スズキは、GSX-S1000をベースとした新型スポーツツーリングモデル「GSX-S1000GT」の国内仕様を正式発表した。基本的に欧州と同じ仕様・装備を踏襲しながら、日本独自の専用装備としてETC2.0車載器を標準搭載する。
●外部リンク: スズキ
電子制御が進化し、スマートフォン接続には専用アプリ「SUZUKI mySPIN」を初導入
スズキは新型スポーツツーリングモデル「GSX-S1000GT」をついに国内正式発表。先に欧州などで発表されていたとおり、従来のGSX-S1000Fの後継モデルではあるが、車名をF→GTに変えるとともに、よりロングツーリング適性を高めた新生スポーツツーリングだ。デザインは外国車を思わせるエッジの利いたものとなり、より上半身が起き上がったライディングポジションはまさしく“GT(グランドツアラー)”を体現している。
2015年にローンチされた現行GSX-S1000Fは、2005年型GSX-R1000(通称K5)ベースのエンジンを搭載したスポーツツーリングモデルだったが、その乗り味はかなりスポーティで、積載性もそれほど重要視されておらず、言うなれば“アップハンドルのスーパースポーツ”に近い立ち位置だった。
これがライバルのニンジャ1000SXなどに対する違いとして個性を際立たせていたが、今回のモデルチェンジではライディングポジションの見直しにはじまり、パッセンジャーの快適性、荷物の積載性などを向上しており、従来の長所を生かしたまま幅広いライダーに受け入れられる万能性を持たせたスポーツツーリングモデルに生まれ変わっている。
電子制御システムはS.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)を新たに搭載。これは電子制御スロットルを軸としたトラクションコントロールシステムや双方向クイックシフトシステム、クルーズコントロールシステム、パワーモード切替可能なスズキドライブモードセレクター(SDMS)、ローRPMアシスト、スズキイージースタートシステムを含む総称で、ハヤブサやVストローム1050/XTに続く採用だ。これらに加え、日本仕様では独自の装備としてETC2.0車載器も標準搭載する。
また、スズキとして初めて二輪専用アプリ『SUZUKI mySPIN』に対応。これはスマートフォンにアプリをインストールし、6.5インチフルカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイと連携することで、運転状況の情報だけでなく地図やアドレス帳などをメーター上に映し出すことが可能になるというもの。メーター横にはUSB充電ソケットも装備している。
気になる価格は160万円に収まる159万5000円と発表された。発売日は2022年2月17日だ。エンジンや車体、電子制御などの解説は関連記事に詳しい。
SUZUKI GSX-S1000GT[2022 model]
主要諸元■全長2140 全幅825 全高1215 軸距1460 シート高810(各mm) 車重226kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 150ps/11000rpm 10.7kg-m/9250rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:159万5000円 ●色:青、紺、黒 ●発売日:2022年2月17日
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