さすがは俺たちのカワサキ! シビれる! あこがれるゥ! そんなテンションで迎えたい、400ccクラスでは久ぶりとなるガチンコスポーツバイクのお出ましだ。その名はNinja ZX-4RR! 当WEB既報通りのネーミングで、北米での正式発表となった。……と思ったら欧州でもZX-4Rが発表されちゃったよ!!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:KAWASAKI
400ccクラスに4気筒が復活の狼煙! 北米価格は9699ドル=約125万5500円?!
ホンダが誇るベストセラー、CB400スーパーフォア/スーパーボルドールが生産終了となったのは2022年10月。これを残念がる声はとても多かったが、それ以前から新作の4気筒400ccエンジンが開発されなくなって久しかった。
ニンジャZX-4Rの影は、2019年秋の東京モーターショーで初登場した「ニンジャZX-25R」のデビュー時からチラついていた。一時はその可能性が低いとの情報も飛び交いつつ、再びZX-25Rのヨンヒャク版登場の機運が高まり、ヤングマシン本誌で(勝手に)カウントダウンに踏み切ったのが2022年4月号。
少しずつ聞こえてくる情報に、わくわくせずにはいられなかった。
そしてついに、2023年2月1日・日本時間23時、北米カワサキという意外な場所で正式発表されるに至ったのだ。最高出力を除いてひと通りのスペックが明らかになったいま、次に気になるのは日本仕様の存在だろう。これがいつになるのか、またパワースペックの数値はどこの国の仕様で初披露されるのか──。
……と思っていたら欧州でもニンジャZX-4R/ニンジャZX-4R SEが同時発表に! なんと最高出力も明らかになった!
こんなにも胸躍る400ccスーパースポーツの登場は本当に久々だ。ベテランライダーならば、あの熱かった1980年代を思い出さずにはいられない。
実際の速さではリッターマシンや600ccスーパースポーツに敵わない。そんなことはわかっている。でも、自己満足という官能の世界で魅了してくれたニンジャZX-25Rと違って、ZX-4Rシリーズは本格スポーツのヒリヒリした世界を提供してくれる、もっとも小さな4気筒マシンになるはずだ。
サーキットでスポーツライディングを学び、大人が真剣に競争して遊べるマシン、その代表格になり得る資質をニンジャZX-4Rシリーズは備えている。
事前情報で70psを超えるかもと言われた399cc並列4気筒エンジンは、それを軽々と超える77ps(ラムエア加圧時80ps)と発表! 3モード+マニュアル設定のKTRC(カワサキトラクションコントロール)、2500rpm以上で作動する上下対応KQS(カワサキクイックシフター/スタンダードの4Rにはオプション設定)、そしてパワーモードと、大排気量クラスにも負けない豪華装備が奢られる。
サスペンションは、アジア圏で先行発表されているZX-25RRに準じた、アジャスタブルなSHOWA製SFF-BP/BFRC-Liteを採用(ZX-4RR)。メーターはフルカラーTFTだ。
Ninja ZX-4R | Ninja ZX-4R SE | Ninja ZX-4RR | |
フロントフォーク | SHOWA製SFF-BP | SHOWA製SFF-BP +プリロード調整機構 | SHOWA製SFF-BP +プリロード調整機構 |
リヤサスペンション | 明記なし | 明記なし | SHOWA製BFRC-lite |
双方向対応KQS (クイックシフター) | オプション設定 | 標準装備 | 標準装備 |
スモークスクリーン | オプション設定 | 標準装備 | オプション設定 |
USB電源ソケット | オプション設定 | 標準装備 | オプション設定 |
フレームスライダー | オプション設定 | 標準装備 | オプション設定 |
まずはスペックとディテールを存分に確認してほしい。日本仕様の導入はあるのか、時期はどうなるのか、引き続き情報を収集していきたい!