
スズキは、645ccのVツインエンジンを搭載するアドベンチャーモデル「Vストローム650」および「Vストローム650XT」にニューカラーを設定し、2024年モデルとして発表した。稀代の名車はVストローム800DEが発売されてもなお唯我独尊で存在し続ける。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
スクエアデザインの1050/800/250SXに対し、650と250は穏やかな意匠
スズキは、Vストローム650/Vストローム650XTに新色を設定し、2024年モデルとして2月9日に発売すると発表した。名作と言われる645ccV型2気筒エンジンを搭載し、扱いやすく長距離でも疲れないVストローム650/XTは、ミドルクラスよりもリッタークラスが人気の日本においても、ベテランを中心に名車として認識されているアドベンチャーマシンだ。
標準モデルのVストローム650は、ホワイトに替えてブルーを追加、ブラックは継続しつつハイライト色をイエローからブルーへと刷新した。また、グラフィック変更にともない燃料タンクにSUZUKIのロゴが追加されている。
ワイヤースポークホイール、ナックルガード、アンダーカウルを標準装備するVストローム650XTは、スズキのオフロードレースの伝統を継承したイエローを引き続きラインナップしつつ、同じくロゴまわりを変更。さらにシート表皮をブルー&ブラックのツートーンとしている。ホワイトはブルー×ホワイトのツートーンに置き換えられ、ブルーアルマイトのリムを装備する。ブラックは差し色の変更とともにゴールドホイールを獲得した。
標準モデルのカラーバリエーションは2色、XTのカラーバリエーションは従来の4色から青×銀の廃止で3色ラインナップになった。
Vストローム650シリーズは2022年3月発売のモデルで最新排出ガス規制に適合。大容量20Lの燃料タンクや12Vのアクセサリーソケット、2段階から選択可能なトラクションコントロールシステム、スタータースイッチをワンプッシュするだけでエンジンが始動できる「スズキイージースタートシステム」、発進時にエンジン回転数を自動的に上げるローRPMアシスト、前後車輪のロックを防ぐABSなどを標準装備している。
ラリーマシンを思わせるスクエアデザインの1050や800に対し、丸みを帯びたデザインや抑えめのシート高など、万能な旅バイクとして独自の個性を持ったVストローム650/XTは、国産で唯一Vツインエンジンを搭載するアドベンチャーモデル。末永く名車として評価されていくに違いない。
SUZUKI V-Strom650 ABS[2024 model]
SUZUKI V-Strom650XT ABS[2024 model]
Vストローム650/XTのスペック
| 車名 | V-Strom650 | V-Strom650XT |
| 型式 | 8BL-C733M | ← |
| 全長×全幅×全高 | 2275×835×1405mm | 2275×910×1405mm |
| 軸距 | 1560mm | ← |
| 最低地上高 | 170mm | ← |
| シート高 | 835mm | ← |
| 装備重量 | 212kg | 215kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ | ← |
| 総排気量 | 645cc | ← |
| 内径×行程 | 81.0×62.6mm | ← |
| 圧縮比 | 11.2:1 | ← |
| 最高出力 | 69ps/8800rpm | ← |
| 最大トルク | 6.2kg-m/6300rpm | ← |
| 変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
| 燃料タンク容量 | 20L | ← |
| WMTCモード燃費 | 23.3km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) | ← |
| タイヤサイズ前 | 110/80R19 | ← |
| タイヤサイズ後 | 150/70R17 | ← |
| ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク | ← |
| ブレーキ後 | 油圧式シングルディスク | ← |
| 価格 | 95万7000円 | 100万1000円 |
| 色 | 青、黒 | 黄、白×青、黒 |
| 発売日 | 2024年2月9日 | ← |
スズキVストローム650/XTを購入したい! 車両販売情報はこちら
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
[◯] 設計の古さは感じるが大柄ゆえの長所が多々 Vストローム1000の車体にSV650のVツインを搭載し、’04年に販売がスタートしたVストローム650。’12年に初のフルチェンジを実施し、翌’13[…]
LED縦目2灯の最新デザインでVストロームファミリーの新世代が登場! '02年登場のVストローム1000(のちに1050へ)、’04年登場のVストローム650、’17年登場のVストローム250に続く新[…]
スポーツ×アドベンチャーの融合 スズキ「GSX-S1000GX」が1月25日に発売決定! EICMA 2023(ミラノショー)で世界初公開された新型クロスオーバーモデルが、電子制御サスペンションなどの[…]
