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二輪車新聞が2022年上半期のバイク新車販売台数(推定値)を発表した。小型二輪クラス(251cc以上)が前年同期比32.1%増の5万1035台と大躍進を見せるなか、400ccクラスのGB350が首位の座に。本記事では、小型二輪のうち251~400ccに注目したい。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●出典: 二輪車新聞
2022年上半期ランキング|原付二種(51-125cc)|軽二輪(126-250cc)|小型二輪(251-400cc)|小型二輪(401cc以上)
GB350/Sが251cc以上全体でもZ900RSを打ち破りトップに
2021年にはSR400が販売終了となり、悲しいニュースが販売台数を押し上げたこともあって年間6966台でトップセールスに。翌2022年にはCB400SF/SBの生産終了が告げられ、ランキングが注目されたが、ふたを開けてみれば2021年4月に発売されたGB350/Sが2022年上半期1位となった。
GB350/Sは2022年1~6月の半年で5826台が販売され、2021年4~12月の4023台を超えてしまった。ホンダらしからぬクラシック系モデル専用の空冷単気筒エンジンを搭載し、堂々としたスタイリングと図太いサウンド、そして55万円~という価格が幅広い年齢層のユーザーをとらえたに違いない。
小型二輪クラス(251cc以上)全体では前年同期比32.1%増の5万1035台となり、2年連続で前半プラスで折り返し。上半期5万台超えは1999年(5万845台)以来23年ぶりというから驚きだ。251~400ccクラスのトータル販売台数は不明だが、GB350/Sの躍進は確実にこのクラスを盛り上げているはず。251cc以上全体で見ればZ900RSが発売以来、強さを見せてきたものの、2021年はSR400、2022年上半期はGB350/SがZ900RSを上回った。
2020年王者で2021年も数字を伸ばしたニンジャ400/Z400は、今年の上半期も前年同期比907台増と数字を伸ばして2164台のランキング2位。そして3位には昨年王者のSR400が入ったが、すでに新車の供給が終了しているため前年同期比1471台減の1457台にとどまった。これにCB400SF/SB[1319台]、400X/CBR400R[1176台]が続く。ただし、400X/CBR400Rは前モデルも320台販売されており、合計では3位のSR400を超える。
※販売台数は全て二輪車新聞による推定値
以下に上位5傑を紹介しよう。
【1位:GB350/S】インドで’20年秋に発売されたハイネスCB350をベースに開発され、熊本製作所生産によりSTDが’21年4月、Sが7月にデビュー。STDはシーソー式チェンジペダルやスチールパイプ製グラブバーなどで普段使いの利便性も高め、Sは専用のライディングポジション/サイドカバー/タックロール風シートなどで、スポーティな雰囲気に。馬力なんてただの飾りですよ。
■空冷4ストローク単気筒 348cc 20ps/5500rpm■車重180kg[S=178kg] シート高800mm 燃料タンク容量15L ●価格:55万円~59万4000円 ※写真はGB350
【2位:ニンジャ400/KRT/Z400】2018年モデルからは250と基本部が共通化された車体となり、大幅な軽量コンパクト化を達成。エンジンも新作されてパワーアップを果たし、運動性能が向上した。タイヤは、250のバイアス対しラジアルを履き、後輪はワンサイズ太い。2023モデルでは、令和2年排出ガス規制に適合するとともに、カラーリングを刷新した。
■水冷4ストローク並列2気筒 398cc 48ps/10000rpm■車重167kg シート高785mm 燃料タンク容量14L ●価格:75万9000円 ※諸元と写真は’23ニンジャ400
【3位:SR400 ファイナルエディション】1978年の初代発売以来、数々の改良や変更が施されたが、空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンの基本部、キックのみの始動方式、一部をオイルタンクとして使う鋼管フレームといった根幹は継承されてきた。2021年3月にファイナルエディションおよび1000台限定のリミテッド仕様が発売され、これで国内向けは生産終了となった。すでにメーカー完売だ。
■空冷4ストローク単気筒 399cc 24ps/6500rpm■車重175kg シート高790mm 燃料タンク容量12L ●価格:60万5000円
【4位:CB400SF/SB】1992年の初代デビュー以来、400ccクラスの代表格となってきたのが、水冷並列4気筒エンジンを鋼管製フレームに搭載した、リヤツインショックの伝統的ネイキッドスタイルのCB400スーパーフォア(SF)。これをベースに、フレームマウントのハーフカウル仕様としたのがCB400スーパーボルドール(SB)だ。ともに10月末で生産終了。前年同期比133台増の1319台を販売した。
■水冷4ストローク並列4気筒 399cc 56ps/11000rpm ■車重201kg シート高755mm 燃料タンク容量18L ●価格:88万4400円~ ※写真と諸元はSF
【5位:400X/CBR400R(’22)】400Xはエンジンと車体の基本部をCBR400Rと共用。2019年の熟成で差別化が図られ、前輪17→19インチ径に、リヤサスのストローク増も図られた。2022年1月にはSFF-BP倒立フォークやWディスクを採用し、スイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化も施された。今期2022年モデルが1176台、前年モデルが320台販売された。
■水冷4ストローク並列2気筒 399cc 46ps/9000rpm ■車重199kg シート高800mm 燃料タンク容量17L ●価格:85万8000円[CBR400R=84万1500円] ※写真と諸元は400X(’22)
2022年上半期 小型二輪(251~400cc)国内販売台数 上位15機種(二輪車新聞推定)
2022年上半期ランキング|原付二種(51-125cc)|軽二輪(126-250cc)|小型二輪(251-400cc)|小型二輪(401cc以上)
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