
CB750フォアを尖兵に、ホンダ/ヤマハ/スズキ/カワサキの日本4大メーカーが世界の頂点に君臨する時代が幕を開ける。大排気量空冷マルチエンジンを搭載した公道の王者たち、その有志をご覧いただこう。本記事では、’70年代を通じて隆盛を誇ったZ1の後継、カワサキ Z1000[J]を取り上げる。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
- 1 チャンピオンを生んだ野心作 “J”【カワサキ Z1000[J]】
- 2 カワサキ Z1000[J]の系譜
- 3 [連載]青春名車オールスターズに関連する記事
- 4 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 5 ヤマハ初の並列4気筒にして”イレブンブーム”の先駆車:ヤマハXS1100【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 6 「バイクの”カタナ狩り”って? 」賛否を呼んだ純正アップハンドル:スズキGSX750S【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 7 「バイク界の革命児! 」「日本車の金字塔」当時の世界最速車:スズキGSX1100S KATANA【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 8 スズキ初のリッターマシンが第1回鈴鹿8耐を制す:スズキGS1000/S【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 9 量産二輪初の”24バルブ インライン6”:ホンダCBX【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 10 “王座奪還”を果たした第2世代の4気筒CB:ホンダCB750F【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 11 「Zシリーズ初」直線基調で度肝を抜いたカフェレーサー:カワサキZ1-R/II【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 12 人気記事ランキング(全体)
- 13 最新の記事
チャンピオンを生んだ野心作 “J”【カワサキ Z1000[J]】
ロングセールスを誇ったZ1系の心臓部とフレームも、さすがに’80年代になると抜本的な改良が求められた。カワサキでは世界耐久選手権に向けてワークス活動をスタートさせたが、クランクなどに限界があり、すべてを一新することになったのだ。
そのため、完成の域にあったZ1エンジンを基本に各部を近代化。レース規定に合わせて排気量を1010cc→998ccとし、クランク重量を16.7kgから14.2kgへ軽量化したほか、カムやピストンの変更、φ34mmBSキャブの採用でマークIIと比較して9psのパワーアップに成功する。キックを廃して軽量化も図った。車体はFフォークをφ36→38mmに肉薄大径化、パイプの見直しなどを行いでマークIIから15kgも車重が軽くなった。こうして高出力と軽量を得たZ1000Jは、あの”ローソンレプリカ”に繋がっていく。
【’81 KAWASAKI Z1000[J]】■空冷4スト並列4気筒 DOHC2バルブ 998cc 102ps/8500rpm 9.3kg-m/7000rpm 230kg(乾) ■タイヤF=3.25-19 R=4.25-18 ※輸出モデル
【世界でたった30台だけ製作された市販レーサー“S1”】’80年からUSカワサキに日本スタッフが渡米、ロブ・マジー&チーム・カワサキがE・ローソンと共に活躍する。AMAスーパーバイク、世界耐久選手権、鈴鹿8耐用など並行して開発が進む。当時の広告に載ったスーパーバイク向けの市販レーサー=KZ1000-S1(’82年)は生産台数がわずか30台と言われる。
カワサキ Z1000[J]の系譜
【’81 KAWASAKI KZ1000[J1]】北米向けは車名にKが付く。燃料タンクはティアドロップで、容量は欧州向けの角型燃料タンクと同じ21.4L。前寄りのステップ、長いフロントフォークは北米専用。
【’82 KAWASAKI Z1000[J2]】J2は色変更が主だが、車体番号は007901から始まる。J1の車体色=赤/銀/青の3色から、J2は色調の異なる青/黒/銀/エボニーの4色となった。
【’83 KAWASAKI Z1000[J3]】メーターを分割式から、ワンピース構造のGPタイプに変更。フレーム番号は017501からで、カナダと欧州向けのみ生産する。丸型タンクは消滅。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
[連載]青春名車オールスターズに関連する記事
人気記事ランキング(全体)
いざという時に役に立つ小ネタ「結束バンドの外し方」 こんにちは! DIY道楽テツです。今回はすっごい「小ネタ」ですが、知っていれば間違いなくアナタの人生で救いをもたらす(大げさ?)な豆知識でございます[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
1978 ホンダCBX 誕生の背景 多気筒化によるエンジンの高出力化は、1960年代の世界GPでホンダが実証していた。多気筒化によりエンジンストロークをショートストトークにでき、さらに1気筒当たりの動[…]
ファイナルエディションは初代風カラーでSP=白×赤、STD=黒を展開 「新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツ」を具現化し、本当に自分たちが乗りたいバイクをつくる――。そんな思いから発足した「プ[…]
ガソリン価格が過去最高値に迫るのに補助金は…… ガソリン代の高騰が止まりません。 全国平均ガソリン価格が1Lあたり170円以上になった場合に、1Lあたり5円を上限にして燃料元売り業者に補助金が支給され[…]
最新の記事
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 3色ラインナップ化! ホンダ「CT125ハンターカブ」歴代カラー大図鑑【2022年モデル】
- 【受注限定】SHOEI「グラムスター」に新色モスグリーン! 5月発売で全5色展開に
- 1
- 2