。バイファンクションタイプのLEDモノアイヘッドライトやマルチファンクションLCDメーター、肉抜き加工が施されたハンドルクラウン、アルミ製スイングアームなど、YZF-Rシリーズらしさ満点だ。クラッチ操作不要でスムーズなシフトアップを可能にするクイックシフトキットもアクセサリー設定される。
主要諸元■全長1990 全幅725 全高1135 軸距1325 シート高815(各mm) 車重141kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 155cc 19ps/10000rpm 1.4kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■タイヤサイズF=100/80-17 R=140/70-17 ●価格:55万円 ●色:青、灰、黒 ●発売日:2023年10月16日
ヤマハ YZF-R25
YZF-R1Mのイメージを投影しつつ、ストリートでの扱いやすさを追求した“優しい”スーパースポーツ。左右2眼のLEDヘッドライトや倒立フロントフォーク、フル液晶デジタルメーターなどを装備し、ハンドルクラウンにはレーシングマシンを彷彿とさせる肉抜きを施す。兄弟車のYZF-R3(320cc)とは並列2気筒エンジンやフレームなどのベースを共有しながら、バイアスタイヤを装備するなどクラスに準じた装備とされている。2023年モデルとして登場したパープルなど、独自のクセ強カラーもヤマハならではの持ち味だ。
主要諸元■全長2090 全幅730 全高1140 軸距1380 シート高780(各mm) 車重169kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 35ps/12000rpm 2.3kg-m/10000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:69万800円 ●色:紫、青、黒 ●発売日:2023年2月22日
スズキ GSX250R
スポーティなデザインながら、ライバル勢とはまったく異なるアプローチで扱いやすさを高めたモデルがGSX250R。4気筒や2気筒で速さをアピールするライバルが増えてくる中、24psと控え目なスペックでも低回転域の豊かなトルクを充実させるなど、スズキはあくまでもライダーへの優しさを忘れない。セパレートハンドルにフルカウルというスタイルだが主戦場は街乗りやツーリング。LEDテールランプやシフトタイミングを知らせるRPMインジケーター、ギヤ段数表示など装備も充実している。2024年モデルではLEDヘッドライトの採用と価格改定が実施された。
主要諸元■全長2085 全幅740 全高1110 軸距1430 シート高790(各mm) 車重181kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒SOHC2バルブ 248cc 24ps/8000rpm 2.2kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=110/80-17 R=140/70-17 ●価格&色:63万5800円(黒、黒×赤)/64万7900円(白、青) ●発売日:2024年4月17日
スズキ ジクサーSF250
新世代の油冷シングルエンジンを搭載するフルカウルスポーツ。ジクサー250やVストローム250SXとは兄弟車だ。フル液晶メーターやLEDヘッドライトを採用し、力強い造形の燃料タンク、スポーティな前後に分割シートやスイングアームマウントのリヤフェンダー、そしてワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムなど装備も充実。2気筒のGSX250Rよりもパワフルかつ軽量で、よりスポーティに仕立てられている。リーズナブルな車体価格や優れた燃費など、経済性の高さも美点。
主要諸元■全長2010 全幅740 全高1035 軸距1345 シート高800(各mm) 車重158kg(装備)■油冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 249cc 26ps/9300rpm 2.2kg-m/7300rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:51万4800円 ●色:青、黒 ●発売日:2023年2月23日
カワサキ ニンジャ250 / KRTエディション
並列2気筒エンジンをニンジャ400と共通のスチール製トレリスフレームに搭載するスポーツモデル。ライムグリーンのKRTエディションと、濃い灰色のメタリックカーボングレー×メタリックマットカーボングレーをラインナップする。アシスト&スリッパークラッチや2眼LEDヘッドライト、ギヤポジションインジケーターなどを装備し、ニンジャZX-25Rと棲み分ける。
主要諸元■全長1990 全幅710 全高1125 軸距1370 シート高795(各mm) 車重166kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 248cc 35ps/12500rpm 2.2kg-m/10500rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:70万4000円 ●色:ライムグリーン、灰 ●発売日:2023年9月15日
ヤマハ MT-25
2022年4月にマイナーチェンジして発売され、令和2年度排出ガス規制に適合しながら最高出力/最大トルクとも従前の性能をキープ。さらにクラッチ操作不要でスムーズなシフトアップを実現するクイックシフターが新たにアクセサリー設定された。カラーラインナップは3色で、それぞれホイールカラーも異なる。兄弟車に320ccのMT-03もあり、ラジアルタイヤの03に対しバイアスタイヤの25といった細かい違いも。
主要諸元■全長2090 全幅755 全高1070 軸距1380 シート高780(各mm) 車重167kg■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 35ps/12000rpm 2.3kg-m/10000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:63万2500円 ●色:灰、青、濃灰 ●発売日:2022年5月25日
ホンダ CB250R
ネオスポーツカフェをコンセプトとしたスポーティなネイキッドモデル。丸型LEDヘッドライトでオーセンティックなバイクらしさを表現するが、SFF-BP倒立フロントフォークやアシスト&スリッパークラッチ、ギヤポジションインジケーターを備えた反転表示のフル液晶メーターなど装備は最新世代だ。CBR250R由来の水冷単気筒エンジンを、優れた靭性の高張力鋼スチールフレームに搭載し、前後ブレーキにはウェーブ型ディスクを採用するほか、ABSはIMU連動で危険な前転モーメントを抑制する。
主要諸元■全長2020 全幅805 全高1045 軸距1355 シート高795(各mm) 車重144kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 249cc 27ps/9500rpm 2.3kg-m/7750rpm 変速機6段 燃料タンク容量10L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:56万4300円 ●色:艶消し黒、艶消し青、赤 ●発売日:2022年7月21日
