「燃費が良いバイク」の代表選手・ホンダ スーパーカブ110。前回の航続距離テストでは、ガソリン満タンで東京→浜名湖間の完走に成功したバイク系YouTuber・DIY道楽テツ氏。今回は低燃費を叩き出すためのコース選定に加え、走らせ方にも工夫を凝らしてさらなる燃費アタックに挑戦する。特殊なオイルやパーツなどを使わないフルノーマルの状態にもかかわらず、異次元の数値を達成した。
●文/まとめ:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
- 1 スーパーカブ110はやれば(もっと)デキる子!? 本編終了後にまさかの低燃費を記録!
- 2 今回はスーパーカブの燃費の限界に挑戦! ステージは霞ヶ浦!
- 3 DIY道楽流・低燃費のための”6つのルール”これを守れば燃費は飛躍的に伸びます!
- 4 始点と終点はガソリンスタンド。セルフなら給油の量の調整ができます
- 5 快適すぎるぞ、霞ヶ浦! 燃料アタックを忘れてすっかりツーリングを堪能しちゃいました。
- 6 平均燃費、まさかのカンスト「99.9km/L」!!
- 7 そしてゴール。果たして実燃費は・・・?
- 8 驚愕の結果発表! しかもまだ伸びしろが残っているだと!?
- 9 動画解説はこちら↓
- 10 人気記事ランキング(全体)
- 11 最新の記事
スーパーカブ110はやれば(もっと)デキる子!? 本編終了後にまさかの低燃費を記録!
前回の「スーパーカブ110航続距離テスト! 東京の青山→浜名湖のウナギを食べに行くツーリング」にお付き合いいただきありがとうございました。実はその帰り道、ちょっと悔しい出来事があったのですよ。
帰りのルートとして、海沿いの国道150号を選びました。早朝だったということもあって、日の出を眺めながらのんびり走っていたのですが、途中のガソリンスタンドでびっくり! なんと、リッター83kmを記録しているではないですか!? それだけじゃない。更にその先の峠道(道志みち)をこれまたマイペースで走っていたら、そこでもリッター84kmを記録してしまったのです!
航続距離テストでは293.9kmを走って、燃費は「71.68km/L」…。確かにあらゆるシチュエーションで走り、エコ運転はあえて意識してなかったとはいえ、こんなにアッサリと記録を超えてしまうとは正直ショックでした。
このまま引き下がるわけにはいかない。ここはひとつ、本気の燃費アタックに改めて挑戦せねば!と思い立ったわけです。
今回はスーパーカブの燃費の限界に挑戦! ステージは霞ヶ浦!
前回は実際のツーリングにおける燃費を計測するため、渋滞や山道を含むコースを選びました。しかし今回はあくまで低燃費を追求します。基本的に「マシン側の改造や添加剤等を使わない」で、「走り方/場所/時間」を工夫してどこまで燃費を伸ばせるでしょうか?
そこでステージに選んだのは霞ヶ浦です。霞ヶ浦大橋を渡るルートで走ると一周はほぼ100km。富士山をぐるっと一回りするのと同じくらいの、そこそこ長いコースになります。このルートのほぼ9割が湖畔のサイクリングロードなのですが、車やバイクも走れるというちょっと珍しい道路。小川がある場所などはちょっと入り組んだところもあるけど、基本的に湖畔近くをトレースする道のりなので燃費アタックにぴったりのツーリングスポットです!
今回はここで、スーパーカブ110の「本気の燃費アタック」に挑戦してみたいと思います!
DIY道楽流・低燃費のための”6つのルール”これを守れば燃費は飛躍的に伸びます!
燃費を良くするための自己流「6つのルール」というものがあります。それは以下の通り↓↓
バイクの燃費を伸ばす「6つのお約束」
【1】発進時はふんわりアクセル
【2】早めにシフトアップ
【3】走行中はアクセル開度を一定に
【4】エンジンブレーキは使わない
【5】信号停止時はクラッチ切って惰性走行→停止後ニュートラルに
【6】アイドリングストップ
↑あくまで自己流なので、【5】はスーパーカブのロータリー式ミッション特有の走り方になりますし、【4】のエンジンブレーキに関しては効果あるのかどうかも定かではありません。だけども、「思いつく限りのことはやり尽くす」というのが先輩の教え。すべては低燃費のため!
渋滞を避けて、できるだけストップアンドゴーが少ないコースほどこのルールは守りやすいです。しかし霞ヶ浦ほど条件が整ったステージは、本州ではあとは琵琶湖や八郎潟くらいでしょうか? ひょっとすると北海道ツーリングに匹敵するレベルの低燃費条件かもしれませんね!!
始点と終点はガソリンスタンド。セルフなら給油の量の調整ができます
というわけで、さっそくスタートいたします! 今回はバイクを返却する都合があるので、霞ヶ浦一周のみの一発勝負。気合入れていきますよ~。
まずはセルフのガソリンスタンドへ。ここがスタートでありゴールとなります。今回の燃費の計測方法は、満タンにしてスタートして、帰ってきてからガソリンを給油。その量と走行距離で計算します。セルフスタンドならばどこまでガソリンを入れるかを自分で調整できるので、誤差も少なくできるというスンポーです。
それでは、いってみましょう!!
ここからは走り方の一挙一動がすべて燃費に反映されるので走り始めから緊張します…。
ゆっくりアクセルあけて、早めにシフトアップして、走行中はアクセルを一定に!!
