ヤマハは、クロスプレーン型クランクシャフトを備えた4気筒エンジンを搭載する同社のフラッグシップ・スーパースポーツ「YZF-R1M ABS」および「YZF-R1 ABS」のカラーリングを変更し、2024年1月12日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ヤマハ
V4エンジンの鼓動感と良質なトラクションを実現するクロスプレーン並列4気筒を搭載
ヤマハは同社のスーパースポーツモデルツ「YZF-R1M ABS」および「YZF-R1 ABS」のカラーリングを変更し、2024年1月12日に発売する。2020年秋のマイナーチェンジの際には、数値上のスペックは変わらなかったものの実測パワーを大幅に向上するなど高い戦闘力を誇り、電子制御も最新の最高レベルを実装するYZF-R1/Mは、2024年シーズンにスーパーバイク世界選手権でジョナサン・レイ選手が駆るマシンでもある。
カーボン素材のカウルやオーリンズ製の電子制御サスペンションを採用する上級モデルのYZF-R1Mは、カーボンとブラックを基調にした質感の高い新色を採用。ロゴにはヤマハのレースイメージ色を反映したブルーを配した。R1Mの象徴ともいえる、バフ掛けした上からクリア塗装を施したアルミ燃料タンクや、アルミ地の色味を生かしながらクリア仕上げとしたスイングアームなど、素材感を強調するディテールはそのまま継承している。
YZF-R1は、ブルーとブラックの2色とも新色に。ヤマハのレーシングイメージを印象づけるブルーと、メタリック&マットのダークトーンのコンビネーションで造形美を際立たせるブラック、ともに車名ロゴまわりも新しいデザインになった。
価格は2グレードとも据え置きとされた。なお、YZF-R1シリーズは「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」取扱店での販売となる。
YAMAHA YZF-R1M ABS[2024 model]
YAMAHA YZF-R1 ABS[2024 model]
YZF-R1 / R1Mのスペック
車名 | YZF-R1M ABS | YZF-R1 ABS |
認定型式/原動機打刻型式 | 8BL-RN65J/N534E | ← |
全長×全幅×全高 | 2055×690mm×1165mm | ← |
軸距 | 1405mm | ← |
最低地上高 | 130mm | ← |
シート高 | 860mm | 855mm |
キャスター/トレール | 24°00′/102mm | ← |
装備重量 | 202kg | 201kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 997cc | ← |
内径×行程 | 79.0×50.9mm | ← |
圧縮比 | 13.0:1 | ← |
最高出力 | 200ps/13500rpm | ← |
最大トルク | 11.5kg-m/11500rpm | ← |
始動方式 | セルフスターター | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 17L(無鉛プレミアムガソリン指定) | ← |
WMTCモード燃費 | 15.2km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
タイヤサイズ後 | 200/55ZR17 | 190/55ZR17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク | ← |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 319万円 | 236万5000円 |
色 | カーボン | 青、黒 |
発売日 | 2024年1月12日 | ← |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
総合トップはヤマハのレミー・ガードナー選手 ヤマハのYZF-R1がひと際注目を集めた。ジョナサン・レイ選手の移籍から初走行という大きなトピックに加え、来季でヤマハ2年目のレミー・ガードナー選手がコース[…]
2024年シーズンを戦うウェポンを手に入れろ! 逆輸入車という形で販売されていたヤマハYZF-R6は、2019年秋の入荷分をもってラストを迎え、ヤマハ逆輸入車全般を扱っていたプレストコーポレーションも[…]
ヤマハ新世代125cc/155ccの先鋒が兄弟そろって登場! ヤマハは、今春のモーターサイクルショーに市販予定車として出展した4車のうち、「YZF-R125」「YZF-R15」を正式発表。大型バイクや[…]
1980年代のYZR500から1990年代のFZR・TZRを意識 ついに出た! ヤマハが誇るクロスプレーンコンセプトの3気筒マシン、XSR900をベースとしたハーフカウルのスポーツヘリテイジ「XSR9[…]
赤い差し色ヨシ! 従来の2色ラインナップから全3色へ ヤマハは、2023年モデルの「YZF-R7」を発表した。従来からラインナップされる、レースイメージの強いブルーや安定のブラックに、新色のホワイトが[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
1位:2024秋発表のヤマハ新型「YZF-R9」予想CG 2024年10月に正式発表となったヤマハのスーパースポーツ・YZF-R9。2024年2月時点で掴めていた情報をお伝えした。これまでのYZF-R[…]
ミドルSSの究極を目指しフルチェンジ パニガーレはドゥカティが誇るスーパーバイクで、2018年からはV型4気筒エンジンを搭載し、その戦闘力を高めるとともに車名がパニガーレV4となった。そして2020年[…]
グラフィック変更のブルー、完全新色のダークグレーの2本立て ヤマハがYZF-R7の国内2025年モデルを発表した。すでに北米などで発表されていたニューカラーで、前年の3色ラインナップから2色に統合され[…]
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA])
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
高いポテンシャルを持ちながら肩の力を抜いて乗れる二面性で大ヒット セローが登場した1985年は、オンロードでは本格的なレーサーレプリカブームが到来する頃でした。オフロードも同様で、パンチのある2ストロ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
チェーンの張り調整が必要なのは、チェーンが徐々に伸びるからだけど…… バイクのチェーンのメンテナンスといえば「清掃・潤滑」と「張り(あそび)のチェック」。まず、チェーンを長持ちさせるには清掃や潤滑をマ[…]
最新の投稿記事(全体)
さすがはヨシムラ、参列者が超豪華! 1954年に創業し、今年で70周年という節目を迎えたヨシムラ。その歴史は常に“挑戦”とともにあった。巨大メーカーや乗っ取り、工場火災といった、目の前に立ちはだかる強[…]
2&4ストロークハイブリッドV3は実質4ストロークV4と同効率! 数々の伝説を残してきたNSR500が2001年シーズンで最後の年を迎えた。これで2ストローク全盛に完全な終止符が打たれたわけだ。対する[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
- 1
- 2