カワサキ Z250
35psの並列2気筒エンジンをスチール製トレリスフレームに搭載するZ250は、ニンジャ250とベースを共有する関係。φ41mm正立フロントフォークやZシリーズ共通の「Sugomi」デザインを採用する、アグレッシブなネイキッドスポーツモデルだ。9月15日に発売される新色は、グレー×ブラックのボディカラーにグリーンのフレームという組み合わせが渋い。
主要諸元■全長1990 全幅800 全高1060 軸距1370 シート高795(各mm) 車重164kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 248cc 35ps/12500rpm 2.2kg-m/10500rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70-17 R=140/70-17 ●価格:68万2000円 ●色:灰×黒 ●発売日:2023年9月15日
スズキ ジクサー250
油冷シングルエンジンを搭載するネイキッドスポーツで、兄弟車のフルカウルスポーツ「ジクサーSF250」と同時発売。薄型・八角形のLEDヘッドライトやボリューム感のある燃料タンクに、前後二分割シートやスイングアームマウントのリヤフェンダーといった力強いデザインを採用し、ワンプッシュでエンジン始動が可能なスズキイージースタートシステムやABSを標準装備する。ライバル勢に対する価格のアドバンテージは圧倒的で、国産250ccネイキッドで最安の48万1800円という低価格ぶり(下記の150はさらに安い)でありながらラジアルタイヤを履く。2023年モデルで令和2年度排出ガス規制に適合した。
主要諸元■全長2010 全幅805 全高1035 軸距1345 シート高800(各mm) 車重154kg(装備)■油冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 249cc 26ps/9300rpm 2.2kg-m/7300rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:48万1800円 ●色:青、黒 ●発売日:2023年2月23日
スズキ ジクサー150
2017年に初代モデルが登場し、2020年に現行デザインへ。2023年モデルで令和2年度排出ガス規制に適合した。ロングストローク設定の軽量コンパクトな空冷単気筒エンジンを搭載し、驚異の燃費を実現。さらに40万円を切る圧倒的な低価格もあいまって、“コスパモンスター”ぶりは他の追随を許さない。車体のつくりはベーシックだが、LEDヘッドライトや前後ディスクブレーキ、1チャンネルABS、後輪ラジアルタイヤを採用するといったこだわりも見逃せない。
主要諸元■全長2020 全幅800 全高1035 軸距1335 シート高795(各mm) 車重139kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 154cc 13ps/8000rpm 1.3kg-m/5750rpm 変速機6段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=100/80-17 R=140/60R17 ●価格:38万5000円 ●色:青、銀×橙、黒 ●発売日:2023年1月27日
まとめ
126~250ccの軽二輪クラスは車検がなく、日本の交通環境に過不足なく応えてくれることからビギナーの入門バイクにもベテランの最後の1台にもなりうる存在。通勤やツーリング、機種によってはサーキット走行も楽しめて、それでいて体力的にもコスト的にも負担は少ない。現行ラインナップではネオクラシック系のみ手薄だが、単気筒/2気筒モデルを中心にフルカウルスポーツからネイキッド、アドベンチャーまで選択肢も豊富だ。4気筒エンジンを搭載するのはニンジャZX-25Rが唯一無二。
よくある質問
初めてのバイクは250ccがいいって言われるけど?
優れた経済性や手に余らない大きさとパワー、さらに何にでも使える汎用性の高さなどから、初めてのバイクにもっともおすすめしやすい。高速道路を走れるのもポイントだ。このクラスでライディングスキルを磨き、自分のバイクとの付き合い方がわかってきたら、より趣味性の強いバイクに移行していくのもアリだろう。
250ccバイクで高速道路を走ると?
基本的に100km/h巡航は問題なく、機種によっては120km/h道路でもしっかり交通の流れに乗れる。ただし追い越し加速が必要な場面やタンデムでの登り坂などは、それなりにエンジンをブン回さないと苦しい。余裕はあまりないが問題もない、という感じ。
燃費はどのくらい?
4気筒エンジンを搭載するZX-25Rが18.7km/Lなのを除き、ほとんどの機種で実測値に近いとされるWMTCモード燃費で25km/L~35km/L程度を公称する。ただし、燃費お化けと呼ばれるジクサー150だけはメーカー公称値で50.0km/L、そしてツーリングでの実測燃費はそれを軽々と超えてくるとの報告が多数ある。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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シート高を5mm下げながらリヤサスを伸長 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジ。11月27日発売のトレールモデルに続き、2025年1月13日にスーパーモトモデル「KLX230SM」を発売する[…]
サスペンションをロングストローク化しつつ抑えたシート高を両立 カワサキはKLX230シリーズをモデルチェンジし、2025年モデルとして発表した。以前のモデルは、標準仕様が2019年10月、車高を下げて[…]
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」が発表された。発売は2024年11月27日で、ボディカラーは全3色のラインナップだ。 ベー[…]
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4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
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一般人でも許される現行犯逮捕とは? 「逮捕」とは、犯罪の容疑がある人の身柄を強制的に拘束する手続きです。 原則として、事前に裁判官の審査を受けて許可を取り、令状の発付を得てからでなければ、たとえ警察で[…]
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
バイクのパーツと“夜行”をポップアートに描いたホットでクールなグラフィックモデル Z-8 ヤギョウは、ネオンカラーなどの極彩色で彩られた現代ポップアートなグラフィックが特徴だ。グラフィックにはタイヤと[…]
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
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