
カワサキモータースジャパンは3月6日に大阪モーターサイクルショーの出展概要を発表。その中にある「世界初公開となるNEWモデル」とはエリミネーターであろうと編集部では推測しているが、いまだ謎なのはそれが250なのか400なのか、ということだ。
●文:ヤングマシン編集部
あえて真正面からはブツけない、スキマ戦法で来る?
3月6日、カワサキモータースジャパンが大阪モーターサイクルショー(3/17~)の出展概要を発表した。その中には「世界初公開となるNEWモデル」の記載があり、我々はこれが新生エリミネーターである可能性が高いと見ている。
そこで気になるのは、日本で公開されるニューモデルというのが1台とカウントされている、あるいは複数台とは言っていないことだ。
おや……?
我々は新生エリミネーターには250と400という、2つの排気量が存在すると睨んでいるのだが、大阪でそのどちらが誕生するのか、分からなくなってしまったのだ。
これはもう今見えている情報から妄想するっきゃない。いや、しなくていいという方もいらっしゃるかとは思うが、下世話でミーハーなのがバイク界の東●ポたるヤングマシンなんである。いや、●スポは我々にとって褒め言葉ですよ念のため。
さて、まず新生エリミネーターのライバルはといえば、ホンダのレブル250(およびレブル500)で決まりだろう。特にレブル250は軽二輪クラスで5年連続トップに輝く絶対王者。カワサキがこれに正面からぶつけていくのか否かということになる。
ここで、この10~15年くらいのカワサキの動きを思い出してみてほしい。250ccクラスにフルカウルスポーツがなくなった頃にニンジャ250R(2気筒)を投入し、同クラスが活況になってライバルが増えてきたところで4気筒のニンジャZX-25Rを発売。ライバル不在の隙間を狙うのが抜群にうまいのである。ニンジャ400も、400ccライトウェイトスポーツという、ライバルがいそうでいないところにスッポリと嵌まっているではないか。
さらに、他メーカーが現代のデザインを強く意識したネオクラシックモデルを投入する中、可能な限り当時のエッセンスを再現することに注力したZ900RSを発売した。空冷2気筒のW800シリーズも、ライバルのいないところに君臨している。
こうした動きを考えると、きわめて手ごわいレブル250を直接相手取ることなく、あえてライバルが不在の400ccクラスに照準を合わせるやり方もアリなのでは……とも思えてくるのだ(その場合でも、250はいずれ追加されるとは思うが)。
答え合わせまであと2日。さて、正解は……?
Z400(左)とZ250(右)。ほぼ共通の車体に排気量の異なる並列2気筒エンジンを搭載したネイキッドスポーツだ。この“車体が共通”というところから、新生エリミネーターも250/400の2本立ての可能性があるのではと想像してきたが、果たして答えは……。 [写真タップで拡大]
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
'23 カワサキ Ninja ZX-4R/RR 先の2月1日、ついに発表されたニンジャZX-4R/RR。久々の4気筒ヨンヒャクSSの登場であり、しかも抱えるのは事前予想を上回るラムエア加圧時80ps([…]
ヤングマシン編集部ではかねてからカワサキ エリミネーター250の登場を示唆してきたが、ここにきて新生エリミネーターに400ccモデルのラインナップ案が急浮上してきた! エリミネーターの歴史を振り返れば[…]
前年比90.1%と6年ぶり減少だが3年連続7万台以上をキープ 二輪車新聞は、元旦号で2022年の二輪車総需要を総括。これは毎年発表されるデータで、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はな[…]
1984年に登場し、今も熱狂的なファンを持つ'80年代随一の人気機種・カワサキGPZ900R。この"初代ニンジャ”の復活機運が高まりつつある? 2024〜2025年の2年間で30機種以上のエンジン車を[…]
メグロSG→エストレヤ→再びメグロに転生!? 軽二輪クラスでトップセールスを続けているホンダのレブル250。この快進撃をストップさせるべく、カワサキがついに動き出す。レブル人気の秘訣である“イージー&[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
動画はこちら→ベッタベタに足が着くッ! 新型カワサキ エリミネーター・足着き性&取り回し速攻チェック この記事に関連する動画はこちら↓[…]
