カワサキはインドで、空冷2バルブ単気筒エンジンを搭載したネオクラシックモデル「W175」の2024年モデルを発表した。先に登場した新バージョンのW175ストリートに続くもので、シンプルな単色と剛かなツートーンそれぞれに新色を追加している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
シンプルなグレーと豪華なブルーを追加!
カワサキインディアは、先に発表されたW175ストリートに続き、ベースモデルの無印「W175」にニューカラーを追加し、2024年モデルとして発表した。これにともない、14万7000ルピー~14万9000ルピーだった価格を12万2000ルピー~13万1000ルピー(日本円換算約21万3000円~22万8000円・12/11現在)へと値下げしている。その内訳は以下の通り。
W175(MY23・黒)=12万2000ルピー(従来は14万7000ルピー)
W175(MY23・赤)=12万4000ルピー(従来は14万9000ルピー)
W175(MY24・灰)=12万9000ルピー
W175(MY24・青)=13万1000ルピー
黒と灰はシンプルなモノカラーとされ、フロントフェンダーは黒に統一。赤と青は手書き風のゴールドラインが燃料タンクにあしらわれ、フロントフェンダーはタンクと同色になっている。
W175は2017年末からインドネシアで販売されるほか、2022年9月以降にインドにも導入されているネオクラシックモデル。ほどよい排気量と入手しやすい価格が特徴で、インド仕様は空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンにFIを組み合わせ、2次エアシステムを追加することでユーロ5に近いとされる現地の排出ガス規制・BS6に適合している。
車体はセミダブルクレードルフレームやワイヤースポーク仕様の前後17インチホイール(上級モデルのW175ストリートはキャストホイール)が特徴で、フロントブレーキはφ270mmディスクにシングルチャンネルABSを採用している。リヤはドラム式だ。
フロントフォークはインナーチューブ径φ30mmで、ホイールトラベルは110mm。リヤサスペンションは5段階にプリロード調整が可能なショックユニットを採用し、ホイールトラベルは64mmだ。
メーターはアナログ×デジタルを組み合わせたシンプルなもので、距離計や燃料残量計のほか基本的な各種インジケーターを備えている。
キャブトンスタイルのサイレンサーは、現地ではピーシューター(豆鉄砲)スタイルと呼ばれるようで、これもクラシカルなスタイリングを構成するポイントになっていると言えるだろう。
インド仕様のオリジナル装備としては、センタースタンドやサリーガードの採用、またシート表皮もタックロールタイプのインドネシア仕様などとは異なる、シンプルなデザインとなっている。大型グラブバーの装備もうれしい。
FI化などでBS6に適合し、ABSを装備しているということは、日本への導入もしくは並行輸入も可能といえなくもないが……。
KAWASAKI W175[2023-2024 India model]
主要諸元■全長2005 全幅805 全高1050 軸距1320 最低地上高165 シート高790(各mm) 車重135kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 177cc 13ps/7500rpm 1.3kg-m/6000rpm 変速機5段 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=80/100-17 R=100/90-17 ※諸元はインド仕様
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
シルバーとグリーンの2色! カワサキがインドのSNSで、数日前からティーザーを展開してきたニューマシン「W175ストリート」の姿を初公開。公式ページも半日後にオープンし、スペックや13万5000ルピー[…]
W175シリーズの全カラーバリエーションとディテール写真をまとめて見る(26点) 現地価格は33万円台! 以前のモデルは日本に並行輸入されていた 2017年にエストレヤ(250)が生産終了になり、同型[…]
3460万ルピア(約33万円)より! 日本では2017年にエストレヤが生産終了になり、同型のマシンはタイなど海外でW250と車名を変えて生き残っているものの、日本でカワサキ製の軽二輪(126~250c[…]
GB350は受注一時停止中だが、ロイヤルエンフィールドは供給順調 中型クラス……というか普通二輪免許で乗れる空冷ネオクラシックバイクが大人気だ。ホンダはインドで「ハイネスCB350」として発表したモデ[…]
「らしいエンジン」目指して頑張っています! カワサキがジャパンモビリティショー2023のワールドプレミアした5台の中で、大きな注目を集めるのがMEGURO S1とW230。カワサキモータースジャパンが[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
