
まだ沖縄を除いて梅雨も明けておらず、暑さが本番を迎えるのはこれからなのだが、早くもワークマンから秋冬シーズンの最新情報が舞い込んできた! 中でも注目なのは、ライダーの財布に優しい「イージス防水防寒スーツ」が来季も継続販売されることだろう。しかも、昨今の値上げトレンドの中、うれしいことに上下セットで4900円という価格は据え置きだ。初回分は9月に店頭導入予定なので、売り切れる前に今から準備しておこう!
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:柴田直行、山内潤也 ●外部リンク:ワークマン
昨季、透湿度4倍&中わた量43%アップしたコスパ最強イージス
【AG1001A】イージス防水防寒スーツ●サイズ:S、M、L、LL、3L ●素材(ジャケット):表地=ポリエステル100% 袖口部分=ポリエステル90%・ポリウレタン10% 中わた=ポリエステル100% 裏地=ポリエステル100% 裏地襟部分=ポリエステル100% (パンツ):表地=ポリエステル100% 中わた=ポリエステル100% 裏地=ポリエステル100% ●耐水圧:10000mm ●透湿度:20000g/m2/24h ●色:ライディングライム ●価格:4900円
現在、ワークマンは「ファインドアウト」、「イージス」、「フィールドコア」、「ウィンドコア」という4つの自社ブランドを展開しており、中でもライダーとの親和性が最も高いのがイージスで、絶対的な防水性能をテーマに開発されている。
そんなイージスブランドの代名詞とも言える存在が、秋冬シーズンに販売される「イージス防水防寒スーツ」だ。もともとは積雪寒冷地でのワークウエアとして誕生した製品だが、透湿防水素材を使用した中わた入りの本格的な防寒着が上下セットで6800円で買えることから、ライダーや釣り人の間に口コミで広まり大人気に。初登場は2016年シーズンで、当初のスペックは耐水圧:10000mm、透湿度:3000g/m2/24hだったが、2019年には透湿度が5000g/m2/24hとなり、同時に中わた量を20%増量。さらに、ジャケットのバタつきを軽減するため、ウエストにベルクロアジャスターを追加するなど、ライダーの声を反映した改良が加えられたのだ。
ヤングマシンでは、透湿防水防寒スーツがイージスブランドに完全移行する直前、2015年12月号のタッチ&トライでこれをテストしている。取り上げた理由は、ページ担当者が「すごく売れているらしいんですよ」という噂を聞き付けてきたからだ。記事は「専門ブランドとの差は決して小さくはないが(中略)学生時代にこれがあったなら迷わず買っていたはず」と締め括られており、このころと比べると現行製品は明らかに進化している。
この透湿防水防寒スーツ、バリエーションを統廃合しつつ、2021年には価格を6800円から4900円へと一気にダウン。そして2022年、REBORN(再始動)をテーマに、バイク/釣り/ウインタースポーツ/ワークというスタイル特化型へと進化した。注目は、この4種類とも透湿度が前年比4倍の20000g/m2/24h(!)にアップしたことで、さらにバイク向けは中わた量が140gから200gへと、約43%も増量しているのだ。寒風を受け続けるライダーにとってこれは非常にありがたいアップデートと言えるだろう。
2023年シーズンは、このイージス防水防寒スーツが、ライディングライムというカラーもそのままに、継続して販売されることが決まった。価格は据え置きの4900円で、初回のデリバリーは9月に予定されている。まだまだ暑さ真っ盛りという時期だが、本格的に寒くなってきたころにはすでに売り切れている可能性大。昨年買えなかったという人は、今から気にしておいた方がいいだろう。
取り外し可能なフードは、ヘルメットの上からかぶれるほど大きめに設計されている。このようにヘルメットとの空間を埋めてくれるので、ネックウォーマーなしでも首周りが寒くない。
袖口はイージスブランド完全移行前からリストガード仕様となっており、手首から浸入する冷気をシャットアウト。
2019年から採用されたウエストのベルクロアジャスター。裾にあるロゴはリフレクタープリントだ。
内ポケットの開口部にはベルクロあり。前身頃のポケットはグローブを装着したままでも出し入れしやすいように大口となっている。
入手困難なペルチェベストは在庫店舗を検索してからGO!
【WZ-2】ウィンドコアICE×HEATERペルチェベスト●サイズ:フリー(対応身長:150~185cm、対応胸囲:79~120cm) ●素材:本体=ポリエステル88%・ポリウレタン12% メッシュ部分=ポリエステル100% ●バッテリー使用時間:アイスモード=約5.5時間 ヒーターモード=約10時間(連続稼働時=4時間でオフ) ●色:ブラック ●価格:1万9800円
今年5月から販売がスタートした着るエアコンこと「ウィンドコアICE×HEATERペルチェベスト」。これから暑くなる時期はもちろん、上で紹介したイージス防水防寒スーツが活躍する秋冬まで通年使えるのが最大の魅力だ。5月に店頭へ並んだ初回分はあっという間に売り切れてしまったようだが、現在はECサイトを通じて店舗への取り置き依頼が可能なほか、在庫している店舗を検索できるようにもなっている。なので、どうしても早く入手したい人は、オンラインストアで検索してから向かうといいだろう。
ワークマンカラーズの第1号店が銀座に9/1オープン!
