
CB750フォアを尖兵に、ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキの日本4大メーカーが世界の頂点に君臨する時代が幕を開ける。大排気量空冷マルチエンジンを搭載した公道の王者たち、その有志をご覧いただこう。本記事では、今なお多くのカスタムモチーフともなっているエディ・ローソンのレプリカモデル KZ1000R[Z1000-R1]を取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 羨望の“ローソン・レプリカ”【カワサキ KZ1000R[Z1000-R1]】
- 2 カワサキ KZ1000R[Z1000-R1]の系譜
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- 6 「そしてZX-10へ」カワサキ流最速&快適マシンの原点:1986カワサキGPZ1000RX【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 7 「油冷による軽量革命」1980年代レプリカブームの決定打:1986スズキGSX-R1100【あの素晴らしい名車をもう一度】
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羨望の“ローソン・レプリカ”【カワサキ KZ1000R[Z1000-R1]】
エディ・ローソンは’58年カリフォルニア州出身。’83年からヤマハで世界GPに参戦、以後’92年に引退するまで4度の年間タイトルを獲得した栄光のライダーである。
WGP以前はAMAスーパーバイク選手権を舞台にしていた。’80年からカワサキと契約してKZ1000マークIIに搭乗。翌’81年にはKZ1000-J改を駆り、8戦中4勝を挙げて見事に王座を獲得した。これを記念してUSカワサキではローソンの名を冠したレプリカモデルを企画。KZ1000-J2をベースとする限定車を発売した。これがKZ1000Rだ。
【’82 KAWASAKI KZ1000R[Z1000-R1]】■空冷4スト並列4気筒 DOHC2バルブ 998cc 102ps/8500rpm 9.3kg-m/7000rpm 222kg(乾) ■タイヤF=100/90-19 R=120/90-18 ※輸出モデル
発売は’82年。外装に欧州向けの角型燃料タンクやZ1100GP同様のビキニカウルを流用装着し、カワサキワークスカラーのライムグリーンで彩り、燃料タンクの上には特製ステッカーも。さらに専用の段付きシートやリザーバータンク付きリヤショック、オイルクーラーも標準装備する。
心臓部に特別なチューンは施されていないが、純正でカーカーのメガホン集合が装着されていた。限定数900台のほとんどを北米で販売。またこのとき、AMA向けの市販レーサーとしてKZ1000S1が30台のみ生産&販売されたという。
ローソンはこのS1にワークスチューンを施し、’82年もAMAスーパーバイクを制して2連覇を達成した。これを受けて’83年型として再びローソンレプリカが企画され、今度は北米だけでなく欧州仕様もラインナップ、これがZ1000Rである。’84年は排気量を拡大、Z1100Rとなり、これは’85年頃まで販売されたようだ。
メーターはZ1000Jと同様の2眼式で、中央には燃料計を配置している。翌年のR2およびZ1100Rでは台形の一体型メーターを採用。
カワサキ KZ1000R[Z1000-R1]の系譜
【’83 KAWASAKI KZ1000R[Z1000-R2]】初期型は北米だけの販売だったが評判が高まり、’83年型は欧州でも販売された。欧州車名はZ1000Rで、マフラーは2本出しを採用。写真の北米仕様は集合管。
【’84 KAWASAKI KZ1100R[Z1100-R1]】GPz1100のパワーユニットを搭載し、キャブ仕様で114psを発揮する最強の最終モデル。前輪は18in化され、マフラーは2本出しに。
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