快適すぎるぞ、霞ヶ浦! 燃料アタックを忘れてすっかりツーリングを堪能しちゃいました。
ガソリンスタンドから走り始めてすぐに霞ヶ浦の湖畔ルートに出ました。
このルートは車が主に走る国道とは別に、湖畔沿いにサイクリングロードとして整備された道。しかし、有難いことに車やバイクも走ることが許されています。※一部地域を除く
実は霞ヶ浦をバイクで走るのは今回が初体験。グーグルマップで走りやすそうなのは調べてましたが、まさかここまでとは思いませんでした。
まず、道は本当にフラット。たまに小川があるところでは少しだけ内陸に入りますが、すぐに湖畔に出てきます。陸側を向けば田んぼか蓮畑があり、その反対側はいつも霞ヶ浦の滑らかな湖面が太陽光に輝いています。
そして…本当に信号が少ない。いやむしろ、ほとんどないです!!
唯一、西岸側に土浦駅があってその周辺は湖畔から離れて国道を走ることになるのですが、それもほんの僅かな距離。すぐにサイクリングロードに戻ってこれます。湖畔から離れる時に道に迷いそうで不安でしたが、案内表示が至るところにありそこは心配無用!
繰り返しになりますが、兎にも角にも景色が良いです。そのまま湖面に吸い込まれそうな気持ちいいカーブがあったり(本当に吸い込まれたら事故になるので注意)、水平線と地平線のコラボレーションなんてなかなか見れるものじゃありません。しかもその先に筑波山もゲスト参加してくれてるってんだから、文句なしです。
道中の直線道路はもはや感動レベル。なぁんだ、北海道まで行かなくても、関東平野にもこんな景色があったとは!!
平均燃費、まさかのカンスト「99.9km/L」!!
想定コースを半分くらい走ったところでメーターの平均燃費モニターを確認すると、ブットビました。まさかまさかの99.9km/L!! ちなみにこの数字はこれ以上はいくらやっても上がらなかったので、まさにカウントストップ。これ以上はないようです。
道中には釣り人の車がチラホラ停まっている程度で、結局ほとんど車とはすれ違いませんでした。ほとんどが快適なルート。そして気が付けばあっという間に一周達成!
一周100km弱というとそこそこの時間走っていたのですが、その実は景色を堪能したり途中で休憩したりと、なんだかんだ飽きることなく変化に富んだルートを走ることができました。
そしてゴール。果たして実燃費は・・・?
97.5kmを走り切ってゴールのガソリンスタンドに戻ってきました。出発時のガソリン量とできるだけ揃えるように気を付けながら、ガソリンを給油します。
そして、給油後のレシートに印字されている数字を見たら…えっ!??
おいおいおい…なんかとんでもない給油量になってますよ!?
驚愕の結果発表! しかもまだ伸びしろが残っているだと!?
結果はといいますと…。
行程:霞ヶ浦一周
走行距離:97.5km
給油量:1.01L
ということは・・・
燃費は → 96.53km/L!!!
おおおお~!
スタート時、80km/L以上を目標にしていたのですが、まさかここまで伸びるとはっ!!??
驚きです!
感動です!!
だけど、だけどね。
道中、景色の良さに喜んじゃって、何回もストップしては写真を撮っていたのですよ。景色の良いところでは休憩もしてましたしね。そしてほんのちょっとですが、国道に出たところでも渋滞にあっていたので…。
と、いうことはつまり、ひょっとしたら…100km/Lというブッチギリな記録を出せていた(かも??)ということです!
いやぁ、その点ではとても惜しい気もするのですが、でもそれもまたヨシ! 前回から20km/L以上燃費を伸ばすという驚異的な結果になっただけで大金星。「100km/L」なんていう神がかった記録はまた次の機会の楽しみにとっておきましょう~!
というわけで、ホンダのスーパーカブ110はやっぱり凄いっ!! …という、月並みな結論になってしまいました。エンジンはノーマル。インジェクションのセッティングも変更することなく、タイヤにしてもチェーンにしてもオイルもすべてノーマルなので、まだまだ上を狙う余地はいくらでもあるのです。
果たして、スーパーカブの燃費はどこまでいくのでしょうか??
こういった燃費アタックは大好物なので、またバイクを変えてチャレンジしてみたいですね。今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
電熱インナートップス ジャージタイプで使いやすいインナージャケット EK-106 ポリエステルのジャージ生地を採用した、ふだん使いをしても違和感のないインナージャケット。38度/44度/54度と、3段[…]
第1位:X-Fifteen[SHOEI] 2024年10月時点での1位は、SHOEIのスポーツモデル「X-Fifteen」。東雲店ではスポーツモデルが人気とのことで「とにかく一番いいモデルが欲しい」と[…]
コンパクトな車体に味わいのエンジンを搭載 カワサキの新型モデル「W230」と「メグロS1」がついに正式発表! ジャパンモビリティショー2023に参考出品されてから約1年、W230は白と青の2色、メグロ[…]
最新の記事
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- SHOEIがシステムヘルメットのド定番モデル「ネオテック3」に新グラフィック「ANTHEM」を発表!
- SHOEIが「Z-8 YAGYO」を発表! 百鬼夜行をイメージしたバイクパーツ妖怪が目印だ!!
- 【SCOOP!】ついに「GB500」登場へ?! ホンダが海外で商標を出願!
- 【動画】白バイ直伝! 究極の安全ライテク[令和ver.] #8:8の字走行を極めよう!
- 1
- 2