Vストローム250SX[56万9800円] vs Vストローム250[64万6800円] 2023年8月24日に発売されるスズキの新型モデル「Vストローム250SX」は、油冷単気筒エンジンを搭載するア[…]
見晴らしがいい! オンロードバイクとアドベンチャー/オフロード/クロスオーバーなどの大きな違いのひとつは、走破性をよくするために車高が高くなっていること(最低地上高も同時に高まる)だろう。加えて、ステ[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
レーサーポジションでもツーリングするカルチャーを育んだGSX-R1100! 1985年、サーキット最速を目指した新世代の油冷エンジンに超軽量なアルミ製ダブルクレードルのスーパースポーツ・GSX-R75[…]
ターンバイターンのナビゲーションも標準搭載! スズキはインドで、ジクサー250と共通の油冷単気筒エンジンを搭載するスポーツアドベンチャーモデル「VストロームSX」の2026年モデルを発表。4つのカラー[…]
ライバルを突き放す90°Vツインと高剛性に低重心の新次元を構築! ヤマハRZ250の切り開いた2スト復活劇から、レーシングマシンのレプリカブームへとエスカレートさせたのは、1983年のスズキRG250[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
鮮やかな“パールビガーブルー”のスペシャルエディション登場 スズキは「ハヤブサ」をマイナーチェンジし、2025年12月24日に発売すると発表した。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは、リチウムイ[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
オフ走行の質を高める「ピボットレバー」と「アドベンチャーフットペグ」 オフロード走行において、転倒時のレバー破損リスクを軽減し、操作性を高めるパーツは必須レベル。それに応えるかのように設定されたのが「[…]
タフネスと優しさを両立した水冷エンジン「シェルパ450」 インド北部にそびえるヒマラヤ山脈は、ロイヤルエンフィールドにとって、ひいてはインド人にとって、いつでも憧れの旅路だ。そんな憧憬が表れているモデ[…]
ターンバイターンのナビゲーションも標準搭載! スズキはインドで、ジクサー250と共通の油冷単気筒エンジンを搭載するスポーツアドベンチャーモデル「VストロームSX」の2026年モデルを発表。4つのカラー[…]
航続距離はなんと362km! ヤマハは、2025春に開催された大阪モーターサイクルショーにて「オフロードカスタマイズコンセプト」なる謎のコンセプトモデルをサプライズ展示。従来型のWR155R(海外モデ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
人気記事ランキング(全体)
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 カワサキモータースジャパンは、ジャパンモビリティショー2025で世界初公開した新型「Z900RS」シリーズについてスペッ[…]
16日間で211万着の「メディヒール」が物量攻勢で復活 ワークマンが展開するPBリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」シリーズが、いま爆発的なヒットを記録している。2026年、秋冬商戦に[…]
ライバルを突き放す90°Vツインと高剛性に低重心の新次元を構築! ヤマハRZ250の切り開いた2スト復活劇から、レーシングマシンのレプリカブームへとエスカレートさせたのは、1983年のスズキRG250[…]
経済性と耐久性に優れた素性はそのままに、ブレーキ性能を向上 ホンダはタイで、日本仕様のキャストホイール+ABSとは別ラインになっているスーパーカブ110(現地名:スーパーカブ)をマイナーチェンジ。新た[…]
アドベンチャールックは伊達じゃない! 大型バイザーの恩恵 まず目を引くのが、オフロードテイストを感じさせる大型ピークバイザーだ。これは単なるファッションではない。 直射日光を遮る“ひさし”としての機能[…]
最新の投稿記事(全体)
オフ走行の質を高める「ピボットレバー」と「アドベンチャーフットペグ」 オフロード走行において、転倒時のレバー破損リスクを軽減し、操作性を高めるパーツは必須レベル。それに応えるかのように設定されたのが「[…]
レジェンド:フレディ・スペンサー視点「軽さと許容範囲の広さが新時代のCBの証だ」 私は長年、新しいバイクのテストをしてきたが、その際に意識するのはバイクから伝わる感覚、アジリティ(軽快性)、そして安定[…]
日本発のトランスフォーマブル・バイク「タタメルバイク」 タタメルバイクは、日本のものづくりの精神と、自由な発想が融合して生まれた「持ち運べるパーソナルモビリティ」だ。最大の特徴は、その名の通りの折り畳[…]
〈1978年3月〉SR400[2H6]/500[2J3]:ロードスポーツの原点 1976年に発売したオフロードモデルのXT500のエンジンとフレームをベースに、トラディショナルなロードスポーツとして登[…]
何でもありルールに世界のメーカーが飛びついた WRCグループBカテゴリーは1982〜86年まで続いたラリー競技。レース好きならご存じの通り、レギュレーションはほぼ「何でもあり」的なニュアンスでした。レ[…]
- 1
- 2
















