ワークマンカラーズ 第1号店
ワークマン既存店、ワークマンプラス、#ワークマン女子、そして#ワークマン女子との複合店であるワークマンシューズを展開する株式会社ワークマン。その次なる展開として今年4月に発表したのが「ワークマンカラーズ」だ。これはファッション志向を強めた新業態店で、作業服を除いたウエアや小物などを展開。コーディネートを組み、デイリーウエアとして訴求するのが狙いだ。
男女の構成比率をおよそ4対6と想定したこのワークマンカラーズ、本日6/30にその第1号店がイグジットメルサ銀座店であることが発表された。現在、この店舗は#ワークマン女子として運営されているが、9/1のオープンに向けてリニューアルされるという。
銀座周辺はバイク駐輪場が少ないこともあり、ライダーには縁遠い場所ではあるが、彼女や奥さんを連れてのデートなどで訪れた際には立ち寄ってみてはいかがだろうか。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
スズキ バーグマンストリート125EX概要 [◯] 空冷だがパワーは十分。ハンドリングが優秀だ 2022年10月、バーグマンストリートの派生モデルとして、世界初公開となったのが「125EX」だ。リヤホ[…]
[◯] 貼り付けるだけでOK。外したあともスマート 昨今、ゴープロに代表されるウェアラブルカメラを、ヘルメットに装着しているライダーをひんぱんに見かける。中でも多いのはフルフェイスのチンガード(アゴ部[…]
ホンダ レブル250 概要 [◯] クルーザーらしさ不変。この低さが快感の源だ レブル250の年間販売計画台数を調べてみると、初年度の’17年はわずか1500台だったのに、今年は何と11倍の1万700[…]
トライアンフ ストリートトリプル765R 概要 [◯] 先代のRSに並ぶほどエンジンがスムーズに ’19年よりモトGPのモト2クラスに供給されているのが、このストリートトリプルの765cc水冷並列3気[…]
[◯] 不満のないSB6Xがさらなる高みへと進化 SB6Xの発売から間もなく6年と聞いて驚いた。’20年にプレミアムスタンダードのワン、’22年にプレイが発売され、そのたびに比較用としてSB6Xも試し[…]
最新の関連記事(ワークマン)
2つの断熱シートが冬を制す「着る断熱材」 屋の壁に使われる断熱材のように、外部の冷気の侵入を防ぎ、体から発せられる熱を外に逃がさない。このシンプルな原理をウェアで実現したのがXShelterだ。 その[…]
EXILEの本格再始動をライブスタッフユニフォームでワークマンが応援! 9月25日、都内において、株式会社ワークマンと株式会社LDH JAPANとのコラボプロジェクトである【EXILE×WORKMAN[…]
「欠品の常態化」に終止符 ワークマン、45年目の“本気”宣言 ワークマンの土屋専務が発表会で示したのは、創業45年目にしてやり方を根本から改めるという決意だ。人気製品が店頭になく、CS(顧客満足度)が[…]
ワークマン公式アプリから先行予約、店頭受け取り限定で販売 まずはイージス防水防寒スーツの「リミテッドブラック」が欲しくてソワソワしている人のために、その予約方法をお伝えしよう。 ワークマンは9月1日([…]
厳しい残暑、コストを抑えつつ対策したい 暦の上では秋が近づくお盆明け。しかし、天気予報によれば2025年の夏はまだ終わらず、厳しい残暑が続くという。 まだまだ続く汗との戦いには、高機能な冷感インナーが[…]
最新の関連記事(バイク用品)
世界最高の熱伝導率を誇るシートとレインウェア並みの防水透湿性を融合 ヤマハの純正アクセサリーをリリースするワイズギア。ʼ25年の秋冬ライディングギアは、バイク用として求められる性能を満たしつつ、温かく[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
多忙なライダーに送る、半日の自由を快適に! 今回発売するのは、『一日をかけてツーリングに行くことができないライダーに「半日」でも息抜きのツーリングに行っていただきたい!』をコンセプトにハーフデイツーリ[…]
薄い︕安い︕温かい︕で話題を呼んだ蓄熱インナーグローブの系譜。足元までワンランク上の暖かさを 2020年に発売した 「蓄熱インナーグローブ」 は、薄手ながら暖かさを実現し、価格の手頃さも相まって口コミ[…]
人気記事ランキング(全体)
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
懐かしの四角ライトに極太のブロックタイヤ 1987年に発売されたヤマハ「TW200」は、フロントに130/80-18、リヤには180/80-14という極太タイヤを履いたファットなオフロードスタイルで人[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
既存の常識を打ち破る驚異的な動力性能 昨今ではあまり話題にならないものの、’70年代以降の2輪業界で、もっとも長く”世界最速”の称号を保持していた…と言うより、もっとも世界最速に”こだわっていた”メー[…]
最新の投稿記事(全体)
ハンドルまわりだけでも用語はたくさん 「いつかは旧車に乗り、自分専用のカスタムをしたい」と、憧れを抱いている筆者。その夢を叶えるためには、ひとつの大きなハードルがあったりする。そもそも、各部の名称や役[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
本当に初速でZX-10Rを上回ると感じる加速っぷり エンジンにプラスしてモーターの力で走るハイブリッド(HV)モード、モーターのみで走るEVモード、それに加えて自動クラッチにATミッションと、現在にお[…]
初の2ストGPマシンNS500を応援するホンダファンは3気筒のエンジンのMVX250Fに目が釘づけ! 1979年、ホンダは世界GP復帰宣言で500ccの4ストロークV型4気筒(当初はオーバルピストン3[…]
- 1
- 2