モーターサイクルショーで初公開されたINT 650 ロイヤルエンフィールド製品を輸入・販売するピーシーアイは、マイナーチェンジしたINT 650(アイエヌティー・ロクゴーマル)を2024年4月18日に[…]
XT500をベースにSR500/400が誕生、ロードスポーツとしての好バランスで400が生き残った ワイズギアが「SR400復刻カラー外装セット」を8月下旬以降に発売すると発表した。 SR400は、1[…]
水冷単気筒エンジン+倒立フロントフォークを採用! 英国マットモーターサイクルを取り扱うピーシーアイは、新型車「DRK-01」を2024年4月18日に発売した。じっさいに車両が販売店に届くのは6月下旬予[…]
MT-09ベースのネオレトロ! ブランニューモデルXSR900 GPの登場と同時に、ネイキッド仕様のXSR900にも最新カラーが登場した! こちらは白×赤に金の足まわりを備えたシルキーホワイトと、全身[…]
あの頃のレーシングマシン感! ヤマハは、XSR900をベースにカウルや超小型ヘッドライト、セパレートハンドルなど1980年代レーサーレプリカを思わせるディテールとしたブランニューマシン「XSR900 […]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
ビモータ×カワサキの新たな旅が始まる……! カワサキがワールドスーパーバイク選手権(WSBK)へのファクトリー参戦を終了し、従来のカワサキレーシングチーム(KRT)は新たなステージへと移行する──。 […]
ターマックターミネーターズ本編 今回のバイク:カワサキ KDX125 カワサキが2ストモトクロッサーをベースに公道オフローダーとして仕上げたのがKDX125です。てんちょーのバイク仲間がお父さんへのプ[…]
世界不況からの停滞期を打破し、新たな“世界一”への挑戦が始まった 2008年からの世界同時不況のダメージは大きく、さらに東日本大震災が追い打ちをかけたことにより、国産車のニューモデル開発は一時停滞を余[…]
究極性能先鋭型から、お手ごろパッケージのグローバル車が時代の寵児に オーバー300km/h時代は外的要因もあって唐突に幕切れ、それでも高性能追求のやまなかったスーパースポーツだったが、スーパーバイク世[…]
クラスの男子はCB派とマッハ派に分かれて大激論 私にとってのバイク原体験は、父方の田舎だった。農家をやっていたものだから、仕事の都合でモータリゼーションが早かったんだね。帰省時に風邪を引いた幼少の私を[…]
人気記事ランキング(全体)
330円の万能ソケット買ったので試してみたい いつ頃からだろうか?100円ショップが100円だけではなくなってしまったのは。工具のコーナーも例外ではなく、100円、200円、500円、ものによっては1[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
愛車とキャンプツーリングに行きたい! おつおつおー!バーチャルバイク女子のアズマリムです。バイク乗りなら一度はやってみたい夢といえば、キャンプツーリング(だよね?)!! アズリムの愛車は、スーパーカブ[…]
――はじめに、津久井高校の県内の位置付けや特色を教えてください。 熊坂:県立高校に移管される前も含めると、明治35年に始まった学校なので120年を超える歴史があります。全日制と夜間定時制の2課程ありま[…]
どうもアイキョウです。ワークマンにはさまざまなレインウェアがあります。 雨の日でも通勤でバイクに乗るならワークマンのバイカーズという製品がオススメです。ワークマンレインウェアの中では高額な5800円な[…]
最新の投稿記事(全体)
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) リチウムフェライトは構造と素材的に“燃えない” スマートフォンなどデジタル機器の「リチウムバッテリー[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) 美に対する本気度を感じたミドル・シングル ひとつのエンジンでロードモデルとオフロードモデル、クルーザ[…]
↓メインビジュアルのALT設定をお願いします(枠をクリック→右サイドメニューのブロックタブで設定) そもそも“幼児等通行妨害”の違反とは何か? 警察に取り締まりを受けたとき「そんなの聞いたこともないよ[…]
[A] スロットルを大きく捻らず、低いエンジン回転域で走りましょう 気がついたら燃料計が「E」の域に限りなく近かったり、バイクによってはウォーニングランプが点灯して、すぐ燃料補給するよう注意を促してき[…]
迷ったら飛び込むがポリシー はじめまして、主に筆を用いてサインボードやカスタムペイントを施す活動をしているR/NRpaintの渡部です! 私自身ペイントを初めたのが2023年の10月からと、まだ半年ほ[…]
- 1
- 2