●文:ヤングマシン編集部 ●写真:RED BULL, 佐藤寿宏
4年契約を1年残しての早期終了に合意
2023年10月4日、ホンダレーシング(HRC)とレプソルホンダチームは、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦しているマルク・マルケス選手と締結している4年契約を、2023年シーズンをもって早期終了させることで互いに合意したと発表した。
4年契約は2024年シーズンいっぱいまでで本来は1年を残していたが、「両者はそれぞれの目標とゴールを達成するためには、別の道を追求することが最善であるとの結論に達し、2023年のシーズン終了をもって、その協力関係を終了することで合意した」としている。
HRCとマルケス選手は、これまで11年間をともに戦い、MotoGPクラスで通算59勝、101回の表彰台獲得、64回のポールポジションを経験してきた。
マルケス選手自身の最高峰クラス・デビューイヤーの2013年には史上最年少でライダーチャンピオンを獲得すると、続く2014年、2016~2019年シーズンにおいて通算6度のチャンピオン戴冠を果たし、うち5回は三冠(ライダー、コンストラクター、チーム)を達成した。
HRCとマルク・マルケス選手は、2023年シーズンの残りのラウンドにおいても引き続き全面的な協力関係を継続していく。
マルケス選手は自身のSNSで、「11年間を共に歩んだ旅路に感謝。僕たちは忘れがたい瞬間を共有してきた。6回のワールドチャンピオン、5回の三冠、59回の勝利、101回の表彰台、そして64回のポールポジション。ハードワーク、決意、そして絆を長年にわたって築き上げてきた。笑い、涙、喜び、困難な瞬間、しかし最も大切なのは、何者にも代えがたい、二度と繰り返すことができないこの関係性だ。僕らは別れゆく。でも、いつでも一緒だ」とのメッセージを、11年を振り返る動画と共に投稿した。
なお、マルケス選手は2024年シーズンより、ドゥカティのサテライトチームであるグレシーニレーシングへの加入が有力視されている。
マルク・マルケス選手の『X』ポスト
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
コンセッションは“あり”派。それには理由がある MotoGPでは日本メーカーの苦戦が続いています。第8戦オランダGP決勝も、7位までをドゥカティ、アプリリア、KTMのヨーロッパ勢が独占。ドゥカティ・フ[…]
ほんのわずかな隙も見逃さない、それはお互い様 第6戦イタリアGP、第7戦ドイツGPと、MotoGPではドゥカティの勢いがますます増し、日本メーカーの苦戦が続いていますね。ひとりの日本人レースファンとし[…]
今年はシーズン前テストから快調なバニャイア ポルトガル・ポルティマオサーキットでのMotoGP公式テストが行われました。これで開幕前のテストは終了。昨年末のバレンシア、今年2月のマレーシア、そして今回[…]
『マシンのせい』とは違う角度から見てみると── 最近ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とマルク・マルケス(ホンダ)の影が薄いと感じませんか? ふたりとも、今、言われ放題の日本メーカーに乗っているから、「[…]
2つの仕様のマシンを走らせるという異例 はい、上毛グランプリ新聞です。今回も、超マニアック全開で飛ばして行きます。ホンダはかつて、2仕様のMotoGPマシンを作っていた。……という話をすると、のっけか[…]
最新の関連記事(モトGP)
最強の刺客・マルケスがやってくる前に みなさん、第19戦マレーシアGP(11月1日~3日)はご覧になりましたよね? ワタシは改めて、「MotoGPライダーはすげえ、ハンパねえ!」と、心から思った。 チ[…]
勝てるはずのないマシンで勝つマルケス、彼がファクトリー入りする前にタイトルを獲りたい2人 MotoGPのタイトル争いに関してコラムを書こうとしたら、最終戦の舞台であるスペイン・バレンシアが集中豪雨によ[…]
Moto2クラスでは初の日本人チャンピオン 日本人ライダーの世界チャンピオン誕生です! ロードレース世界選手権の中排気量クラスとしては青山博一くん以来15年ぶり、2010年に始まったMoto2クラスで[…]
接地感とグリップ力は別のハナシ バイク乗りの皆さんなら、「接地感」という言葉を耳にしたり、口にしたりすることも多いと思う。この「接地感」、言葉通りに受け止めれば「タイヤが路面に接している様子を感じるこ[…]
Moto2チャンピオンに向かってまっしぐら。2009年の青山博一以来の日本人世界チャンピオン誕生までカウントダウンに入った。 厳しいコンディションでもレコード更新する凄まじさ MotoGP日本グランプ[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに正式発表! ジャパンモビリティショー2023に参考出品されてから約1年、W230は白と青の2色、メグロ[…]
最新の投稿記事(全体)
Vストローム250SX[59万1800円] vs Vストローム250[66万8800円] 2023年8月に発売された、スズキ自慢の油冷単気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル「Vストローム250S[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
一般人でも許される現行犯逮捕とは? 「逮捕」とは、犯罪の容疑がある人の身柄を強制的に拘束する手続きです。 原則として、事前に裁判官の審査を受けて許可を取り、令状の発付を得てからでなければ、たとえ警察で[…]
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
バイクのパーツと“夜行”をポップアートに描いたホットでクールなグラフィックモデル Z-8 ヤギョウは、ネオンカラーなどの極彩色で彩られた現代ポップアートなグラフィックが特徴だ。グラフィックにはタイヤと[…]