ひと押しでドヒュンと加速、ゆっくり前後進で取り回しラクラク! 特許庁が発行した意匠公報によると、このイラストは「乗物用メーターの画像」として2022年8月に出願され、2023年3月に登録されたもの。画[…]
ユーティリティ:日本車初のドラレコ標準は配線がスマート、ETCとスマホ連動は標準 装備面で何と言っても特筆すべきはSEに標準装備されるドライブレコーダーだ。 前後映像を記録し、万一のアクシデントに対す[…]
概要:「心高揚させるもの」を狙った走り、それゆえの400 ロング&ローフォルムを体現しながら、痛快な走りも兼備したブランニューの「エリミネーター/SE」。ニンジャ400ベースの398cc並列2気筒を搭[…]
クールなエリミネーターを自分好みに仕上げられる! カワサキは、2023年3月17日に開幕した大阪モーターサイクルショーで400ccクラスの新型モデル「エリミネーター/SE」を世界初公開。すでに価格とス[…]
最新の関連記事(新型クルーザー)
ユーティリティ:日本車初のドラレコ標準は配線がスマート、ETCとスマホ連動は標準 装備面で何と言っても特筆すべきはSEに標準装備されるドライブレコーダーだ。 前後映像を記録し、万一のアクシデントに対す[…]
【テスター:青木タカオ】姉妹誌WITHHARLEYで編集長を務めるなど、クルーザーに造詣の深いバイクライター。レブル300/500やゴールドウイング、BMWR18などで海外試乗の経験も豊富。 &nbs[…]
概要:「心高揚させるもの」を狙った走り、それゆえの400 ロング&ローフォルムを体現しながら、痛快な走りも兼備したブランニューの「エリミネーター/SE」。ニンジャ400ベースの398cc並列2気筒を搭[…]
水平基調のロー&ロングフォルムに前18/後16インチホイール カワサキのブランニューモデル「エリミネーター/SE」の登場だ! 以前から250? 400? と噂にのぼっていたが、搭載するエンジンはニンジ[…]
テール形状から、クルーザーなのは間違いなし! つい先ほどの記事でお伝えした、カワサキの大阪モーターサイクルショーの出展概要。ベールを被せられた2台の車両や、日本初公開となるZX-4RRも出品されること[…]
人気記事ランキング(全体)
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな言い訳があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ……「まぁ、今回は切符を切ら[…]
XSR125:技アリのロケットカウル風ビキニでよりカッコよく! 懐古的なネオラクシックやカフェレーサーは世界的なトレンドで、その流れは125ccにも波及している。海外ブランドから125ネオクラはリリー[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
ダブルクレードルにフルモデルチェンジ〈スズキ GSX-R400R〉 GSX-Rは、’90年に3度目のフルチェンジを敢行。新設計エンジンに加え、φ33mmダウンドラフトキャブや倒立フォークまで備えた。 […]
A89:結局バイク専用駐車場が安心 まず、都市部などでよく見かけるのだけれども「歩道」に停めるのは違反になる。 道路上の場合は、路側帯の幅が0.75m以下なら路側帯には入るのは禁止で、車道の左端に停め[…]
最新の投稿記事(全体)
動画はこちら→ベッタベタに足が着くッ! 新型カワサキ エリミネーター・足着き性&取り回し速攻チェック この記事に関連する動画はこちら↓[…]
【2023年SBK開幕戦を観戦。改めてピレリの強さを知る】ピレリ ディアブロ スーパーコルサが第四世代のV4に進化!Vol.1はこちら 日本では考えられない高速セクションで抜群のフィット感を約束 「な[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
ひと押しでドヒュンと加速、ゆっくり前後進で取り回しラクラク! 特許庁が発行した意匠公報によると、このイラストは「乗物用メーターの画像」として2022年8月に出願され、2023年3月に登録されたもの。画[…]
電動キックボードの法改正:免許不要/ヘルメットは努力義務 ───まずは、今回の法改正について率直にどう思われますか? 稲垣:モビリティに多様性が与えられる、幅が広がる可能性があるという点においては良い[…]
- 1
- 2